「フリーエンジニア」という言葉のイメージでは、
- 場所を問わず在宅でも仕事ができる
- 好きな仕事ができる
- 時間を自由に使うことができる
という良いイメージがあるのではないでしょうか?
その中でも1である「場所を問わず在宅でも仕事ができる」というものは、どんなフリーエンジニアでも実現できるものなのでしょうか?
実際には、エンジニアの業種によって、在宅でできる仕事もあれば、在宅ではできない仕事もあります。
在宅でできる仕事
- Webアプリケーションやシステムなどの開発系
- システムの定期的な運用
在宅でできる仕事は、周囲の人とは綿密なコミュニケーションが必要とされず、要求された成果物の提出が重要視されるようなものです。
Webアプリケーションやシステムなどの開発系は、主にプログラミング言語を使った構築作業となります。現在は、コードのやり取りも「GitHub」といったクラウド上で、コード管理ができる環境が整ってきています。
また、システムの定期的な運用は、定期的にシステムに異常が無いか確認をしたり、設定に変更を加えていく作業です。これは、依頼内容に基づいて作業をしていくので、在宅のように現場が離れていても、特に支障が無い内容となっています。
在宅ではできない仕事
- プロジェクトのマネジメント
- 電話対応などを行うサポート系
在宅ではできない仕事における1番の特徴が、「誰かとコミュニケーションを取らないと仕事が進められない」ということです。
特に、システム構築などのプロジェクトを総括するマネージャーのような仕事は、1つの部署だけではなく、周囲に関係する様々な部署の人たちと一緒に、仕事を進めていかなくてはいけません。
他の部署とのやり取りで必要なことは、頻度高く情報を集め、状況に応じてマネジメントの仕方を変えていくということです。その情報を取得するためには、在宅では不十分であるということですね。
上記のような、「在宅でできる仕事」と「在宅ではできない仕事」を比較して、どうしても在宅でできる仕事を選びたいという方にとっては、
- 個人で作業ができる
- 周囲の人たちと綿密なコミュニケーションが発生しない
- 成果物が評価の対象となる
という3点が大きな目安になってくるのではないでしょうか?
在宅で仕事をするフリーエンジニアの働き方とは?
それでは、在宅で仕事をするフリーエンジニアは、どういった働き方をしているのでしょうか?
主に在宅勤務の場合と、会社勤務となる場合の働き方
在宅のフリーエンジニアは、会社に出勤する必要が無いため、始業時間も終業時間も自由に決めることができる場合があります。
コアタイムの設定やSkypeミーティングの時間等が設定されているケースが多いですが、勤務時間を「10時~12時、14時~19時、21時~22時:合計8時間」という、一般的な会社では実現することが不可能なタイムスケジュールで仕事をすることが可能な場合もあります。
JavaやRubyといったプログラミング言語でWebアプリケーションの構築をしているようなフリーエンジニアは、ほとんど在宅で仕事を進めることができます。
お客様との定例会で週に1度出勤をすることが求められることが多いですが、その他のやり取りは下記でご紹介するツールを使っているケースが多くなっています。
一方、プロジェクトマネジメントを主に行っているフリーエンジニアや、サービス開始が直前に迫っているような場合には、週に3~5回ほど会社に出勤をする必要があります。
資料作成など1人でできる仕事が多ければ在宅でも問題が無いのですが、他の部署との調整や話し合いが続く場合には、会議や定例会が立てこむため、在宅では仕事が進まなくなってしまうのです。
コミュニケーションツール
本社などの会社に常駐しているお客様と、在宅で勤務をしているフリーエンジニアは、様々なツールを使ってコミュニケーションを取っています。
Googleハンズアウト、Skypeなどのテレビ電話
現在は、Googleが提供しているハンズアウトなど、無料でテレビ電話ができるサービスが公開されています。そして、そのサービスを使ってコミュニケーションを取っている会社も多くなっています。
テレビ電話を使うと、声でのやり取りだけではなく、同じ資料を見ながらディスカッションができたり、都度資料を更新することができます。また、相手の顔を見るということは、表情からも考えを読み取りやすく、作業進行がスムーズになる効果も期待できます。
チャットワーク、Slackなどのチャットツール
テレビ電話を使った会議を行うためには、参加者全員同じ時間を押さえておかなくてはなりません。それでは生産性が低くなってしまうので、普段のコミュニケーションはチャットワークやSlackといったチャットツールを使うことが多くなっています。
これを使うと、プロジェクトや要件別に会話をする場所を分けることができたり、相手の時間を気にせずに会話を進めることができます。
中には「雑談部屋」のように、仕事に直接関係が無いチャットを行う場所を設けて、プロジェクト内のコミュニケーションを促進しているところもあります。
GitHubなどのバージョン管理ツール
プログラミング言語を使ったシステムの開発では、コードをリアルタイムで改版していくことが求められます。そのため、改版前と改版後のコードを管理していくことを、バージョン管理というのですが、それをクラウド上でできるサービスが「GitHub」というものです。
このツールは、IT業界、特にプログラミングに携わっている方であれば、だいたい知っている非常に有名なツールになっています。
関連記事:エンジニアのリモートワーク、メリットやデメリットは?どうやって始めるの?
在宅でのフリーエンジニアは扱いにくい?
在宅でのフリーエンジニアと仕事をする場合、上司となるマネージャーやエンジニアは管理しにくいのでしょうか?
実際には、それほど管理しにくいということは無いようです。特に、システム開発などの「コード」という成果物を求められるものに関しては、その成果物が出てくれば、上司としては問題なくプロジェクトを進めることができます。
これは常駐・在宅に関係なく起きる問題として、『納期遅れ』があります。
一方的に、「納期を過ぎています。早く成果物を出してください。」と伝えるだけでは、人間味が無いですし、納期遅れの本当の原因をつかむことができません。
- 納期に間に合いそうもないことを早い段階で把握すること
- 素早くフォロー、リカバリーすること
- 同一の問題が再度起きないよう対策をすること
上記のような点をマネージメント側は意識し、フリーエンジニア側は進捗共有や課題報告をしっかりと行い、チームとして作業を進めていく必要があります。
このように、在宅のフリーエンジニアとして突き放すのではなく、一緒に仕事をしているチームとして接していくことが、プロジェクト全体で見ると生産性があがり、品質も向上していく結果となるのではないでしょうか?
関連記事:新しい働き方リモートワーク。メリットと導入事例から学ぶ注意点とは
まとめ
在宅で働くフリーエンジニアについて、在宅で働きやすい職種や利用するツールなどについてご紹介しました。
在宅で働きやすい職種は、
- プログラミング言語を使ったWebアプリケーションやシステムの構築
- システムの運用
となります。周囲とのコミュニケーションが必要となる業種(プロジェクト管理や製品営業など)では、在宅での仕事はなかなか難しいものがあります。
また、それらには、
- 納期通りに質の高い成果物を納めていくこと
- フリーエンジニアとして高い知識力を示すことができること
というスキルなどが求められます。
フリーエンジニアという肩書は、周囲に会社員として働く人が多いため、どうしても注目されてしまいます。チャットや会議などでは、意識をしてプロジェクトを先に進めるための有益な発言をしていき、存在感を示す必要があります。
在宅ワークは業務系ソフト開発を代表とするソースコード持ち出し禁止業種では非常に困難であり、PHPやRuby案件に多いウェブサービス開発等で自由度が高い印象です。
ここまで見てきて、あなたが携わっている・携わろうとしているエンジニアの業種は、在宅で働きやすいものだったでしょうか?
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