フリーランスの職歴は即戦力の証し!採用担当者の関心を引く履歴書作成

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一般的にフリーランスとして仕事を受注する際には紹介による契約が多く、履歴書が必要になるというケースはほとんどありませんが、業務提携などの契約を正式に結ぶときには、履歴書の提示を求められることもあります。その他、フリーランスを副業として会社に就職する場合や、はじめたばかりで生計が立てられずパートやアルバイトの求人に応募するときにも履歴書が必要になります。

また、履歴書以外にも職務経歴書を重視する企業も増えています。採用、不採用を左右するこれらの書類に、フリーランスとしての職歴はどのように記載すればよいのでしょうか。フリーランスの履歴書の基本的な書き方、採用担当者の関心を引く履歴書作成法について確認していきましょう。

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目次

履歴書を書く前に:フリーランスと個人事業主の違い

職歴とは一般的に「企業で務めた経験をまとめるもの」ですが、履歴書の提出を求めた企業が履歴書を通して知りたいのは、どの企業に勤めていたかではなく、あなたという人間がこれまでどのようなことをやってきたか、どんな人間なのかという情報と、その経験や実績が自分の会社で役に立つかどうかということです。

多くのフリーランス経験者が履歴書を書く際に悩む「フリーランスは職歴に書いてもいいのか」という疑問ですが、上記のような理由に照らし合わせれば、書かない理由はありません。フリーランスとして仕事をしていたという経歴は、あなたという人間を端的にイメージさせる情報としては十分すぎる材料となりますし、その実績や経験、スキルを見ればこれから依頼する業務を任せるに相応しい能力を持っているかどうかを測ることができます。

しかしながら、なんでも自由に書いていいのかというと、もちろんそういうことはなく、正しい表記方法がありますので、書き方のルールに則って正しく伝わるようにしましょう。

  • 履歴書の表記:フリーランスそれとも個人事業主?
    個人事業主は、法人を設立せずに事業を行っている人を指します。つまり法人を設立していなければ、フリーランスも個人事業主ということになります。フリーランスの定義は特にないため、正式な書類には、個人事業主と記載します。
  • 職歴の表記:履歴書で使う言葉に注意
    契約社員や社員として仕事をしていた場合、職歴の欄に入社・退社・配属という言葉が使われます。しかし、フリーランスの場合は、入社・配属・退社という言葉は使いません。
    <例>
    ……………………

    20年4月
    株式会社○○ 入社
    ○○支社 営業部 に配属。
    新規顧客開拓を担当。
    24年12月
    一身上の都合により退社。
    ……………………
  • 開業届を出し事務所を設立している場合
    フリーランスの場合は、開業、廃業、従事、請け負うという言葉を使用します。また、仕事の依頼主が株式会社ではない場合や、秘密保持契約の関係で、相手の企業名を明かせない場合は、案件の内容を簡単に記しましょう。
    <例>
    ……………………

    25年1月 ○○事務所設立 個人事業主として開業
    25年2月 ライターの仕事に従事
    26年3月 ○○株式会社の仕事を請け負う
    27年4月 一身上の都合により廃業
    ……………………

また、近年、クラウドソーシングの普及により、クラウドソーシングを提供するクラウドソーシング会社に登録して、収入を得る人が増えています。この場合の書き方はどうすればよいでしょうか。

  • 開業届を出さずクラウドソーシングを活用している場合
    クラウドソーシングサイトに登録した期間、請け負った案件の件数などを記入します。また、退会が一身上の都合ではなく、サイトが閉鎖したことによるものである場合には、サイト閉鎖により退会(登録解除)と記載します。クラウドソーシングサイトは、実際に登録しているサイト名を記載します。
    <例>
    ……………………

    25年1月 個人事業主として活動
    25年2月 クラウドソーシングサイトにライターとして登録。
    25年9月 ○○株式会社の仕事を請け負う
    26年2月 クラウドソーシングサイトを一身上の都合により退会。
    26年3月 個人事業主として活動停止
    ……………………

履歴書の職歴欄は、簡単な内容にとどめ詳しい内容は「職務経歴書」に記載します。

ポイントを抑えた職務経歴書を書いてみよう!

企業が求める書類には履歴書の他に職務経歴書というものがあり、書類審査の際こちらを重視する企業も増えています。職務経歴書は、フリーランスにとってどのような仕事を請け負ってきたか詳しく紹介できる書類です。フリーランスとして請け負った案件は可能な範囲内で記載することができるので、日頃からお仕事の詳細を一覧で見られるようにしておくことが望ましいでしょう。

1、職務要約(略歴)

フリーランスになるまでの経緯やフリーランスとして主にどのような仕事をしてきたのかなど今までの歩みを記します。具体的な業務内容や実績を簡単にまとめましょう。

<例>
……………………

「○○卒業後、株式会社○○に就職し○○職に従事。○○社の講座を受講し、文書作成の基礎からSEOを理解した記事作成法、文字制限のある文章、短時間で入力する方法を学ぶ。ライター業を開始。業務委託を通してWebコンテンツ作成、ブログ記事作成、リライト・校正、テキスト作成を行う」
……………………

2、業務内容・実績

行った業務がどのようなものかイメージできるように、仕事を請け負った企業や期間などを含め、できるだけ詳しく記載するようにします。ライターやWebデザイン、ホームページ制作など、自分が携わったページが公開されている場合には、URLを記載するなど一目でどんな仕事をしたのか分かるようにしておきます。依頼主との守秘義務契約で会社名やホームページが公表できない場合には記載せず、面接などで聞かれた場合に「守秘義務の関係で会社名やホームページは公表できません」と答えるようにしましょう。

また、その業務に対して結果が見えているものは実績という形で記載します。目標に対する達成率売り上げCVR(どれだけサービス登録に貢献したか)、PV(どれだけの人がサイトに訪れたか)など、数字で示すことができると効果的でしょう。

<例>

主な職務内容

○○年○月
~○○年○月
株式会社〇〇webコンテンツ記事作成○件
【職務内容】
指定キーワードを含むテキストの作成
【実績】
○件納品/月(締切日までの納品率○%)
○○年○月
~○○年○月
○○株式会社webコンテンツ記事作成○件
【職務内容】
専属ライターとしてファッション、美容記事を担当。
【実績】
1記事あたりのPV数○○/CVR○%/ツイート数○件/facebookシェア数○件/
ブックマーク数○件(目標達成率○%)

3、資格

資格はたくさん保有しているからといって、必ずしも採用につながるとは限りません。しかしながら、意図していないところで別の業務につながることもありますので、直接業務に役に立ちそうなものから順に、持っている資格すべてを記載しておくのがいいでしょう。

4、志望動機

フリーランスとしての実績は、自分の力でお金を稼ぐことができるという能力の証明にもなり、企業が魅力を感じるポイントのひとつです。志望動機は、どういう状況で志望するかによって書き方が異なります。

  • 業務委託など正式な契約のために必要な場合
    会社の業務内容を把握し、会社にどのような貢献できるか具体的に記載します。仕事を通しての目標や成果を記載しましょう。
    <例>
    ……………………

    「サービス登録につなげるための導線を意識しつつ、PVを稼ぐことのできる記事を作成してきた実績や経験が、貴社のコンテンツ作成の趣旨と合致しており、認知度向上や登録者数向上に貢献できると思い応募にいたりました。webコンテンツ記事、テキスト記事作成のほか、写真の加工、編集作業も可能です。」
    ……………………
  • フリーランス業務だけでは生計が立てられずパートや社員として働く場合
    会社員とフリーランスは相反する関係にあり、採用者は、「なぜ会社勤めを希望するのか」という疑問を抱きます。稼げないことが本音でも応募企業の仕事内容に合わせて志望動機を作成します。個人ではできない業務が企業ならできる場合があること、研修会を通してさらにスキルを磨けることなど、会社の実績、研修や福利厚生などをあげて、その魅力を志望動機として記します。
    <例>
    ……………………

    「個人での業務内容は、受注が中心であり、お客様のご要望に応じた記事の執筆が求められます。新しい発想を取り入れた記事作成に加えて、様々な業種の人と交流、研修会を通してスキルを磨きながら業務を遂行できることに魅力を感じ応募させていただきました。」
    ……………………
  • 副業としてフリーランスを続けながら、会社に就職する場合
    まず、会社が副業を禁止していないかどうか確認します。副業を禁止していない場合は、副業を行う日時やどの程度調整が可能かにふれ、志望動機を作成します。
    <例>
    ……………………

    「副業は主に休日に行うことを前提に、個人事業主として培ってきたノウハウを最大限にいかし、貴社の業務を確実に遂行します。また、新しい業務にも挑戦し、スキルを磨きたいと考えております。」
    ……………………

6、自己PR

採用担当者は、フリーランスに対して、即戦力として活躍できると期待する一方、組織の一員として働くことができるか、コミュニケーション能力があるか不安を抱いていることも事実です。自己PRでは、これらの不安を払拭できるようなアピールを行います。採用担当者が、コミュニケーション能力、協調性があると納得できるようにエピソードを書くとよいでしょう。また、企業のHP、求人情報から選考のポイントを調べ、求めている人物像がどのような人材であるか知る必要があります。

<例>
……………………

「/……個人事業主として業務を完遂するために、クライアント様との密なコミュニケーションを最重要視しておりました。コンテンツ作成の目的やターゲット、求めている結果などにズレが生じないよう積極的な対話を通して、業務が円滑に進められるよう心がけています。……/」
……………………

参照:厚生労働省「フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン」

履歴書の要らないクラウドソーシング

昨今では、クラウドソーシングでのお仕事受注を考えるフリーランスも増えてきています。営業をせずに案件が請けられる、隙間時間を使って小さな案件をこなすことができる、長期継続案件を契約することができるなど、そのメリットは様々なですが、履歴書や職務経歴書がいらないというのもその一つです。

上記のように職務経歴書は、志望動機や自己PRなど企業にあわせて書類を作成する必要があるため、時間と手間が掛かります。仕事紹介のエージェントなど、一度の応募で長期的な雇用が保証されるサービスを利用する場合には、多少時間をかけてでも職務経歴書を用意するというのも有効な手立てになりますが、手っ取り早く仕事を受注したいという場合にはクラウドソーシングがおすすめでしょう。

履歴書や職務経歴書はあなたを伝えるための大事な書類です。クライアントにあなたの魅力がしっかりと伝わるように、ポイントを抑えて正確に書きましょう。

参照:受注率を高める履歴書の書き方とポイントはこちらの記事で解説!

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