ITが私たちの生活から切っても切り離す事が出来ない今、人気となっている職種のひとつがITエンジニアです。
実際、ITエンジニアになるにはどのようにしたらいいのかと、インターネットで検索をしたり、ITエンジニアとして活躍している人の話を聞いたりしている人も多い事でしょう。
一口に「ITエンジニア」と言っても、どのようなエンジニアを目指すかによって、
- どこで学ぶか
- どのような内容を学ぶか
は異なります。
また、今置かれている状況によっても変わってくるでしょう。
学生なのか社会人なのか。
時間がある程度かかってもよいのか、短期集中型にしたいのか。
などです。
今回は、各々の状況別に、ITエンジニアを目指すにはどうすればいいのかということについて、紹介します。
参照:ITエンジニアインターン参加前に整理しておきたいポイントについて解説した記事はこちら
ITエンジニアにはどのような職種がある?
まずに、ITエンジニアにはどのような職種があるのかという点について紹介します。
経済産業省が策定したIT人材のスキル体系であるITスキル標準(ITSS)によると、ITエンジニアは以下の11職種に分けられています。
- マーケティング
- セールス
- コンサルタント
- ITアーキテクト
- プロジェクトマネジメント
- ITスペシャリスト
- アプリケーションスペシャリスト(AS)
- ソフトウェアディベロップメント(SD)
- カスタマーサービス
- ITサービスマネジメント
- エデュケーション(ED)
職種としては上記のとおりなのですが、ITエンジニアとしてどこからキャリアをスタートさせるかというとプログラマーやシステムエンジニアとなるケースがほとんどです。
ITエンジニアには大学にいかなければダメ?
ITエンジニアになるには、やはりどこかで勉強をしなければなりません。
その「どこで」勉強をするかが重要です。
ITエンジニアになりたいと思っている人の中には「大学に進学しないとITエンジニアになることができないのでは?」という考えの人もいるかもしれません。
確かに、制御系のシステム開発ができるエンジニア・プログラマーになりたいと思っているなら、工学部の機械専攻や電子専攻に進んで学べば、ITエンジニアとして必要な勉強ができるでしょう。
また、製品そのものやスマホなどに関連したソフト設計ができるエンジニア・プログラマーになりたいのであれば、電気専攻や電子専攻に進んで学べば、ITエンジニアに求められる基礎知識を得ることはできるでしょう。
しかし、大学で学ぶことができる内容は、「実践的なスキル」というより「基礎的な考え方」「学問」に寄っています。
もちろん、文系出身者と理数系出身者がそれぞれ入社時に「ITエンジニアになりたい」といったら理数系出身者が選ばれやすいかもしれません。
しかし、だからといって「大学に行かなければITエンジニアになれない」ということはないのです。
どこで学ぶ?大学・専門学校・スクール・オンラインスクールを比較!
「大学進学がITエンジニアに必須というわけではない」ことはお分かり頂けたと思いますが、それでは具体的にどこでどのようなことが学べるのかという点について、比較します。
学ぶ場所 | 大学 | 専門学校 | スクール | オンラインスクール |
特徴 | 実践的なスキルと言うよりも「基礎知識」「学問・学術」よりの内容を学ぶことが出来る場 | ITエンジニアとして知っておきたい知識を体系的に学ぶことができる場 | 実践の場においてもすぐに役立てられるような専門知識・テクニックを学ぶことができる場 | 学業や仕事が忙しくてもネット環境さえあればどこでも勉強ができる場 |
費用(概算) | <入学金>20万円~
<学費> 年間100万円~×4年=400万円~ ※学校により異なる | <入学金>10万円~
<学費> 年間100万円~×2年~3年=200万円~ ※学校により異なる | 10万円程度~
※スクールにより異なる | 3万円程度~
※スクールにより異なる |
メリット | ・やりたいことと専攻さえ誤らなければ入社時に希望部門に配属されやすい
・基礎知識を学ぶことが出来ていれば、入社後のスキルアップに時間はあまりかからないはず | ・大学に比べると実践的な勉強をすることができる
・独学をするよりは同級生と切磋琢磨しながら学ぶことができる | ・クラスが細分化されているので学びたいことが明確な人には分かりやすい
・大学や専門学校に比べると費用が割安 ・社会人にとっては仕事と勉強の両立が可能 ・達成目標が明確な人が集まりやすいのでモチベーション維持に繋がる | ・大学・専門学校・スクールに比べると最も割安
・学校に通わなくてよいので24時間365日いつでも自分の好きな時間・場所で勉強をすることができる |
デメリット(留意点) | ・費用は高めであるため、アルバイトなどを通じて学費や生活費を稼ぐ必要がある
・社会人にとっては仕事をしながら大学に通うという両立は非常に困難 | ・大学ほどではないにしても費用は高め
・試験なしで入れるケースもあり、その場合は同級生のレベルが多様化するので、自分の望むレベルで勉強できないケースもある | ・初心者をはじめとしてITエンジニアとしての基礎知識が不足していると授業についていけないケースもある
・どこが良いスクールなのか判断をすることが難しい ・スクールを卒業しているからといっても仕事として未経験である場合、就職・転職に有利になるとは限らない | ・他人の目がないのでサボりがちになる可能性がある
・不明点があったときに直ぐに質問することが困難であったり、解答が時間差でやってくるので自分の中でモヤモヤが生じたりすることもある ・スクールと同様に、いくらオンラインスクールで学んだからとはいっても就職・転職をする際に希望の部門に必ず入れるとは限らない |
大学・専門学校・スクール・オンラインスクールの4つについて、それぞれの特徴とメリット・デメリットについてまとめてみました。
なお、
- サラリーマン・OL・週20時間以上働いているアルバイトの人(「一般被保険者」と呼ばれる人たちのことです)の中で受給資格を持っている場合
- 短期雇用を繰り返してきた人や季節雇用をされている人(「短期雇用特例被保険者」と呼ばれる人たちのことです)の中で特例受給資格を持っている場合
という人たちは、ITエンジニアになるために「もうひとつの道」があります。それは職業訓練校です。
職業訓練校ではWeb開発やスマホアプリや開発といった「今ドキ」の技術を教えてくれます。
なお、申し込むタイミングや受けられる職業訓練校が近くにない場合もありますので、その点は注意が必要です。
職務上で求められるスキルはどのように身につける?
大学・専門学校・スクール・オンラインスクールで身につけることが出来るのは主にITエンジニアになるために必要な「基礎知識」が中心です。
それでは、職務を遂行する上で必要なスキルはどのように身に付ければよいのでしょうか?
それはやはり、
- 仕事をやりながら身につける
- 本などを通じて身につける
- 現役のITエンジニアから教えてもらう
といったことが中心となるでしょう。
スキルはあくまでも「基礎知識」がある上に成り立つものです。
<今、学生なら…>
- 該当専攻への再入学・編入
- 専門学校とWスクール
<今、社会人なら…>
- スクール(オンラインスクールも含む)
を活用し、ITエンジニアになるための基礎知識を身につけることに専念し、その後、実践で使えるスキルを身につけるという流れで、ITエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか。
ITエンジニアを目指している皆さんはどこでどのように勉強をしたらいいと感じましたか?
参照:ITエンジニアインターン参加前に整理しておきたいポイントについて解説した記事はこちら
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