ITエンジニアが需要増で人材不足って本当?業界全体で取り組むべきポイントは? | クラウドワークス テック(旧クラウドテック)

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世間ではITエンジニアの人材不足問題が取り上げられていますが、本当に人材不足なのでしょうか?あなたが働く会社ではITエンジニアが不足している実感がありますか?

この記事では、

  • ITエンジニア職であり、人材が不足している実感がない方
  • 職場が万年人不足のITエンジニアの方
  • ITエンジニア業界のリクルート状況を知りたい方

に向けて、人材が不足している現状の分析と、業界として取り組むべき改善策についてITエンジニア目線で書いていきます。

今後の人手不足感はどのように推移するかの予測、人が増えることで職場環境は改善されるのか、ITエンジニア業界の需要供給がどのように推移するか推測情報をベースに進みます。

参照:ITエンジニア業界の構造について解説した記事はこちら

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目次

人材の需要供給は今後どのように推移する?

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それではITエンジニアの需要供給の変化を考えていきましょう。

ITエンジニアとって状況がいい場合の予測

◆未経験採用の企業が増加
インフラを中心に取り扱っている会社を中心に、IT業界の経験が無くても採用をする企業が増えています。自社で基礎レベルのIT知識を習得し、現場で実践的なスキルを学ばせる方法で経験値を高めているところが多くなっていますね。

◆情報通信業就業者数の継続的増加
総務省統計局が発表している産業別就業者数の推移ですが、横ばいになる業界が多い中、情報通信業は毎年約10%の増加を続けています。人に対する需要が大きい証拠ですね。

ITエンジニアとって状況が悪い場合の予測

◆オリンピック需要が一巡し、IT需要が一段と低下する
現在は、2020年に行われる東京オリンピックに向けて、様々なインフラが早いスピードで整備が行われています。ただ、2020年が過ぎるとオリンピック需要が一巡して、人材不足から人材過剰へとシフトしていく可能性があります。

◆操作性が簡易なサービスが多く登場しており、複雑な技術を必要としなくなる
簡単なものではホームページの制作やサーバの構築など、今までは複雑な技術が必要だったものが、パソコン画面上で簡単に操作をして作成できるようになりました。便利なサービスが提供されると、そのサービスに置き換えられたIT技術者のニーズは低くなっていきます。

一番現実的な場合の予測

◆インフラ、アプリともに需要は大きいが、外国勢の単価が追随してきている
今後も引き続き、インフラやアプリ問わず技術者に対する需要は大きくなるでしょう。ところが、中国やベトナムなど海外技術者の単価も、日本に追従してきています。

中国のIT技術者の単価は、いつの間にか日本人とあまり変わらない水準にまで来ています。より技術の高いものに取り組んでいく必要があるでしょう。

ITエンジニアを増やすための改善策とは?

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それでは不足気味になっているITエンジニアを増やしていくためには、いったいどうしていけばいいのでしょうか?様々な観点から改善策を考えてみます。

職業の認知度上昇

IT技術者に対する認知度を上げていくためには、子供の頃からITに触れさせていく必要があります。子供でもプログラミングを遊びながら学ぶことのできるツールも多くなってきたため、それらを使った体験イベントはもっと増やしていくべきでしょう。

また、子供への教育には親の理解が不可欠です。大人に対してITの重要性や将来性を訴える啓蒙活動も必要となるでしょう。

教育環境や学習システムの発達

教育環境も充実してきました。ドットインストールやschooというように動画を使って気軽にITを学ぶことができます。今後もProgateのようにプログラミングのシミュレーションを行うサービスを充実させ、学習環境をより身近にする働きかけを継続して行う必要がありますね。

開発環境や職場環境

IT業界の仕事は成果で測定されることも多いため、働き方をもっと柔軟にすることができます。Slackやチャットワークなどを使ったリモートワークの拡大、出勤時間をずらすフレックス制度の推進、社内で頻繁に勉強会が開催されるなどの社内教育の充実も大切になってくるでしょう。

労働時間

IT業界といえば長い労働時間という嫌なイメージが付いていることは事実です。この現実を改善していかないといけません。会社で定めている36協定は順守する、終電までには帰らせる、派遣の場合は派遣元と受け入れ先が両方で管理していくなど、基本的なことを行うだけで大きく改善していくのではないでしょうか。

福利厚生

ITエンジニアの中には女性のエンジニアも少なくはありません。女性の方々も長い間にわたりITエンジニアとして働けるように、保育施設の充実は業界をあげて取り組んでもらいたいところです。また、ピークオフピークが激しい業界でもあるので、オフに入った際には長期休暇を得られるような配慮も広がってもらいたいですね。

給与

ITエンジニアがもらう給与と、IT会社がもらっている給与の差がより縮まるような対策が必要ですが、管理者層のベースアップも必要なポイントです。IT業界のマネージャ層は、平日の夜間や土日を問わず、多くの時間を勤務に費やしている現状があります。管理職だからといって酷使をしない配慮をするか、ベースアップを行うかの改善は必要です。

やりがい

ITエンジニアにとってのやりがいも大切です。特に同じような作業を毎日、毎年行っているようでは、モチベーションを上げろという方が酷な話です。

ITエンジニアがやりがいを感じられるような職場へ継続的に異動をさせていく動きが必要ですね。

また、社内には数多くのスターが在籍しているはずです。そういったスターにスポットライトを当てる工夫をしてあげることで、仕事に対するやりがいも変わったものとなるでしょう。

業界の将来性

ITエンジニアの転職サイトや、転職エージェント会社が多くなってきましたが、まだまだ企業が欲しいITエンジニアとはマッチングできていない状態が続いています。ここでの人材は高度な技術や経験を持っている人にはなりますが、企業とITエンジニアをマッチングさせる仕組みをもっと充実化させていくと、IT業界だけではなく、日本経済全体へ与えるインパクトも大きくなることでしょう。

まとめ

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ここまでITエンジニアの人材不足と人材を増やすための改善策について考えてきました。人材不足については、経験の無い人を採用する動きが加速していること、就業人口が増加していることからしても本当であるということがわかります。

そして、人材を増やしていくためには、給与の上昇だけではなく、様々な観点において改善を進めていかなくてはいけません。

子供の世代からITと触れ合う時間を増やすような活動を行うことから、現在のITエンジニアに対する配慮、そして未来に向けた有益な企業とITエンジニアとのマッチングを進めていかなくてはいけません。

やることは多いIT業界ですが、ITのことが好き、興味があるという方にとっては非常に魅力的な業界です。自分が作りたいものは、インターネットに公開されている情報を使って、ある程度のものを作り上げることができます。もう製造業となっていますね。

あなたはIT業界にどのように変わってもらいたいと思いますか?そしてどうすれば変わると思いますか?ただ、思っているだけでは何も変わりません。ぜひあなたの感じていることを発信してみてくださいね。

参照:ITエンジニア業界の構造について解説した記事はこちら

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ITエンジニア業界は人材不足?

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