フリーランスと聞いてどのようなことをイメージするでしょうか?独立、自由、大変などプラス面もマイナス面も色々なイメージが出てくると思いますがイメージが先行していて実際具体的なことを聞かれると答えられない人もいるのではないでしょうか?本文ではフリーランスの働き方や大変なところ、どのように乗り越えていくのかなどの、大変な点を中心にサラリーマンとの違いを織り交ぜながらご紹介致します。
フリーランスってどんな働き方?
フリーランスの定義は企業や団体に属さない自由業に該当します。(Wikipediaより)その働き方は主に企業から業務を請け負ったり、自ら営業を掛けて仕事を取る手法が多いです。また、時間・場所が自由で何処でも活動出来ることが特長です。そして、提供するサービスに対してのスペシャリストが多く活動しているようです。
ライター業などの業種であれば、パソコン1つで始められるため資金が掛かりません。 ただ、自分自身が商売道具になることが多く、仕事を獲得することが出来なければ稼ぎを得られず年収の振れ幅が大きくなります。高単価を得られるのも全く稼げないのも完全実力主義のフリーランスらしい働き方といえるでしょう。
時間が自由ということは休みの境界線がなく、仕事がない日が休日となります。仕事が無くなる、収入が少ないことを恐れ、ついつい1日の大半の時間を仕事に費やすこともあるようです。よほど好きで常にお客様へ良いサービスを提供する気持ちが無いと続けていけないようですね。
フリーランスになると何が大変?
1つ目に「集客」が挙げられます。
会社のネームバリューが何も無いため、自分が「商品」となります。
お客様に自分を選んでもらうために実績や知識を向上させる必要があります。
また、他のフリーランスが提供しているサービスが類似している場合、差別化を図る事も難しさの1つになります。最悪シェアの奪い合いになる可能性もあります。
2つ目に「単価決め」があります。
価格設定も全て自分で決定します。他のフリーランスや企業で実施しているサービスの価格帯を意識して価格を設定すると低価格でサービスを行う可能性もあり、量をこなしても稼ぎが少ないという負のスパイラルに陥ることになります。
低価格サービスが実施出来るのはシェアを獲得している企業の特権であり、フリーランスには不向きとなります。しかし、いざ高単価を目指すにしてもサービス向上が必須であり時間が掛かります。また単価を上げたことにより顧客離れが起きるのではないかと心配している方もいるのではないでしょうか?
3つ目に「全て自分」で行わないといけないことが挙げられます。
事業計画、ターゲット、サービス内容、営業、請求、税金、確定申告など挙げればキリが無いですが、全て自分で実施する必要があります。というより誰とも協力せずに1人で活動していると、自分以外行ってくれないと言った方が良いかもしれません。幅広い知識や能力を持っていないといけないことや活動時間の全てをお客様へのサービス提供の時間、サービス向上の時間に充てられないことは大変なことではないでしょうか?
なぜフリーランスを選ぶのか?
やりたいことが出来るのがフリーランスであるということがいえるでしょう。またサラリーマンのような給与制度が無い。そのため収入に上限が無いので努力をすればするほど収入が増える可能性があります。収入面に惹かれ稼ぎたい人がフリーランスを選択するということも考えられます。完全に実力主義の世界ですからシンプルですし、評価されれば一気に高単価を得る入ことができ安定化させることが出来ます。
最近ではweb上で仕事の募集がされ、条件が満たされれば受注することができ、収入を得られる環境が整ってきました。この手法を利用することで自ら営業活動を行うことなく幅広い仕事を行うことができます。これから専門分野を増やしていきたいフリーランスの入口としても重宝することでしょう。一般的に大変なことが多いイメージがあると思いますがフリーランスとして活動していく上でハードルが下がっていることがフリーランスを選択する人が増えている理由の1つなのかもしれません。
参照:厚生労働省「フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン」
大変なことを少しでも楽にするために!
まず、フリーランスの方で能力の高い人、責任感が強い人であればなんでも1人でこなしてしまいがちです。ただビジネスは人対人ですから協力することで負担が軽くなることもあります。
フリーランス同士で自分に足りない所を意識することもあると思います。例えば分野の違うインストラクター同士が組んで一緒にサービスを提供すれば、それだけで他との差別化になるでしょう。コンサルタントの協力を得ることで論理的思考や課題などの自分の苦手分野を補うことも出来ることでしょう。そうすることでサービスの質が上がり単価アップになることもあり得ます。
フリーランス=1人ではなく人脈を増やして協力していくことで相乗効果を得られる場合もあります。どのように協力するかまだ見えていない場合はまずは周りに相談することから始めてみては如何でしょうか?一見無意味に思う行動もどこかでつながることもあります。相談することで見えてくることもあるでしょう。また、フリーランスのために人脈を構築しやすいようにネットワークを作っている所もあるようなのでそのような場所を活用するのも1つではないでしょうか?
そして、雑務に追われメインの作業に割く時間が無くなった場合は外注に出すというのも一つです。確かに費用は掛かりますが提供する品質が下がってしまったら元も子もありません。費用対効果で判断し任せられるところは任せましょう。
営業がうまくいかない場合は小さな目標設定を立てることも大事です。
漠然と目標を考えていると達成できない時にプレッシャーを感じてしまうこともあると思います。そうならないように1週間の受注数を設定したり、月単位ではなく週単位、日単位と単位を落とし、目標の難易度を下げることで今の自分の達成できるポイントが分りますし、小さな成功を積み上げることで自信にもつながります。
サラリーマンとフリーランスどっちが大変?
それぞれ大変な所が違います。まず、フリーランスは見積、請求、企画、提案、営業など全てを自分1人で行いますので全てを行えるための幅広い能力を身に付ける必要があります。また、お客様へ提供するサービスの質を上げる必要もあるため時間効率を考え作業を行う必要があります。それに対してサラリーマンは組織で作業を行うためその部署で行う業務のみに集中することが出来ます。
その代わり、会社の看板を背負うことになりますので失敗すれば会社の看板に傷が付きますし、歴史の長い会社であれば尚更、品質を求められることになり各人協力して作業するためコミュニケーション能力が求められます。また、会社に依頼が来た作業が振り分けられますから自分のやりたい仕事が出来ない、自分の意見が通らないこともあります。
また、安定という考え方が違うことがいえるでしょう。具体的に記載しますとフリーランスで食べていくには自分で仕事を受注し、報酬を頂かないといけません。しかし、サラリーマンであれば解雇にならなければ給料日には決められた報酬が支給されますので、無給となる可能性はありません。(会社が倒産し仕事が無くなった場合は除く)
フリーランスとサラリーマンのどちらに適正があるかどうかですが、こればかりは得手不得手もありますので一概にいえないところです。ただ、責任に特化して考えるとフリーランスは1人1人が個人事業主となり全責任を自分が負うことになります。サラリーマンでは上司が責任を取ってくれますから、責任という面ではフリーランスの方が負荷やプレッシャーが高いといえるでしょう。
ただ、面白いことにフリーランスの方から見ればサラリーマンは厳しいと感じ、サラリーマンから見るとフリーランスが大変に見えるなどそれぞれの立場の見え方があることが分かります。
フリーランスの大変さをメインにご紹介してきましたが如何でしょうか?中にはもっと大変だと思った、こんなに大変なのか!など様々な捉え方があると思います。フリーランスは言葉の通り自由なので決まった手法はありません。あなたのフリーランス像はどのようなイメージでしょうか?
参照:フリーランスとサラリーマンのそれぞれの大変さについて解説した記事はこちら
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