そもそもフリーランスって何？
「フリーランス」とは、個人事業主として自由に請負契約を締結し働く形態のことを言います。組織に属さない「自由(free)」な「槍騎兵(lance)」が語源となっています。
フリーランスは従来、専門性の高い業界などでのみ見られた働き方でした。しかし近年では、パソコンの普及とインターネット通信の高速化を背景に、様々な分野でIT技術を利用した「在宅ワーク」が可能となったことで、様々な業種で注目を浴びていました。さらに、副業の解禁や、コロナ禍となり外出が制限されたことで企業におけるリモートワークの労働環境が整った、などの状況も重なり、ここ数年でフリーランス人口は大幅に増加。今後も増加の傾向は続くと考えられます。
働き方の違いを知ることが仕事選びの近道
働き方の形態には、一般的にサラリーマンや会社員と呼ばれる給与所得者のほかに、今回主題となっているフリーランス、派遣など、多くの働き方が存在しています。
では、フリーランスとその他のワークスタイルはどう違うのでしょうか。それぞれの特徴を比較してみましょう。
- SOHO…自宅などにオフィスを構え、インターネットを利用して働く形態(Small Office Home Officeの略)。
- ノマドワーク…一定のオフィスを設けずにモバイルを携帯し、無線LANが使用できる場所を移動しながら働くスタイル。個人事業主、被雇用者のどちらもこのスタイルをとり得る。
- 派遣…（企業と派遣契約を締結している）派遣会社と雇用契約を結び、派遣先で仕事をする形態。給与の支給、社会保険加入は派遣会社が行う。
このように、フリーランスとその他のワークスタイルは似ている部分もありますが、最も自由な働き方が可能なのがフリーランスだと言えます。
具体的な職業には、アナウンサー、ジャーナリストといったマスコミ関係の職業や、画家、写真家、音楽家、舞踏家、文筆家といった芸術分野、通訳、エンジニアなどがあり、オフィス内にとどまらず現場で活躍する職業も多く含まれます。また、近年ではウェブサイト制作に携わるクリエイターやライター、ITエンジニアなども増えています。
参照：厚生労働省「フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン」
スキルがそのまま報酬に繋がる！
自分のスキルを最大限に活かして、やりたい仕事が選べるのはフリーランス最大のメリットです。派遣と違って自分の労働の対価として支払われた報酬から経費などを差し引かれることもありません。
また、案件ごとに請負契約を結びますので、自分のスケジュールに合わせて仕事量や納期を設定したり、報酬を交渉したりすることができます。もちろん、希少価値の高い技術を持っていればサラリーマンを超える収入を得ることも可能です。
このように、フリーランスはライフワークバランスが取りやすく、自分らしく働くことができるスタイルです。特に、高度な能力や市場で求められるスキルをお持ちの方にはオススメです。
知っておきたいフリーランスのデメリット
フリーランスが会社員と異なる点は、自由度の高さです。言い換えれば、全部自分でやらなければならないのがフリーランスのメリットでありデメリットとも言えるでしょう。会社や団体などの組織では、営業や総務、経理など各セクションに担当者が配置されているので、自分の仕事だけに専念することができますが、フリーランスの場合は自分の仕事以外の業務に時間を割かなければなりません。
当然、フリーランスを志望する人は、契約や税金、保険などに関する法令や運用についての知識の習得が欠かせません。そして、さらに重要なのは仕事探し、営業です。営業がうまくいくかどうかがフリーランスとして安定した収入を得られるかを左右するため、自分の業界に有益な人脈を築いているか否かが鍵となります。
まずはクラウドソーシングで仕事探し
自分らしく働きたい方にオススメのフリーランスですが、高度な技術がありながら、あまり営業に向いていない、良い人脈を持っていないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで役立つのがクラウドソーシングサービスです。
クラウドソーシングでは、様々なスキルを求めるクライアントとフリーランサーや在宅ワーカーをマッチングしています。仕事探しに悩んでいる方は一度覗いてみてください。そのほかにもフリーランスとして生きていくためのチップスがたくさんあります。
フリーランスで最も重要な仕事探し、営業をするにもある程度の実績が必要になります。その実績を作るのがクラウドソーシングでの仕事です。クラウドソーシングを利用すれば、営業なしで仕事を始めることができ、その積み上げた実績が新たな仕事を呼びます。最初から営業で仕事を取ろうと思うと無理が生じますのでまずはコツコツと経験とスキルを積みましょう。
このように、年々多様な働き方が認められるようになってきており、フリーランスとして働くハードルも下がってきています。すでにフリーランスを始めている方の中にはフリーランサーとしてうまくやっていく術やポイントを見つけ出している方もたくさんいます。様々なコミュニティに参加することで多方面から情報を集めてみましょう。
