すべてのフリーランスが鍛えるべきスキルの一つは「企画力」です。プログラマー、エンジニア、ライター、デザイナーなど一見企画とは関係のない職種も、何らかの企画、つまりお客様のビジネスをより良い方向に進めるの企画から始まっています。この記事では、企画力がある人はどんな仕事に就くことが出来るか、そしてなぜ企画力がフリーランスの武器になるのかといったことを解説します。
なぜフリーランスに「企画力」が必要なのか
企画力はフリーランスにとって大きな武器となります。与えられたお題でライティングをする、設計書に基づいたプログラミングをこなす、お客様の意向に沿ったデザインをする。このような仕事もその分野に特化した高いスキルが必要ではありますが、さらに企画力を合わせることでフリーランスとしての価値は飛躍的に高まります。その理由を解説しましょう。
ビジネスに関わる人は常にアイデアに飢えている
ビジネスの目的は端的に言えば利潤の追求、すなわちよりたくさん儲けることに他なりません。そのためにお客様は日夜新しいアイデアや既存のコンテンツや製品をどうやってブラッシュアップするか考えています。
アイデアを考えていても、いつ素晴らしい案が生まれるのかはわかりません。さらに通常の業務をこなしながら新しいことにチャレンジするのはとても困難なことですよね。
企画をビジネスレベルまで引き上げる力を持っているフリーランスはとても重宝される存在となります。企画力を持つことは、お客様のビジネスの根幹に関わる能力を持つことと同じです。フリーランスにとって大きな武器になるでしょう。
多様な考えがアイデアを生む〜自社内だけで多様性は確保できない
素晴らしいアイデアや企画は1つ2つの考えから生まれるものではありません。何十、何百のアイデアの中から光るものを見つけるためにブレーンストーミングや社内公募などあらゆる手段を使って「たくさんのアイデアの卵」を探す必要があります。
お客様自社内の人材だけではアイデア出しには限界もあり、これを手伝えるフリーランスは非常にありがたい存在になります。
あなたの企画力はあなただけのもの〜企画力を武器に報酬アップにも繋がる
もしあなたの企画力や発想がお客様の仕事に合致するものであれば、あなたはお客様にとって「欠かせない存在」となるでしょう。あなたがいなければお客様の仕事が進まない、メディアが保たれないということになればフリーランスとしての存在価値が上がり、報酬アップも視野に入ります。
報酬アップは金銭的なアドバンテージだけを意味する言葉ではありません。フリーランスとしてのやりがいに繋がるため、他の仕事にも良い影響を与えることになります。
アイデアの提供を惜しまないことが大切
アイデアを出し惜しみしているようでは、あなたの企画力は武器になりません。アイデアを出すだけではお金にならないからと言って提案や助言をしないフリーランスは「言われたことをやっているだけ」の存在です。
出し惜しみすることなく、むしろ「先にアイデアや提案を出す」ことでお客様に喜んで頂くことがフリーランスとしての立場を強くします。これで初めて、企画力がフリーランスの武器になるでしょう。
参照：厚生労働省「フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン」
企画力を生かしたフリーランスの仕事
企画力とは、ビジネスのアイデアを生み出す力ですが、企画力を生かしたフリーランスの仕事にはどんなものがあるでしょうか？ここでは大手クラウドソーシングのクラウドワークスより、募集されている仕事の案件を調査して分類しました。
企画・アイデア募集
まず企画アイデアそのものを募集するクライアント、例えば動物・ペット専門メディアの記事企画募集といった案件があります。これはあなたの趣味や経験を仕事に生かすチャンスとなるでしょう。
クライアントはビジネスの方向性を定めているものの、自社内のブレストだけでは十分にアイデアを出し尽くすことは困難だと考えています。そのため企画やアイデアを募集し、その道に造詣の深いフリーランスであればそのまま企画に参画してもらおうと考えていることもしばしばです。
企画書の作成やリサーチ
企画力はアイデアを生み出す力だけを意味する言葉ではありません。お客様、もしくはあなた自身が持つ企画を企画書という形にして、他の人に理解してもらう、場合によってはスポンサー契約や投資してもらう必要があります。
企画書の作成とはその企画が関わる領域の深い知識が不可欠で、さらにアイデアが成功する見込みや裏付けのためのリサーチやわかりやすく伝わる文章や図表を用いた資料作成などあらゆるスキルが求められます。
メディアの企画立案・編集作業
現在、web上で展開するメディアは星の数ほどあるといわれています。基本的にwebサイトを作る知識とコンテンツがあれば参入できる領域のため、商用メディア、オウンドメディアなどあらゆるメディアが乱立している状態です。
メディアの重要な要素は提供するコンテンツであり、その内容を企画してライティングやデザインを統括する仕事には大きな需要があります。
しかしどんなアイデアマンでもそのアイデアや提供コンテンツは必ず枯渇するため、メディアは常に新しい企画を求めています。コンテンツを枯渇させないこと、常に新しい企画を出しバズや安定した読者流入を確保することはメディアが生き残るためには必須です。
あなたの企画力を記事やメディアの特集に生かすこともフリーランスとして立派な仕事となります。
ランディングページの企画
webデザイナーやプログラマーであれば1度はランディングページの企画に関わったことがあるでしょう。法人、ベンチャー、個人事業主など事業規模にかかわらず、提供サービスをweb上で宣伝して広めていくことは必須です。
現在はスマートフォンによるweb閲覧が主流のため、最初にたどり着いたページが魅力的でなければ読者はあっという間に他のwebサイトに移ってしまいます。
よって魅力あるランディングページ、読者やサービスを探している人を引き留める内容のあるランディングページは必須であり、これを作ることの出来る企画力は重宝されるスキルです。
webデザイナーやプログラマーはLPの知識をつけよう
あなたがwebデザイナーやプログラマー、webシステムのエンジニアであればランディングページのデザインや構成、企画の知識を深めるだけで仕事の価値は大きく飛躍します。
LPを作ろうとするお客様の大半はwebデザインやプログラミングの知識はありません。そのため「無駄な工数のかかるLPの構造」「デザイン的に無理のあるLP」「見た目の派手さだけを追求した使いづらいwebサイト」などデザイナーやプログラマーとしては疑問に思ってしまう案件を担当することもあるはずです。
もしLPの企画担当者がwebデザインやプログラミングの知識を持っていれば、こんな無駄の多いLPを企画することはありません。webデザイナーやプログラマーとしてLP担当者に有益な助言を与えられるようなスキルと知識をぜひ身につけて下さい。仕事の幅も必ず広がります。
webデザインの企画
上に書いたランディングページの企画と似ていますが、デザインそのものを企画する仕事もあります。お客様のコンセプトや思い描く理想をデザインに反映することも企画力が必要な仕事です。webデザインの知識はあるけれども、他社と差をつけるデザインを欲するお客様にはこのような企画力は重宝されるでしょう。
プレゼンの企画
プレゼンテーションはパワーポイントを作った説明だけではありません。商品の売り出しの方法、自社メディアを広めるためのコンテンツの見せ方など多岐にわたります。展示会などのプレゼンテーションなどクリティカルな場面で勝負をかけたい時などは、フリーランスのポテンシャル、つまりお客様が持たない知見や経験を提供できる力が求められます。
即戦力として戦うには企画力を鍛えよう！
このように企画力はフリーランスが仕事を拡げるために必須のスキルであり、企画に強いだけでもここまで紹介したようにさまざまな領域に手を広げること出来ます。また企画力そのものがフリーランスの武器になることも説明したとおりです。
あなたはお客様に何か提案できるアイデアや企画を持っていますか？フリーランスはお客様のそばで客観的に仕事を見ることが出来ます。そんなあなただからこそ出てくるアイデアや思いは、お客様が欲している新しい知見です。
ぜひ企画力を身につけ、強いフリーランスとして成長して下さいね！
参照：フリーランスとして成功するためにやっておくべきことを解説した記事はこちら
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