一人の社会人として企業に勤めていると、毎日忙しいこともあり、『与えられた仕様に基づいて、求められたシステムを構築する』というITエンジニアが増えていきます。
成功事例も失敗事例も、その企業の中『特有のこと』についてノウハウは溜まるでしょう。
しかし、「仕事のできる」ITエンジニアに求められることは、今まで経験したことのない問題が生じた場合であっても適切に対応することです。このような多様なノウハウは社内にいただけでは得ることができません。
そこで、ITエンジニアの多くは「必要とされるITエンジニア」として働けるように勉強をしたり、成功の秘訣を聞いたりするために、研修会や講座に参加します。
ただし、闇雲に研修会や講座に参加すればいい、というわけではありません。
- 自分に不足していること
- 自分が今知りたいこと
など、研修会や講座に参加する目的を明確にすることにより、はじめて、貴重な時間を使って研修会や講座に参加したことが有意義なものとなるのです。
今回は、ITエンジニアが少しでも有意義な研修会・講座に参加できるためのポイントについて、紹介したいと思います。
どのような研修会・講座がある?
ITエンジニアが参加する研修会・講座には大きく分けると次のようなものがあります。
- 言語を学ぶことができる会
- 今後のトレンドを知ることができる会
- サービスの成功体験を聞くことができる会
以下に詳しく説明します
【1. 言語を学ぶことができる会】
駆け出しのITエンジニアや、未経験の言語を使うことになったITエンジニアが参加する会です。
書籍などを読んで独学で言語を勉強することは、根気が要りますし、継続的に勉強する事が難しいものです。
そこで、このような会に参加することで
- 「勉強をしなければ」という意識が高まる
- 同じ言語を使う人同士が知り合うきっかけになる
といったメリットを享受することができます。
【2. 今後のトレンドを知ることができる会】
「トレンドなんてインターネットを使って検索をすれば誰でも見つけられる」と言う意見もありそうですが、不特定多数が閲覧可能なインターネットに落ちている「トレンド」は公表しても何ら問題のないネタがほとんどです。
研修会や講座は、誰が参加しているのか「顔」を見ることができます。つまり、講師にとってみると「ここだけの話ですが…」という今後に向けたトレンドを話しやすいクローズドな場なのです。
【3.サービスの成功体験を聞くことができる会】
企業によっては、サービスの認知度を高めるために、サービス担当エンジニアが特別講座を開催するケースがあります。
ここではエンジニアのもつ
- ノウハウやテクニック
- 成功体験
- 失敗体験
といった、日頃なかなか聞くことができない話を聞くことができます。
関連記事:JavaScriptのイベント・勉強会・セミナーに参加してスキルを磨こう!
研修会・講座に参加するITエンジニアってどんな人?
以上のような研修会・講座にはどのようなITエンジニアが参加するのでしょうか。
積極的に研修会や講座へ参加をしているITエンジニアたちを見てみると、次の4パターンに大別できます。
<研修会・講座に参加するITエンジニアの特徴>
- 色々なことを吸収したい「前向きなITエンジニア」
- 勤務先の役に立ちたい「ヤル気のあるITエンジニア」
- どこでも働ける技術を身につけたい「転職願望のあるITエンジニア」
- 活用できる多彩な人脈を構築したい「顔の広いITエンジニア」
つまり、研修会・講座には「何となく聞きにきたITエンジニア」というよりも「設定した目的を達成するために来たITエンジニア」が多く参加しています。研修会や講座に参加をする際は、同じくらい、もしくはそれ以上の目的意識をもたないと、せっかく参加をしても疎外感を味わったり、退屈さを感じたりすることでしょう。
参加すべき研修会・講座はどう見極める?
- 目的が達成できる
- 意識の高いITエンジニアがたくさん参加する
といった、時間を作ってでも参加をすべき優良な研修会や講座は、どのように見極めるべきでしょうか。
<参加すべき研修会・講座を見極める3つのポイント>
- 研修・講座内容が詳細に書かれているものを選ぶ
- 有料の研修会・講座を選ぶ
- 参加人数が少数のものを選ぶ
以下で詳しく説明をします。
【1. 研修・講座内容が詳細に書かれているものを選ぶ】
具体的には次の3点に着目しましょう
- 講師は誰か、どのような経歴を持つ人か、という点が詳細に書かれている
- 限られた時間の中で何をゴールとするかが明確に提示されている
- 研修・講座に関連した文献・情報が掲載されており予習できるようになっている
特に、参加する研修・講座を有意義なものとするためには、予習は必ず行いたいところです。講師の著書やどのような文献・情報を知っておけばよいか明示されていれば、研修・講座に向けた事前準備がしっかりできます。また、予習により不明点や質問したい点が明確になっていれば、研修・講座の中で特に集中すべき部分が明確になり、聞き逃し防止にも繋がります。
さらに、研修・講座内容に「参加してほしいITエンジニア」のターゲット層が書かれていれているか、チェックしたいところです。新米のITエンジニアが経験豊富なITエンジニア向けの研修・講座に出て得られることは、自分の無力感だけでしょうから。
【2. 有料の研修会・講座を選ぶ】
少しでもお金をかけずに有益な情報を仕入れたいと、誰もが思うものです。しかし、費用と参加者の意欲には比例関係があります。
無料・低額の場合は「行かなくても大して問題はないから」という意識の参加者も混ざっています。
しかし、参加費用が高額になる程、「せっかくお金をかけたのだから少しでもプラスになるネタを持ちかえろう」という意識の参加者が増えていきます。
すると、研修・講座内の雰囲気が全体的に前のめりになり、その雰囲気をかぎ取った講師も力が入るようになります。その結果、事前に想定されていた研修・講座内容よりも充実したものとなるのです。
【3. 参加人数が少数のものを選ぶ】
講師にとってみると、参加人数が少数の研修・講座の方が、受講生の表情を見ながら、研修・講座の進行や内容を変化させやすいものです。
また、参加人数が少ない方が、質疑応答がしやすかったり、研修・講座後に気軽に自己紹介ができるため人脈形成がしやすかったりします。
<参加すべきでない研修・講座に出たらどうなる?>
このようなポイントを知らずに『参加すべきでない研修・講座』に出席したらどうなるでしょうか?
「時間の無駄だった」
「お金の無駄だった」
「こんなことなら仕事していた方がマシだった」
と不平・不満が湧いてきて、その研修会・講座はもちろん、主催した団体が実施する研修会・講座には行かなくなるでしょう。また、不平・不満の度合いが大きくなればなるほど、ITエンジニアが出席するような研修会や講座そのものに参加しなくなるかもしれません。
さらに怖いことは、研修会や講座に参加しなくなり、『勤務する企業特有のノウハウ』以外が溜まらなくなることです。ITエンジニアとしての技量の低下に繋がり、
- 転職したくてもできない
- 現在の勤務先が倒産したらどこも雇ってくれない
といったことに繋がりかねません。
関連記事:スキルアップのきっかけに!フリーランスのセミナー・勉強会活用術
デキるITエンジニアは研修会・講座を活用している
仕事のデキるITエンジニアに共通していることは、自分自身の意識を常に前向きにするためのツールとして研修会や講座を活用しているという点です。
これからの仕事に活かすためにも、今後のキャリアに繋げるためにも、参加すべき研修会や講座を見極めて一段階上のITエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか。
実際のフリーランスの案件を見てみよう
最近では「クラウドワークス テック」などのフリーランス専門のエージェントサービスもありますので、まずは実際に募集のあるお仕事の事例をチェックしてみると良いでしょう。
登録をすると、Web上では非公開の案件もご紹介を受けることができます。まずは色々なエージェントサービスへ無料登録するところからスタートしてみましょう。
フリーランスになるために必要な知識やスキルアップの方法等、様々なお役立ち情報を発信していきます。
(リモートワーク案件に強いフリーランスエージェント「クラウドワークス テック」を運営)