システムエンジニアの仕事はコンピュータのみならず、交渉力や折衝力、マネジメント力などさまざまなスキルが試されるため、その能力を測るのは決して簡単なものではありません。
しかし転職や人事考課では客観的な評価を行う必要があるため、その指標として資格が用いられることがあります。
スキルレベルを測ることが難しいシステムエンジニアだからこそ、資格は絶対に取得しておくべきものです。
そこでこの記事ではシステムエンジニアの資格に焦点を当て、どんな資格があるのか、その難易度や勉強のポイントなどをご紹介します。
これからもシステムエンジニアとして活躍したい方だけでなく、今からシステムエンジニアを目指す方も必見の記事です。ぜひご覧下さい。
参照:エンジニアのスキルアップ・リスキリングの重要性と取り組み方について解説した記事はこちら
この記事で紹介するシステムエンジニアが取るべき資格ランキング
ここからシステムエンジニアが取るべき資格をご紹介します。取り上げた資格は、一般的な情報処理技術者試験やマイクロソフト社やベンダー各社が実施する試験です。
これらの資格は多くのシステムエンジニアが取得しており、実用性と汎用性のバランスが良いため絶対おすすめです。
また人気がある資格のため勉強に使う教材の種類が豊富で、これから資格取得を目指す方に特におすすめできます。
以下、システムエンジニアが取るべき資格をランキング形式でお届けします。ランキングは取得者数の多さに加えて、転職・就職の優先度や市場価値をもとにして作成しました。
第1位:基本情報技術者試験・応用情報技術者試験
◎資格内容分析
受験者数:基本:101,221人(平成27年度)、応用:63,390人
合格者数:基本:26,109人(平成27年度)、応用:13,519人
合格率:基本:25.8%(平成27年度)、応用:21.3%
転職・就職の優位度:転職の場合は◯・就職の場合は◎
受験料:5,700円
取得のための勉強期間:3ヶ月〜1年
市場価値:合格報償金20,000円〜30,000円、資格手当5,000円前後
参照:IPA情報処理推進機構「統計情報(応用情報技術者試験、高度試験、情報処理安全確保支援士試験)」
最初にご紹介するのは、情報処理推進機構(IPA)が実施する情報処理技術者試験で最もベーシックな基本情報技術者試験と応用情報技術者試験です。
これらの試験は、情報処理に関する基礎知識からアルゴリズムまで幅広い試験内容が特徴で、基礎の分野から幅広い知識が問われるため、システムエンジニアの初心者クラスを突破する試験と考えて果敢にチャレンジして欲しいと思います。
合格までの道のりは基礎の反復練習あるのみ!
これらの試験は出題範囲が広く、さらに本試験の問題数が多いため時間との闘いになります。その対策として参考書と問題集は解説の詳しさや充実度が高いものを選び、ひたすら反復練習して、試験に対応できるレベルまでトレーニングしておきましょう。
第2位:情報セキュリティスペシャリスト試験
◎資格内容分析
受験者数:36,982人(平成27年度)
合格者数:5,764 人(平成27年度)
合格率:15.6%(平成27年度)
転職・就職の優位度:転職の場合は◎・就職の場合は◎◎
受験料:5,700円
取得のための勉強期間:6ヶ月〜1年
市場価値:合格報償金50,000円前後、資格手当5,000円〜10,000円
次にご紹介するのは、情報セキュリティスペシャリスト試験です。これは上に挙げた基本情報技術者試験・応用情報技術者試験と同じく、IPAが実施する試験ですが、セキュリティ分野の試験としては日本で筆頭に上がる資格のひとつです。
セキュリティの重要性は日々増しているため、転職でも就職でも有利に働くことは間違いないでしょう。
合格への道のりは過去問の分析と予想問題
セキュリティ分野を扱う試験はあまり多くないため、他の試験に比べると問題のサンプルが少なくなりがちです。
そのため過去問を分析して構成されている参考書や予想問題まで考慮して編集されている問題集を使うことをおすすめします。
さらに解説が読みやすく充実しているものが断然有用ですから、書店で手にとって選べれば理想です。
第3位:マイクロソフト認定プロフェッショナル(MCP)
◎ 資格内容分析
受験者数:非公開
合格者数:非公開
合格率:非公開
転職・就職の優位度:転職の場合は◎◎・就職の場合は◎◎◎
受験料:数万円〜(詳細は後述)
取得のための勉強期間:6ヶ月〜1年
市場価値:合格報償金50,000円前後、資格手当10,000〜15,000円
次にマイクロソフト認定プロフェッショナル試験(MCP)をご紹介します。システムエンジニアである以上、マイクロソフト製品を使わないことはまずないでしょうから、スキルの証明のための試験といえば、これを外すことはできません。
MCPは体系がとても複雑
MCPはマイクロソフトが認定するスキルの総称で、用意された何十種類もの試験の中から、合格したものの組み合わせによって受験者のスキルを証明する仕組みを取っています。
MCPは「ソリューションアソシエイト(MCSA)」、「マイクロソフト認定ソリューション デベロッパー(MCSE)」に分かれており、さらにサーバー・アプリケーション、データベースなど分野ごとにも細かく分かれています。
そのため合格者数などは予想を立てることができず、マイクロソフトも公開していないのが現状です。
現在のスキルとキャリアパスに沿った計画的な受験が大切
マイクロソフトはMCPだけでなく、何段階もの認定試験を用意しています。MCPの取得を目指してロードマップを描き、自分のスキルやキャリアパスに沿った試験を選んで計画的に受験していくと良いでしょう。
システムエンジニアとしてのひとつのゴールになる試験
マイクロソフト認定プロフェッショナルは世界中のシステムエンジニアが受験する資格です。
難易度の高い資格は、そのホルダーであること自体がエンジニアとしてのステータスになると言っても過言ではありません。
もちろんシステムエンジニアの実力は試験だけで測れるものではありませんが、この試験はシステムエンジニア資格の最終目標に据えるには十分すぎるほどの価値がある資格と言えるでしょう。
第4位:Cisco系資格・オラクル系資格
◎ 資格内容分析(両試験共通)
受験者数:非公開
合格者数:非公開
合格率:非公開
転職・就職の優位度:転職の場合は◎◎・就職の場合は◎◎◎
受験料:数万円〜(詳細は後述)
取得のための勉強期間:6ヶ月〜1年
市場価値:合格報償金50,000円前後、資格手当10,000〜15,000円
ここまで紹介した資格はジェネラリストとしての資格が中心でしたが、スペシャリストとして特定の分野を突き詰めるには、Cisco系資格・オラクル系資格試験がスタンダードです。
Cisco系資格はネットワーク、オラクル系資格はデータベース系資格の代表で、これらのスキルが高いことを証明できます。また興味のある分野を突き詰める自己啓発的な意味で取得するエンジニアもいるようです。
データベースは上で紹介したMCPでも取り扱う分野です。そのためSQLサーバーならMCP、OracleDBならオラクル系資格と使い分けると良いでしょう。
学習は実務をイメージしながら進める
NW・DBのベンダーが実施する試験のため、これらの技術を実務で使っていることを前提として考えるのが自然です。
従って参考書や問題集を使った勉強はもちろん、知識を実務とリンクさせながら学習を進めていきましょう。
資格を取ることはエンジニアの道を開く
この記事ではシステムエンジニアとして取得したい資格をご紹介しました。
資格勉強の知識がそのまま実務に生かせるのか、これはシステムエンジニアの間で良く話題に上ることですが、資格の魅力はこれだけではありません。
資格の勉強は自己研鑽に通じるため、システムエンジニアとして成長するためのモチベーションの向上と維持にも役立ちます。
ところでみなさんは仕事以外の時間、どのくらいエンジニアとしての勉強をしていますか?周りと差をつけて、できるシステムエンジニアとしてさらに成長して下さいね。
参照:エンジニアのスキルアップ・リスキリングの重要性と取り組み方について解説した記事はこちら

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