いつの時代でも、IT技術は常に進化を続けていきます。そして、ITエンジニアにとって、IT技術を学ぶ勉強とは、ずっと付き合っていかなくてはならないものです。
私もIT業界に入った当初、半年の間に、Linuxの資格であるLPIC Level3を取得し、その後は経営の知識を学ぶために国家資格である中小企業診断士も取得しました。そして今でもパブリッククラウドを中心に勉強を続けています。それらの資格を取得する際に、試行錯誤の中で行き着いた勉強方法をご紹介します。
この記事は、ITエンジニアとして成長したい、努力の方法を知りたい、勉強会に参加したいという方に贈るものです。これからITエンジニアになりたい方や最前線で活躍したい方のヒントになる内容となっています。
参照:エンジニアのリスキリングの重要性と取り組み方を解説した記事はこちら
ちょっとしたスキマ時間を探して有効活用しよう
ITエンジニアにとって共通する悩みは、とにかく時間が無い!ということですよね。
システムの納期に追われていたり、継続的な残業が続いていたりして、勉強時間を確保しにくい方が多いのではないでしょうか?
そこで重要になってくることが、『スキマ時間を有効に活用する』ということです。
朝、会社に出勤する前の時間、電車に乗っている時の通勤時間、お昼休みの時間、トイレの時間、帰宅してから寝る前の少しの時間、Etc…..
あなたがなんとなく過ごしているスキマ時間が必ずあるはずです。そのスキマ時間を活用するか、活用しないかで、1年後に大きな差として自分に跳ね返ってきます。
スキマ時間がどこにあるかわからないという方は、時間を管理するためのアプリを使ってみるのがおすすめです。
iPhoneなどスマートフォンで利用できるので、スキマ時間がどこにあるのかわからない…..。という方は試してみてもいいかもしれません。
STOP!自宅の机の上では勉強ははかどらない
勉強といえば机の上で教科書を開いて、椅子に座って行うということが、学生時代からの習慣ですよね。そうですが、机の上での勉強、はかどっていますか?勉強の途中に下記のようなことをやっていませんか?
- 参考書を読んでいて眠くなり、気が付くと目が閉じている
- 近くにあるパソコンやスマートフォンでネットサーフィンをしている。
- 疲れたら床やソファーに横になって、だらだらと時間を過ごしている
そうなんです。
移動しなくてもいい、無料で勉強できる、などというメリットはありますが、王道とされている学生時代からの勉強方法は、誘惑の多い勉強が進みにくいものだったのです。
喫茶店や学習室など、自宅以外にも勉強できる場所はありますが、私のオススメは、『電車の中』です。
まず電車の中ですが、スキマ時間の王道ですよね。電車に乗っている時、ちょっと周りの人たちを見てみてください。何をしていますか?
スマートフォンでゲームをしたり、何もしていない人が多いと思いませんか?
ここで勉強をしてしまえれば、他の人たちよりも一歩先に行けることは納得できますよね。そして、通勤時間が意外と勉強には相性がいいものです。私が多くの資格を取得できたのは、通勤時間のおかげといっても過言ではありません。
電車の中では、さすがにサーバでコマンドを打つことや、プログラムを書くことは難しいです。そのため知識を得る場として活用してみてください。一度やり始めると、あっという間に目的の駅に着いてしまうくらい集中することができますよ。
そこであなたはこんな疑問が頭に浮かんだかもしれません。
『いや、満員電車で本を広げることは無理だろう。』
その通りです。朝や夜の満員電車では、本を目の前に広げるスペースがありません。そこで活用したいツールがスマートフォンです。
今では電子書籍も数多くの種類が出ていますし、どうしても暗記したい知識はカメラでページを撮影して、電車の中で確認することもできます。満員電車でも、スマートフォンを目の前にセットできるスペースは確保できますよね。ぜひ、電車の中を有効的に活用してみてください。
IT技術のノウハウはインターネット上で転がっている
IT技術者の間でよく悩みとして言われていること。それが、
「○○の作業はやったことが無いからわかりません。」
というものです。そして、能力の高い技術者は思っているはずです。
“じゃあ、ググって調べろよ。”
と。
ブログなど個人が発信するメディアが普及するまでは、近くにいる非常に能力の高いITエンジニアに聞くしかありませんでした。
現在は違います。何かをやりたいと思い、インターネットで検索をすれば、技術ブログや求めていたノウハウが記載されたサイトに行き着くことができます。何かの知識を深めたいと思ったら、どんどんインターネットで調べてみましょう。そこで、オススメのサイトがあります。
Qiitaというサイトは技術ブログのプラットフォームとなっていて、HTMLなどのマークアップ言語から、PHPやRubyなどのプログラミング言語、さらにはLinuxなどのサーバ周辺の知識やノウハウが集まっています。
ITエンジニアになりたい人は、このQiitaで何かの機能を実現させるためのプログラミングコードや、サーバに対するコマンドラインを学ぶべきです。
最初、プログラミングをする際にはサンプルコードの丸写しで問題ありません。次第に変数などを変えていき、変わる動きを確認していきましょう。
また、Qiitaではリリースされたばかりの新しいプロダクトやサービスを、実際に導入した事例も数多く掲載されています。最前線で活躍したい人はQiitaで、これらの最新技術に触れていきましょう。
アプリケーションエンジニアだけではなく、インフラエンジニアも活用できるサイトとなっています。
参照:エンジニアに関する知識を記録・共有するためのサービス「Qiita」
とにかく手を動かすべし!
参考書やインターネット上から知識やノウハウを得ることができたのであれば、
とにかく手を動かしてコマンドやプログラムを体に叩き込みましょう!
サーバやアプリケーションの基盤が無いから無理、、、というあなたも、諦めてしまうには早すぎます。今はクラウドというITを学ぶ上で非常に便利な環境があります。実機が近くになくても、クラウド上のサーバを簡単に構築することができます。下記のサービスがオススメです。
・さくらインターネット
・AWS(Amazon Web Services)
特にAWSは登録から1年間、サーバを1台24時間起動していても無料というサービスが提供されています。サーバもたった5分程度で構築できてしまうので、Linux環境を構築したいインフラエンジニアも、Ruby環境を構築したいアプリケーションエンジニアにも使い勝手がいいサービスになっています。
IT勉強会に参加してモチベーションアップ!
最近は、東京都内を中心にITに関する勉強会が活発に開催されています。積極的に参加をして、最新技術を吸収するとともに、モチベーションをアップさせていきましょう。
まずは勉強会が開催される情報をゲットすることが先決です。その情報が集約されている下記のようなサイトがあります。
これらのサイトに登録をしましょう。そうすると、自分がフォローしたい分野を選択する画面が出てきます。ここにチェックを入れることで、自分が興味のある分野の情報だけを取得することができます。
その後は、毎日、新規で登録された勉強会をメールで届けてくれるサービスもあります。勉強会は人数が限定されていて、人気のある勉強会は告知から数時間ですべて席が埋まってしまう場合もあります。
そのため、毎日送られるメールで勉強会をチェックして、参加したいものがあればすぐに申込みをするようにしましょう。数クリックで申込みは完了します。平日夜間はLT(Lightning Talk)という短い時間でプレゼンをするものが中心で、土日はハンズオンを行うものが多くなっています。
まとめ
ここまで、ITエンジニアのための勉強方法についてまとめました。重要な項目としては、
- スキマ時間を有効活用する
- 電車の中で集中して知識やノウハウを吸収
- インターネットでノウハウを検索して、実機で手を動かす
- 積極的にIT勉強会に参加する
となります。これらの勉強方法の一部でも取り入れて、自分の思い描くITエンジニアに近づきましょう。
ご紹介した勉強方法以外で、これはオススメ!というものはありませんか?オススメの勉強方法がありましたら、ぜひ教えてくださいね!
参照:エンジニアのリスキリングの重要性と取り組み方を解説した記事はこちら
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