フリーランスは老後が不安?若いうちから早めに対策しておこう | クラウドワークス テック(旧クラウドテック)

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老後に不安がありますか?今や平均寿命は男女とも80歳を超え、どんどん上昇しています。つまり、それだけ老後が長くなる可能性が高まっているということです。65歳で退職するとしても、平均で15年以上の老後があります。人によっては20年、30年と続くかもしれませんね。あなたが老後に差し掛かるときには、もっと平均寿命が伸びていることでしょう。

フリーランスの方は、サラリーマンの方よりも老後に不安を感じる方が多いようです。主な原因は、年金や貯金などのお金の問題でしょう。その不安を解消するためにも、若いうちから早めに対策を行っておくことが重要です。

この記事では、フリーランスとサラリーマンの老後の違いこれからのフリーランス市場、老後へ備えるための方法などについてお伝えしていきます。ぜひご一読いただき、少しでも不安を解消していきましょう。

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目次

フリーランスとサラリーマンでは老後はどう違うのか?

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フリーランスとサラリーマンの老後でもっとも違いが現れる部分といえば、やはり年金でしょう。サラリーマンの方は、厚生年金と国民年金の両方に加入していて、2階建てとなっています。それだけ保険料が高いのですが、会社が半額を負担してくれるため、軽い負担で済みます。一方、フリーランスの方が加入しているのは、国民年金のみとなります。つまり、1階建てです。負担は少なく済みますが、その分将来もらえる年金額も少なくなります。

それでは、フリーランスとサラリーマンでは将来もらえる年金額にどれ程の差があるのでしょうか?ここでは、年金を滞納なく満額納めたという前提で比較してみます。40年間年金を納めた場合、65歳からもらえる年金の額は次のようになっています。

サラリーマン(厚生年金+国民年金):年額約200万円(月額約166,000円)
フリーランス(国民年金):年額約77万円(月額約64,000円)

厚生年金部分については、収入によって保険料や将来もらえる金額が変わるため、収入が平均給与よりも高い方は、さらに支給額が増えることになります。上記で紹介した金額は、あくまで満額を納めた場合でした。では、現状はどうなのでしょうか?次に、実際に支給されている年金額の平均を示します。

サラリーマン(厚生年金+国民年金):年額約175万円(月額約145,000円)
フリーランス(国民年金):年額約65万円(月額約54,000円)

このように、実際の年金の支給額には開きがあります。もし、納め忘れた保険料がある場合には、後納制度などを活用して今からでも納めておきましょう。

これからフリーランス市場はどうなっていくのか?

これから高齢化社会がさらに加速していく中、フリーランス市場はどうなっていくのでしょうか?フリーランス人口においても、令和4年時点でフリーランスの数は209万人となっており、年齢階級別にみると、「45~49歳」が24.5万人で最も多く、次いで「50~54歳」が24.4万人などとなっています。

また現在の日本は、出生率が低下し、急激に少子高齢化が進んでいます。内閣府の調査によると、令和元年10月1日時点での高齢化率(65歳以上の人の割合)は28.4%となっており、令和47(2065)年には38.4%に達して、国民の約2.6人に1人が65歳以上の者となる社会が到来すると予想されています。これだけ高齢化が進むということは、もちろん労働人口の減少は避けられません。そうなると必然的に、経験を積んだ65歳以上の方は貴重な労働力となるでしょう。退職した方を、フリーランスとして雇うといったことが一般的になるかもしれませんね。

他にも、共働き世帯の増加やリモートワークの普及、クラウドソーシングサービスの成長などフリーランスが増加する要因はいくつもあります。これからもフリーランス市場は明るいといえるでしょう。

参照:総務省統計局「基幹統計として初めて把握したフリーランスの働き方 ~令和4年就業構造基本調査の結果から~」

フリーランスの老後の働き方とは?

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上述のとおり、フリーランスであれば65歳以上になっても退職せずに働き続けることができるでしょう。それでは、フリーランスは老後にどのような働き方をすればいいのでしょうか?

フリーランスは実力がものをいうので、老後までにできるだけ知識やスキルを身に着けておくべきです。歳を取るにつれ、どんどん新しいことを覚えるのが難しくなっていきます。しかし、以前覚えたことなら思い出すことは難しくありません。

また、それほど年齢がマイナスに作用しない職種を選ぶことも重要です。平均年齢が若い職種や流れが早く新しいことを覚え続けなければいけない職種は避けたほうが無難でしょう。

フリーランスが老後に備えるための方法

最後に、フリーランスが老後に備えるための方法を紹介します。つまり、お金に対する備えですね。国民年金の他にも、さまざま年金があります。

付加年金

付加年金は、通常の国民年金保険料に月額400円プラスして納めることで、将来の年金額を増やせる制度です。納めた月数に応じて、65歳からの年金が年額「200円×納付月数」分増額されます。

たとえば、40年間納めたとすると年額で96,000円(月額で8,000円)増額されることになります。いつ払い始めても2年間で元が取れるため、おトクな制度といえるでしょう。納付する保険料も400円と少額なので、お財布にも優しいですね。

国民年金基金

国民年金を納め始めると、国民年金基金に加入を勧める案内が来ることがあります。これは、国民年金とは別の年金で、フリーランスなどの個人事業主の方のために設立されました。つまり、国民年金に上乗せする2階建て部分ということです。

納める保険料は、年齢や性別により決められています。それを一口として、自由に口数を決められることが特徴です。自分で納める金額を調整できるのはありがたいですね。なお、サラリーマンになるなど第一被保険者でなくなった場合には、加入資格を喪失し脱退させられることに注意しましょう。その場合でも、途中まで納めた年金は支給されますので安心してください。

確定拠出年金

一般的な年金は、納めた保険料に対して支給される年金額が決まっています。しかし、確定拠出年金は、将来支給される年金額がいくらになるかはわかりません。これは、納めた保険料の運用方法を自ら指示するためです。その運用成績によって、将来の支給される年金額が決まることになります。

元本が保証されていませんので、元本割れする(納めた金額よりも少なくなる)リスクがあります。逆に、運用に成功すれば一般的な年金よりも支給額を増やせるでしょう。なお、実際の運用自体は証券会社や銀行などが行いますので、それほど難しいものではありません。

小規模企業共済

小規模企業共済は、フリーランスのための退職金ともいえる制度です。掛け金は、毎月1,000円~70,000円までの範囲で自由に設定することができます。共済金の給付は、廃業した時や死亡時、65歳以上になった時(180ヶ月以上の払込が必要)などに支払われます。一括でも分割でも受け取ることが可能です。ただし、税法上の扱い(退職所得になるか雑所得になるか)といった違いがあるため注意が必要です。

ここまで紹介した制度で納める保険料は、全額所得から控除できます。老後の備えもできて、税金も安くなって一石二鳥ですね。払い込んだ明細は保存しておき、確定申告時には忘れずに計上しましょう。

まとめ

フリーランスが老後に備えるために、やるべきことがお分かりになりましたか?今からでも遅くはありません。老後に後悔する前に、対策をうっておきましょう。結局のところ、お金の問題はお金でしか解決できないことが多いです。そのため、収入を安定させることを目指すとよいでしょう。そのお金の一部を、老後の資金として各種年金や貯金などで積み立てていきましょう。あなたはどんな老後を過ごしたいですか?

参照:フリーランスの年金事情について解説した記事はこちら

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