フリーランスのオフィス選びに迷っていませんか?会社勤めとは違って、仕事場は自由に選べるので逆に迷いますよね。この記事では、これからフリーランスになる方・すでにフリーランスになっているがさらに充実した活動を送りたいと思っている方に、オフィス(仕事場・住所)選びのポイントや注意点を説明します。ぜひ一読して、今後の活動に役立ててください。
オフィスの選び方のポイント
フリーランスの方は、一般的に個人事業主の方が多いと思います。個人事業主の届け出をする用紙には、事務所の住所を書く欄がありますので、ここにオフィスの住所を書くことになります。もちろん後から変更することもできますが、最初からしっかりしておいたほうが修正の手間が省けます。
また、個人事業主の方は基本的に確定申告が必要です。確定申告とは、一年間の事業所得を計算して、自分で所得税の申告をする制度です。この事業所得は、簡単にいえば「売上-経費」で計算される金額になります。そして、経費にはオフィスにかかる賃貸料なども含まれます。つまり、どこをオフィスにするかで毎年の所得税が変わってきます。
次項から、3つあるオフィスの種類の説明やメリット、デメリットなどを説明していきます。自分に合ったオフィスを考えてみましょう。
自宅
フリーランスの方で一番多いのが、自宅の一部を仕事場として使っている方でしょう。最も手軽で簡単な方法ですが、一方で注意しておかなければならないこともあります。メリット・デメリットをよく考えて安易に決めないようにしましょう。
メリット
追加のコストがかからない
あたりまえですが、現在居住しているので賃貸料などの追加のコストがかかりません。フリーランスを始める方は、なるべくコストを抑えて始めたいと思いますので、これは一番のメリットではないでしょうか。
通勤する必要が無い
もちろん自宅なので、通勤する必要がなく、通勤費や時間がかかりません。こちらも、コストと時間の削減になりますので、フリーランスを始める方には重要なメリットになります。年間で考えると、通勤費や時間はかなりのコストがかかりますので、できれば少なくしたいですよね。
家事や育児などと両立しやすい
仕事と家事や育児を両立させるために、フリーランスになられた方もいるかと思います。その場合は、自宅が一番の選択肢となるでしょう。自宅にいれば、時間を区切るなどして、仕事と家事や育児を両立させることができるようになります。
デメリット
環境の整備が必要
快適に仕事をするためには、仕事場の環境の整備が必要です。椅子や机、インターネット接続環境などを用意しなければいけません。すでに環境ができあがっている場合は問題ありませんが、ない場合は多少の初期投資は必要になってきます。
プライベートとの区切りをつけにくい
自宅で仕事をするとプライベートとの区切りがつきにくく、だらだら仕事をしてしまいがちです。フリーランスは、完全な成果報酬と言ってもいい職業形態なので、時間をムダにすることは厳禁です。しっかりプライベートとの時間の区切りをつけて作業しましょう。
企業からの信用度が低くなる
しっかりしたオフィスを持った方と比べると、どうしても企業からの信用度は低くなりがちです。住所を公開しない場合は別ですが、名刺などに記載する場合は、自宅以外にオフィスを構えた方が信用度は上がります。
選び方のポイント・注意点
コストを削減したいなら自宅がおすすめ
お伝えした通り、自宅を仕事場にすれば金銭的なコストや時間的なコストが削減できます。フリーランスとして、しっかりした利益を出せるようになるまでは、まずは自宅から始めてもよいでしょう。安定してきたら、自宅以外にオフィスを移すといった方法もありです。
賃貸物件の場合、ビジネス用途に使えないことがある
自宅が賃貸物件の場合、ビジネス用途に使うことが禁止されていることがあります。無断でビジネス用途に使ってしまうと、後々大家さんとトラブルに発展してしまいますので、事前にしっかり確認しておきましょう。
賃貸料などを経費として計上する場合は按分すること
自宅で仕事をする場合、賃貸料やインターネット接続費、光熱費などを経費として計上することができます。しかしながら、もちろん全額を経費とすることはできません。仕事で使っている分を、計算して計上することになります。たとえば、賃貸料の場合は、仕事場になっている床面積の比率で按分する方法です。賃貸料が10万円で、仕事で使っている床面積が全体の30%なら、3万円を経費に計上します。あまり比率が大きすぎると、税務署に疑問を持たれますので注意しましょう。
レンタルオフィス
月払いでレンタルする一般的な賃貸事務所です。首都圏にはたくさんありますが、地方ではやや少ないです。レンタルオフィスの情報は、インターネットで多数見つかりますので、オフィスを構えたい都道府県の物件を調べてみましょう。また、ただオフィスを賃貸するだけではなく、付属するサービスもいろいろあるのが特徴です。
メリット
環境を自分で整備しなくても良い
椅子や机はもちろん有線・無線インターネットを使うことができるようになっています。また、オプションサービスとして、プリンタやFAX、コピー機などが提供されている場合が多いです。こういった機器は自分で用意すると、初期費用やランニングコストがかかるので、必要なときだけ利用できるのは便利ですね。
フリードリンク
レンタルオフィスによっては、フリードリンクが提供されています。やっぱり仕事中は息抜きに、コーヒーなどの飲み物が欲しくなりますよね?1杯1杯は大した金額ではありませんが、ひと月にすると結構な金額になってしまうので、それが無料になるのはうれしいですね。
企業からの信用度が上がる
レンタルオフィスは、たいてい名の通った商業地区にあるので、名刺などに事務所としてレンタルオフィスの住所を記載することで、企業からの信用度が高まります。ただし、法人の場合は、別途登記費用を求められる場合がありますので、ご注意ください。
デメリット
毎月の賃貸料がかかる
毎月のコストとして賃貸料が発生します。物件によりますが、個室で月額5万円~10万円程度の料金設定になっています。シェアオフィス(共用スペース)だと、月額2万円程度からあります。ビジネスが軌道に乗っていないと、それだけで赤字になってしまうこともありますので、注意が必要です。こちらは自宅とは違い、全額を経費として計上できます。
また、レンタルオフィスの類似サービスとして、コワーキングスペースといったサービスもあります。こちらは、ネットカフェのように時間単位の利用ができますので、短時間であれば安価に借りられます。
通勤しなければならない
サラリーマンのように通勤手当が出るわけではありませんので、通勤による金銭的・時間的コストがかかってきます。こちらも、経費として計上できますので、しっかり計上して節税しましょう。
選び方のポイント・注意点
企業からの信用度を高めたい方におすすめ
レンタルオフィスを借りる一番のメリットは、企業からの信用度でしょう。やはり初対面だと信用を得ることが重要になってきますので、信用を得る一つの手段として利用したい所です。
プライベートとの区切りをはっきりしたい
通勤して仕事をすることで、サラリーマンと同じように、プライベートとはっきり区切りをつけた仕事ができます。家にいると、あまり仕事がはかどらないなら外で仕事しましょう。
バーチャルオフィス
バーチャルオフィスとは、名刺などに記載する住所のみを貸し出すサービスです。つまり、バーチャル(仮想)なので、実際にその住所で仕事ができるわけではありません。あくまで、記載する住所を得るためのサービスです。そのため、住所は都心の一等地などになっています。
メリット
価格が安い
住所のみを貸し出すので、レンタルオフィスに比べて格安で利用できます。住所のみの貸出であれば、月額1000円~3000円で利用できる他、オプションサービスとして、秘書の電話対応や電話転送、郵便物転送などが提供されています。基本的なオプションサービスを全て含めても、月数千円で済みますので、かなり安価に始めることができます。
どこからでも利用できる
契約はインターネットで申しこめば、全国どこからでも利用できます。地方に在住している方は、なかなかいいレンタルオフィスが見つからない場合がありますので、インターネットで完結するサービスは非常に便利ですね。
デメリット
バーチャルオフィスだとバレる可能性がある
バーチャルオフィスは、複数の方に住所を貸し出しているので、他の方と住所が重複したり、分かる人にはバーチャルオフィスだと見ぬかれてしまったりします。もちろん、全ての方がそうではありませんが、もしバーチャルオフィスかと聞かれた場合は、変に隠さずに正直に答えましょう。
銀行口座などの手続きの住所としては使えない場合がある
貸し出された住所では、銀行口座開設などを断られる場合があります。事前に使えるかどうか確認したほうがいいでしょう。その場合は、自宅の住所を使うなどしましょう。
選び方のポイント・注意点
自宅の情報を公開したくない方におすすめ
住所を借りて、オプションサービスとして電話や郵便物の転送サービスを利用すれば、自宅の情報を公開しなくても電話や郵便物を受け取ることができます。特に、女性の方は自宅の住所や電話番号を公開しないほうがよろしいのではないかと思います。
まとめ
ご紹介したように、フリーランスのオフィスといってもいろいろな種類があります。どのオフィスにするかは状況によりけりなので、まずは自分に合ったオフィスを探してみましょう!あなたはどんなオフィスがいいですか?
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