発注者は依頼を出すときになにを重視している?フリーランスのための受注しやすい見積りの出し方 | クラウドワークス テック(旧クラウドテック)

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クライアントが案件を公開する際に、見積りを希望している事が多くあります。これはもちろん、より良い条件でお仕事を発注したいからですね。となると、他のフリーランスの方より、よりよい見積りを出して競争に打ち勝たなくてはなりません。それでは、クライアントは依頼や見積りの際にどういった点を重視しているのでしょうか?

この記事では、見積りの出し方やポイントを知りたいフリーランスの方のために、クライアントが重視するポイントや注意点、発注されやすい見積りの出し方などについて説明します。より一層の受注数アップをはかり、フリーランスとしての実績を積み上げていきましょう。

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目次

発注内容を読む時のポイント

最初に、発注内容を読む時のポイントを説明します。良い見積りを出すためには、クライアントか希望していることをしっかり読み解く必要があります。的はずれな見積りを出してしまわないためにも、落ち着いて確認しましょう。

納品(制作)するもの

あたりまえですが、ここを読み間違うと大きく外れた見積りを出してしまうので、注意して確認しましょう。クライアントが、なにをどのくらいのクオリティで納品して欲しいか、文面や過去の発注履歴などから、ある程度予想しておきましょう。

希望納期

クライアントが希望している納期が、見積もった作業量に対して短すぎないか考えておきましょう。希望納期に間に合いそうもなければ、納期を交渉する必要がありますし、がんばれば間に合いそうなら、特急料金として多少見積りを割増してもよいでしょう。

継続依頼がありそうか?

これは依頼の内容によるところが大きいのですが、案件によっては高い確率で継続案件の受注に繋がることがあります。または、依頼内容に継続での依頼があることが記載されている場合も。継続やリピートなどの案件を増やすことは、フリーランスとしての収入の安定に大きく貢献しますので、後の継続案件につなげるために多少割引した金額で見積もるなどの戦略も効果的です。ただし、後から金額を上げることは容易ではなく、その時点で継続を打ち切られることもあります。ずっと同じ金額で継続されても問題ない、値引き金額にとどめておきましょう。

以前に見積りした金額とかけ離れていないか

同じクライアントに、別の案件で見積もりを出すこともよくあります。全く違う種類の案件であれば問題ありませんが、たいていは似たような案件になります。その場合、以前に出した見積りと、あまりに金額がかけ離れているのは良くありません。これは、別のクライアントに見積りを出す際にも言えることです。こういった問題を避けるためにも、作業の種類などによって、見積りとして出す基準の金額をあらかじめ決めておきましょう。たとえば、WEBデザイナーであれば、1ページ10,000円、作業時間単位で見積もるのであれば、1時間4,000円といった具合です。

参照:厚生労働省「フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン」

依頼時にクライアントが重視するポイント

次に、依頼時にクライアントが重視するポイントを説明します。依頼によってクライアントが何を重視しているかは変わってきます。それを、依頼内容から読み解いてみましょう。

すぐに対応してくれるか

そうでない案件もありますが、たいていの案件は発注後にすぐに作業に入ってもらいたいものです。これは、納期や依頼の文面からクライアントがどれくらい急いでいるか感じ取れるはずです。フリーランスの方は、複数の案件を掛け持ちしている方が多いでしょうから、納期に間に合わせることができるかしっかり考えておきましょう。納期はどんなことが合っても厳守するつもりで望みましょう。そうでなければ、信頼を失うことになります。

経験者に発注したい

特に、技術力を必要とする案件は、クライアントとしてはできるだけ経験者に発注したいと考えています。これはもちろん、そのほうが作業をスムーズに進められると考えられるからです。自分が似たような案件や業務を行ったことがあるなら、見積り時の文面やポートフォリオなどでクライアントにアピールしましょう。経験者であることは大きなアドバンテージになるので、多少見積りが高くても受注できる可能性が高まります。

連絡へのレスポンスが早いか

依頼に対してのやり取りは、メールやチャットなどでする場合が多いです。そういった場合に、クライアントは返事がすぐ帰ってくるかどうかを重視しています。クライアントの多くが企業なので、日中に連絡がつかない場合には返事が翌日になってしまい、そのぶん話し合いが長引いてしまいます。また、案件を受注した後のやり取りも遅くなってしまい、結果的に案件を完了するまでの時間が長引きます。そのため、頻繁にやり取りが発生する案件ではレスポンスの悪さは致命的です。クライアントに対しては、なるべくはやく返事を返すようにしましょう。

発注されやすい見積りの出し方のポイント

次に、発注されやすい見積りの出し方のポイントについて説明します。ポイントを押さえて受注につなげましょう。

見積り金額

やはり、なにはともあれ最も重視されるのは見積り金額です。特に、フリーランスに依頼する場合、クライアントは予算を抑えたいと考えています。そのため、金額については十分検討しましょう。類似の案件の相場と比較して、相場に沿った金額にします。

納期

上述の通り、クライアントは納期も重視しています。案件によっては、金額よりも納期が重視されることもあります。その場合は、一般的に受注金額も高くなりやすいです。見積りには、必ず納期を記載しましょう。カツカツの納期では危険ですので、ある程度余裕を見た納期を記載します。繰り返しになりますが、納期は死守しましょう。

わかりやすい明細

見積りは、わかりやすく明朗会計で行きましょう。合計金額だけではなく、どんな作業や納品物に対して、いくら見積もっているか明細を記載します。こうすると、クライアントも依頼内容を変更する場合や比較する場合に、どのくらいの金額になるか再見積りしなくてもある程度分かるようになります。また、全部を受注することはできなくても、一部のみ受注することができる可能性も高まります。

見積もり時の注意点・ポイント

次に、見積り時の注意点やポイントについて説明します。見積りを作成する際に注意しておきましょう。

専門用語を使わない

クライアントが専門用語を理解できるのであれば問題ありませんが、あまり良くわかっていない場合もあります。そういった場合には、見積りには専門用語を使わずにおくか、用語に注釈をつけておきましょう。クライアント目線で見積りを出すことが重要です。

想定外のことも見積もる

見積りには、想定外のことが起こった時のことも記載しておきましょう。たとえば、納品後の修正や追加の作業の発生などです。これにより、見積りの範囲が明らかになり、スコープクリープ(作業範囲が拡大してしまうこと)を防ぐことができます。作業中や納品後に起こりそうなことを考えてみましょう。

見積もりでよくある失敗

最後に、見積りでよくある失敗を紹介します。みなさんはこんな失敗はしないように気をつけましょう。

見積もりの金額を間違える

意外とうっかりミスで多いのが、桁数を一桁間違えてしまうことです。0がひとつ足りないだけで9割引になってしまいます。途中で気づけたらまだましですが、決済までに気づかないと修正に応じてくれないクライアントもいますので十分注意しましょう。

作業量を少なく見積もってしまう

実際の業務はやってみるまでわからない部分があり、見積りにもある程度その不確定性を見込んでおかなければいけません。予想通りに作業が進むと思って見積もってしまうと、実際には予想よりも多い作業量になってしまうことが多いです。案件により、どれくらいのマージンを取るのかよく検討しましょう。

まとめ

見積りは、フリーランスとして活動する上で必要な作業ですので、何度もトライアンドエラーを繰り返して見積り技術を向上させていきましょう。まずは、自分が引き受けるお仕事の料金表(メニュー)を作ってみることから始めるのがよいでしょう。あなたのお仕事メニューは魅力的ですか?

参照:インボイス制度によって受ける影響を解説した記事はこちら

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