フリーランスは儲かる?儲からない?報酬と働き方の現実

基礎知識

 

フリーランスはサラリーマンより儲からないって本当?

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フリーランスは「自由で好きな仕事ができる」反面、サラリーマンや公務員に比べれば収入が安定せず、不安定な働き方だと思われがちです。一方で、IT関連では1ヶ月あたり100万円近い報酬を提示する案件募集もあり、フリーランスは儲かるのか、儲からないのか、といった点では個人差が大きいことでしょう。

客観的なデータとして、2015年版小規模企業白書によると「フリーランスの手取り年収」は以下のようになっています。

<手取り年収>

  • 100万円未満…23%
  • 100万円~300万円未満…37%
  • 300万円~500万円未満…23%
  • 500万円~800万円未満…12%
  • 800万円~1,000万円未満…2%
  • 1,000万円~5,000万円未満…3%

この調査で回答しているフリーランスの職種は「ITエンジニア」が最も多く、全体の4分の1を占めています。続いて多いのは「その他の専門技術職」、「デザイナー」、「ライター・ジャーナリスト」です。年代は50代と40代がそれぞれ約40%、30代が約10%、20代以下はわずか1%という調査になっています。

手取り年収は職種や年代ごとの詳細が不明なものの、フリーランス全体としては300万円未満が全体の6割であることが分かります。ただしこれは手取り年収であるため、光熱費や通信費など事業に使った経費だけでなく、所得税や住民税、国民年金や国民健康保険など社会保険料も差し引いた額です。

一方、平成25年度民間給与実態統計調査(国税庁)によると、給与所得者(サラリーマン・会社員)の年間平均給与は414万円でした。男女別にみると、男性は511万円、女性は272万円。年代別では30~34歳が約380万円、35~39歳が約425万円、40~44歳は約459万円、45~49歳は491万円などとなっています。

数値だけを見ると給与所得者の方がフリーランスより稼いでいるように見えますが、この額から社会保険や厚生年金などが引かれると手取り額は下がります。そのためフリーランスの「手取り収入」はサラリーマンの水準とあまり変わらないか、もしくは上回っている可能性もあるのです。

さらに、フリーランスとサラリーマンで年収に対する感覚を分けるのが「経費」です。個人事業主なら事業で必要となった経費はすべて報酬から差し引けますが、会社から必要なものが支給されるサラリーマンの場合は個人で経費という概念はない代わりに、「給与所得控除」として年収によって決まった額だけ差し引かれます。つまりフリーランスであれば自分の采配で節税対策に取り組めるのに対し、サラリーマンは自分でコントロールすることはできません。そのため同じぐらい稼いでいても、実際に手元に残るお金はフリーランスの方が多い、ということもあるでしょう。

 

貯金なしと1,000万円以上ありの二極化が顕著に

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フリーランスの働き方は人それぞれで、ひとくくりに考えるのは難しいものの、「年収も貯蓄も少ない」人がいる一方で、十分な貯蓄を持ち「儲けている」人も存在する「二極化」が顕著になってきているようです。

たとえば2015年版小規模企業白書では「貯金の金額」の結果もあり、貯蓄額は「100万円未満」と「100万円~300万円未満」と回答した人の合計が全体のおよそ6割でした。しかし、「1,000万円~5,000万円未満」という回答は15%、「5,000万円以上」は3%、「1億円以上」も1%いました。

にわかに信じがたい、と思われる人もいるかもしれません。そこで、ライフネット生命が2014年に行った「フリーランスの働き方とお金に関する調査」も見てみると、正社員の平均貯蓄額が359万円だったのに対し、フリーランスはそれを上回る431万円という結果が出ていました。この調査でも貯蓄額が「1,000万円以上」と答えた割合が、正社員で9.4%だったのに対しフリーランスは12.2%もいることが判明。つまりフリーランスのおよそ10人に1人は、貯蓄を1,000万円以上持っていることになります。

これだけ貯蓄できているのはビジネスが順調であることはもちろんですが、お金にシビアな感覚を持つフリーランスだからこそ貯蓄にも関心が高く、万が一の事態に備えられている結果とも言えます。

一方で、この調査でもおよそ2割のフリーランスが「貯蓄0円」と回答しているのは注目すべき点です。収入の継続的な確保が保障されないフリーランスが貯蓄なしでは、何かあったときに生活が立ち行かなくなる恐れがあります。今の働き方で貯蓄ができていないなら早急に働き方を改善し、場合によってはフリーランスを辞めて働きに出る選択も考えた方が良いでしょう。

 

高い報酬を受け取っているフリーランスは幸せか?

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では、もし同じレベルの仕事で、会社員として月給30万円を受け取っている人と、ひと月あたり50万円程度の報酬を受けているフリーランスがいたとしたら、50万の報酬を受けているフリーランスの方が儲かっていると言えるのでしょうか。

そもそも、会社員とフリーランスは置かれている立場が違います。「安定か不安定か」という言葉で例えられるように、たとえ何も仕事をしなくても在籍しているだけで給与をもらえるサラリーマンと、仕事がなくなれば路頭に迷い、病気になって休むだけで収入が減るフリーランスでは責任も覚悟も違うはずです。

また保険や年金面といった社会保障の面で手厚く守られているサラリーマンと異なり、フリーランスは老後資金の準備や、病気などで就労できなくなったときの保障に不安が残ります。普段の仕事でも経理やクレーム対応など、すべての作業を一手に引き受けなければならないという意味でも負担が大きく、マネージメントや営業などさまざまなスキルも必用です。

フリーになって収入が増えたとしても、一人で背負う責任やリスクが大きい、という意味ではうまくいかないこともありますし、個々の素養や人間性でも向き・不向きがあります。報酬の額だけを見て、安易にフリーランスを目指すのは危険です。もし将来的に独立を目指しているならキャリアプランをしっかり立て、まずは副業として自分の実力を試してからでも遅くはないでしょう。

 

いかに儲けを出す仕組みを整えるかは自分次第

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2015年版小規模企業白書では、直近3年間の売り上げや利益が「増加傾向」もしくは「横ばい」と答えた人が全体のおよそ7割を占めました。さらに請けている仕事のうち、固定客からの依頼が「70~100%」を占める、とする回答が半数近くあることから、安定的に仕事を獲得できているフリーランスも多いようです。

また「フリーランス自身の事業や働き方の今後の見通し」については、「フリーランスのまま事業を拡大」または「維持」したいという回答が7割にも達しています。一方で、「フリーランスをやめて会社の従業員や公務員になりたい」と回答した人はわずか5%でした。

これらの結果から、不安定だと思われがちなフリーランスでも、実はそのほとんどが安定的に利益を得ていて、今後の見通しも前向きであることが分かります。もし「儲かっていない」、「経済的に苦しい」と感じるなら、働き方を見直した方がいいかもしれません。将来を見据え、年齢に応じて働き方を変えるのも大事なことです。いつまでも安い単価で仕事を引き受けていても低空飛行を続けるばかりで、いずれ体力的にも限界がくるでしょう。

やり方や努力次第で儲けることもできれば、貧乏になるかもしれないフリーランス。この生き方を楽しいと思うかどうかはあなた次第かもしれません。どうすれば、より良い形で儲けを出せるのか、その仕組みづくりを整えるのはフリーランスにとって永遠のテーマなのです。

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