誰しもフリーランスになると、何かしらの不安を感じることになるでしょう。一番の不安要素は、収入に関する不安ではないでしょうか。フリーランスはサラリーマンと違い収入が不安定になりがちです。他にもさまざまな不安要素がありますが、不安なままでいると仕事にも悪影響を及ぼすので、先もって解決しましょう。
この記事では、
- フリーランスとしての仕事が上手くいかず、漠然とした不安を抱えている方
- これからフリーランスを始めようと思っているが、漠然とした不安を抱えている方
のために、フリーランスが感じることの多い6つの不安要素とその解消法・対策をお伝えします。フリーランスをまだ始めていない方も、不安は解消できることを知って、始める決心につなげてください。
不安1:収入が安定しない
ほとんどのフリーランスが直面するのは収入面での不安でしょう。サラリーマンの収入は雇用が安定していることで保証されていますが、フリーランスは自身で仕事を獲得しなければならないので、不安定になりがちです。最悪の場合、まったく収入がなくなってしまうことさえあります。お金がないことには生活は安定しないため、これはフリーランスの最も大きなリスクといえます。
解消法・対策は複数のクライアントを持つこと
収入を安定させるには、収入源を1社だけに頼らずに複数持つことです。複数の収入源を持っていれば、1社からの仕事がなくなっても他の仕事で補えます。複数のクライアントを持っているほうが、収入アップにもつながり、年収が高くなる傾向もあります。また、案件を見つける場所も複数持っておくとよいです。具体的には、知人など地元の人脈やクラウドワークス テックなどのエージェントサービス、クラウドワークスなどのクラウドソーシングサービスを活用しましょう。
不安2:仕事がない時期がある
サラリーマンは固定給であるため、常に収入が入ってきます。しかし、フリーランスでは、時期やクライアントの状況によっては仕事がない時期が発生してしまうことがあります。そうなると、「仕事がない=収入が0」になるので、「なにもしなくていいのだろうか?」と不安になり、暇な時間を作らないために仕事を引き受けすぎてしまう方もいるようです。仕事があまりに忙しすぎると、体調を崩してしまったり、納期に間に合わなくなったりするため、よい状態とはいえません。
解消法・対策は必要以上に焦らず、安定的な受注を目指すこと
たしかに、仕事がなく収入が少なくなるのは問題です。とはいえ、必要十分な収入があればそれほど焦る必要はないでしょう。毎月の自分の収入と支出をしっかり把握して今現在の財務状況を知っておけば、不安をある程度を和らげられます。また、適度な休息も人には必要と割り切ることも重要です。先に説明した不安1の対策も講じておくのもよいでしょう。なるべく仕事の波を作らないように、安定的に案件を受注できるようにすることも大切です。
参照:厚生労働省「フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン」
不安3:次の依頼が来ないかもしれない
「次の依頼が来ないかもしれない」「他のフリーランスに仕事を取られてしまうかも」という不安も、フリーランスにはよくあります。そのせいで、忙しい時や都合がつかない時でも、クライアントからの依頼があれば無理にでも仕事を受けたり、不条理な修正依頼を受けたりすることもあるのではないでしょうか。しかし、無理な依頼への対応は納期に間に合わなかったり、他の仕事にも影響が出てしまったりと断ったとき以上のデメリットが発生してしまいます。
解消法・対策は1社に依存して無理な要望を受けないこと
クライアントの要望に沿うことは重要ですが、あまりにクライアントの言いなりになるのも問題です。よほど緊急の案件でない限り、無理な要望に応じるのはおすすめできません。「次の依頼が来ないかもしれない」という不安は特に、1社だけに依存しているときに起こりがちです。また、収入額にかたよりがある場合にも発生します。不安1同様、複数のクライアントからなるべく均等に収入を得るようにしましょう。
不安4:将来も仕事をやっていけるのか
特に若い方は、「この先、歳をとってもフリーランスでやっていけるのだろうか?」「いつまでも自分の仕事の需要があるのだろうか?」と思っているのではないでしょうか?やはり、実力主義のフリーランスでは、いつまでも自分の能力だけでやっていけるのかという不安がつきまとうものでしょう。フリーランスが働く業界はIT業界が多く、時代の流れが早いです。時代についていかなければ仕事を長年に渡って続けることはできないことも、不安要因のひとつでしょう。
解消法・対策は新しい仕事にチャレンジすること
フリーランスは、なんといっても実力が重視されます。そのため、何かしらの方法で継続的にスキルアップや新技術の習得に努めなければいけません。とはいえ、「仕事で精一杯でなかなか時間が取れない」「あまり勉強する気が起きない」という方も多いでしょう。そんな方は、毎回同じような仕事ではなく、自分のスキルアップにつながるような新しい仕事を受けることをおすすめします。なれた仕事よりも時間はかかるかもしれませんが、新しい技術を学べる上に、報酬ももらえて一石二鳥です。ぜひ、いつもより少し難しい仕事にチャレンジしてみましょう。
不安5:病気や怪我で働けなくなるかもしれない
フリーランスはサラリーマンとは違い、有給休暇や傷病手当(怪我や病気で療養する場合に給料の一部が支払われる制度)がありません。もし働けなくなったら、その時点で収入が途絶えてしまいます。そればかりか、クライアントからの仕事を失ってしまうかもしれません。特に、仕事で無理をしがちなフリーランスは、生活習慣が乱れやすく、健康を損なう確率がサラリーマンよりも高くなります。しかし、日頃から無理をしないようにとはいっても、なかなかそうできないのが現実です。
解消法・対策は貯金や保険で備えること
どんな対策をしたところで、人間である以上は時折体調を崩してしまうことは避けられないでしょう。そのため、健康上のリスクがあることを受け入れた上で対策を講じるのがおすすめです。対策として一番有効なのは貯金です。3ヶ月~1年分の生活費を貯金しておけば、万が一長期療養が必要になったときでもすぐにお金に困ることはなくなります。また、万が一働けなくなったときのために、保険に加入するのも対策になります。病気に備える医療保険や、長期間働けなくなったときのために就業不能保険などがあるので、検討してみるとよいでしょう。働き続けなくても定期的に収入が入ってくるサイドビジネスの手段を、日頃から地道に構築しておくことも有効です。たとえば、ウェブサイトの広告掲載やアプリの販売などです。フリーランスは、副業も自由ですので、そのメリットを有効に活用しましょう。
不安6:確定申告がうまくできるか
フリーランスになったら、たいていの方は翌年に確定申告をすることになります。確定申告が、初めての方は難しいものだと思っているでしょう。実際、確定申告には覚えなければならないことも多く、結構ややこしいものではあります。特に、日々の帳簿付けは必須です。慣れない作業の上仕事をやりながらになるため、忙しさとあいまってミスも起こりがちでしょう。
解消法・対策はソフトやセミナーを活用すること
確定申告や帳簿付けは、初心者の方にはややとっつきづらいものです。そのため、確定申告ソフトを利用することをおすすめします。簿記や会計に関する知識がなくても正しく帳簿がつけられるような機能もあり、計算ミスもありません。また、個人事業主の届出と同時に青色申告の申請をしておくと、後日青色申告の帳簿付けの方法や確定申告について無料で教えてくれるセミナーを受講できます。人数は限られますが、自宅で税理士のサポートも受けられます。これらは、郵送で通知が送られてきますので、ぜひ申し込みましょう。
まとめ
あなたが抱えている不安はありましたか?同じような不安を抱えているのであれば、今回ご紹介した解消法や対策を参考に、積極的に不安を解消していきましょう。また、他にも不安要素があれば、いつまでも不安を抱えたままにせず、対策を考えましょう。
参照:フリーランスの廃業、その予防と対処策について解説した記事はこちら
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