エンジニアとして出来ることが増えてきたり達成したプロジェクトが積み重なってきたりすると「そろそろ独立をしてフリーエンジニアとして頑張っていきたい」と考える人が増えてきます。
一方で、実力のあるエンジニアや人脈が豊富なエンジニアの中には
- 仕事の依頼がなさそうで怖い
- 収入が劇落ちしそうで怖い
- 自分で営業をしないといけないだなんて無理!
といった理由からフリーエンジニアになる夢を諦める人もいることでしょう。
そこで今回は、フリーエンジニアになって成功したいと考えている人であれば興味があるであろう
- 業務内容はフリーと企業内でどう違う?
- 営業ってどんなことをするの?
- 平均年収ってどのくらい?
といった内容について、まとめていきたいと思います。
企業内エンジニアとフリーエンジニア、業務内容はどう違う?
<企業内エンジニアの場合>
勤務をしている企業の規模にもよるとは思いますが、一般的な規模の企業では社内に複数のエンジニアを抱えているケースがほとんどです。
そして、会社にいる営業がとってきた案件や、自社で開発をすると決めた案件について、社内にいるエンジニアの中で誰を担当させるか上司を中心に決めて、数人で分担をして完成させるといった流れになることが一般的です。
つまり、一時的に仕事量の多い・少ないは発生するかもしれませんが、自分の実力が発揮できるような場や自分のスキルアップに繋がるような場において、エンジニアとして活躍することができます。
ただし、このような働き方をしていると、与えられた仕事だけをこなすエンジニアが出てくる可能性はあります。
また、自分の得意分野について深掘りが出来るようなスペシャリスト型のエンジニアを目指すにはよいかもしれませんが、浅くても広く案件に携わることができる知識・スキルを持つゼネラリスト型のエンジニアになりたい人には、企業内にいるだけでは物足りなかったり、ゼネラリスト型のエンジニアになったりすること自体が難しいかもしれません。
<フリーエンジニアの場合>
基本的には独立をして1人でフリーエンジニアとして仕事をしていく働き方になります。
そこで重要になってくるのは人脈の広さと営業力です。
企業内にいる限りは、企業にいる営業担当者が仕事を取ってきてくれるので、仕事がなくて困るということはゼロに等しいでしょう。
しかし、フリーエンジニアになったら自らが動いて、自らの強みと実績をアピールすることができなければ仕事は生まれません。フリーエンジニアになりたいと思っているのであれば、企業内にいるうちから業界・業種に関係なく幅広い人脈を構築しましょう。
例えば、フリーエンジニアになりたいと思っている人が集まる企業内エンジニア主催の勉強会があります。
フリーエンジニアとなって仕事が忙しくなると同業者が集まる機会というのは極端に減りますが、フリーエンジニア志望の企業内エンジニアであれば、自分の時間を作って集まることもできますし、その場で自分にはどのような強みがあるのかという点についてアピールでき、フリーエンジニアになった時に仕事を紹介してくれることもあるでしょう。
また、フリーエンジニアにとって必要な営業ですが、こればかりは慣れるしかありません。
このように書くと自分で営業をするということは大変だと感じるかもしれませんが、良いこともあります。
それは何かというと、相手がフリーエンジニアとしての自分の実力を認めてくれて予算が合致していれば、自分自身が心から「やりたい!」と思える仕事だけをすることができるという点です。
企業内にいると、営業をする苦労や面倒さを感じることがなくて良いかもしれませんが、その逆として、自分の気持ちがなかなか乗っていかないような仕事をやらなければいけないケースもあります。
しかし、フリーエンジニアは自分の強み・交渉力・人脈次第で、企業内エンジニアにはなかなか難しい「自分のしたい仕事だけをすることができる」というチャンスを得られるのです。
フリーエンジニアが身につけたい営業力とは?
「営業力」というと「自分の強みをアピールする力」「交渉をする力」だと考える人が多いのではないでしょうか。
もちろん、フリーエンジニアが自分のやりたい仕事を取ってくるには誰にも負けない強みを身に付けた上で
- 強みをアピールする力
- 自分に優位に交渉できる力
は大切です。
しかし、それ以上に大切な「営業力」があります。
それは、
- 人の話を聞く力
- どうしたら「困ったこと」を改善できるか簡単に説明できる力
の2つです。
企業内エンジニアなら分かるかもしれませんが、営業トップの人の特徴を考えてみて下さい。
自分の強みを押し続ける人だけが営業トップですか?
プレゼン力が高い人だけが営業トップですか?
実は、
- あの人はいつも自分の話を聞いてくれるなぁ
- あの人は自分が困っている時にいつも助けてくれるなぁ
という人が営業トップになっているのではないでしょうか。
フリーエンジニアとして営業をする際には、是非この
- 人の話を聞く力
- どうしたら「困ったこと」を改善できるか簡単に説明できる力
という力についても意識して欲しいところです。
企業内エンジニアとフリーエンジニア、平均年収はどのくらい違う?
<企業内エンジニアの場合>
企業や年齢・今の立場によっても異なるとは思いますが、企業内エンジニアの平均年収は次のように分けることができるでしょう。
年代 | 平均年収 |
20代の企業内エンジニア | 400万円前後 |
30代の企業内エンジニア | 500万円前後 |
40代の企業内エンジニア | 600万円前後~ |
もしも、今働いている企業での年収が悪い意味で上記より離れているということであれば、フリーエンジニアになる前に他の企業へ一度転職をしてみるという手段もあるかもしれません。
<フリーエンジニアの場合>
フリーエンジニアの平均年収はどのくらいかというと「人によって大きく異なる」と言った方がよいでしょう。
この「人によって大きく異なる」には様々な意味があります。
仕事の取り方によって異なる
フリーエンジニアの中には、自分で営業をして企業と契約をして仕事をしている人もいれば、フリーエンジニア専門のマネージメント会社・サイトを利用して仕事を取ってくる人もいます。
強み・営業力・豊かな人脈という3要素が揃っているフリーエンジニアであれば、高額報酬も期待できる様な大型プロジェクトを取ることができ、1件あたり1000万円前後を得ることも夢ではありません。
しかし、フリーエンジニアになったばかりで仕事がなくなるのが怖くて低額で小さい仕事も引き受けているケースでは受け取ることができる報酬は10万円に満たないものもあるでしょう。
またフリーエンジニア専門のマネージメント会社(エージェント会社)やサイトを利用する場合、手数料がかかる場合もあります。
個人の営業力・営業にかけられる時間・個人のスキル・仕事の受注安定性を総合して、判断する必要があります。月単価数百万の高額報酬を勝ち取りたいのであれば、自分の足と自分の実力で自ら仕事を勝ち取るしかなさそうです。
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経理作業の負担、税金の納め方
フリーエンジニアはご自身で経理を行うか、外注する必要があります。
「確定申告」ひとつを例に挙げても、帳簿付けや申告作業の負担は大きなものです。
企業内にいれば経理担当者が対応してくれるので面倒臭さを感じることはないでしょうか、フリーエンジニアは「確定申告」をはじめとした税金関連の手配も自分で行わなければなりません。
例えば、フリーエンジニアが仕事をすると、請求金額が100万円以下の場合は一律で10.21%の所得税が引かれた金額が振り込まれる仕組みになっています。(業務委託契約の場合には、源泉徴収は行われません。また受注するフリーエンジニアが法人化している場合でも、源泉徴収は行われません。)
しかし、2015年2月時点において課税所得が195万円以下の場合は所得税の最低税率は5%ですので、余計に引かれている金額を「確定申告」で取り戻すことができるケースがあるのです。
フリーエンジニアになった場合、このあたりの仕組みを知っている・知っていないによって、自分の手元に残る金額は大きく変わります。同じ売上でも税務知識により手取り額が大きく変わることとなります。
他に、経理作業にかかる時間や外注する場合にはその費用分を年収から差し引いて比較する必要があるでしょう。
フリーエンジニアになるなら1人の経営者・経理担当者としての知識・スキルも必要になるのです。
まとめ
いかがでしたか?
フリーエンジニアとして活躍するには、色々な要素が必要となりそうです。
あなたは今フリーエンジニアになっても、仕事が途切れることのないくらい活躍できそうですか?
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