ママ目線が強み!子育て中の女性がフリーランスで活躍するためのノウハウ | クラウドワークス テック(旧クラウドテック)

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フリーランスママの現状

子どもの世話をしながら在宅で仕事をするフリーランスママ。仕事のボリュームや作業時間を自分で調整できて子育てとの両立がしやすいうえ、子どもの成長をそばでずっと見守れる、という点でも理想的な働き方であると言えます。

一方で「令和3年版働く女性の実情」(厚生労働省雇用均等・児童家庭局)によると、配偶者がいて就業している女性は56.2%とほぼ半数ですが、大多数はアルバイトやパートも含めた雇用者で、自営業主はわずか4.6%にとどまっています。フリーランスが子育て中の女性にとって魅力的な働き方であっても、現実にはなかなかその一歩を踏み出せていない、というのが現状のようです。フリーランスが安定した収入を得ていくのは大変なので、近所でパートに出た方が楽だし手っ取り早くお金を得られる、というのが一般的な考え方でしょう。

しかし、もし子どもが生まれるまでにデザインやIT系の仕事に就いていた経験があるなら、そのスキルを活かす形でフリーランスに挑戦するのも悪くはありません。また特別なスキルがなくても事務職やテープ起こし、原稿執筆といったジャンルでの仕事を在宅で請け負うことも可能です。

フリーランスとして活躍していくには、他人と差が付く「売り」を持つことが必要です。その1つとして「ママ目線」は大きな武器となるでしょう。実際にライティングの分野では女性向けメディアのコラム執筆などでママライターの存在は重宝されています。また、デザインやIT関連の仕事でも女性ならではのきめ細やかさや豊かな発想をPRポイントとして仕事を取っていくことができるでしょう。

しかしクライアントの立場になれば、子どもの病気など予定外のことが起こったときに仕事が滞るのではないか、といった心配があります。実際にはその不安を払拭してもらえるよう「納期厳守」を徹底し、クライアントとの信頼を築いていくしかありません。そのためには「子どもが熱で…」といった理由で仕事をドタキャンするようなことがないよう納期ギリギリに提出しない、など余裕を持った受注が求められます。

参照:厚生労働省「令和3年版働く女性の実情」

フリーランスの“保活”事情

フリーランスは自宅で仕事をしているから、という理由で子どもを保育園に預けるのが難しいと思われがちですが、必ずしもそうではありません。認可保育所の場合、ほとんどの自治体では選考基準になるポイント(点数)を決めていて、点の高い人から入所できることになっています。フリーランスの場合、自宅とは別に事務所を持っていれば「居宅外自営として会社で働いている人と同じ水準で判断されることがほとんどです。自宅で仕事をしている場合は「居宅内自営」となり、外勤の場合より若干ポイントが低くなる傾向にありますが、自治体によっては外勤と同じ点数のところもあります。つまりフリーランスだからと言って、保育園の入園が難しいわけではないのです。

しかしながら、仕事内容が「内職」と判断される程度の在宅ワークでは、ポイントはガクンと下がります。きちんと「自営業」として申請するためには、開業届を出して個人事業主になっていることが前提です。

選考基準の点数には「調整指数」と言われるものがあり、たとえば勤務実績が1年以上なら追加ポイントが高くなることもあります。その意味でも個人事業主として妊娠前から開業し、実績を残しておくことは非常に重要です。また正社員が「勤務証明書」を提出する代わりに、フリーランスは「労働状況申告書」のようなものを用意します。この際、「在宅ワークであっても打ち合わせや電話応対があって日中に子どもがいると仕事ができない」、「クライアントを訪問する必要もある」、「いま継続している仕事をやめられない」などの点を強調し、保育園に入れなければ育児と仕事の両立が困難であることを記載しましょう。普段どのように働いているかを説明するためにも、一日の行動パターンや直近半年ほどの仕事受注状況をまとめた書類なども一緒に提出するとさらに効果的です。

自治体によっては夫婦ともにフルタイムの正社員であっても待機児童になってしまうところもあり、保育園事情が依然厳しいことに変わりはありません。そのため認可保育所だけでなく、認可外の保育施設や認証保育所(東京都独自の制度による保育施設)も検討しておきましょう。

フリーランスだからこそ活用したい病児保育

子どもが病気になったとき、フリーランスなら家で仕事を調整できるメリットはありますが、取材や打ち合わせなどどうしても外出しなければいけないこともあります。会社なら誰かに代理をお願いして休むことができても、フリーランスの場合は自分以外に代わりがなく、子どもの病気とはいえ業務に支障をきたすようであれば事業の信頼問題に関わります。そのため夫や両親など身近に頼れる人がいない場合は、病気の子どもを預かってくれる病児保育や、病気は治ったけれど体調が回復していない子どもを預かる病後児保育を行っている施設のお世話になることも一つの選択肢です。病児保育を行っている施設は、全国病児保育協議会加盟施設一覧表や自治体のホームページなどに掲載されています。事前登録が必要な場合もあるので、万が一のことを考えて近くの施設を探しておきましょう。

ママユニットの結成で不利なこと、不可能なことを乗り越えていこう

安定して受注できる環境を整えるため、フリーランスママ同士でユニットを組む、というワーキングスタイルも見られるようになってきました。ライターやデザイナー、プログラマーなど異なるジャンルのフリーランスが一緒になってユニットを組めば、仕事を一貫して受注しやすい、というのは男女を問わず大きなメリットです。一方でフリーランスママにとっては、子どもの病気など緊急時に対応できなくなった案件を他のメンバーにお願いできる、というのが最大のメリットになるのではないでしょうか。ユニットとして活動しているため確実に納品できる、ということをクライアントにアピールすれば受注もしやすくなるはずです。

さらにママ目線を活かした商品開発、企画立案、コンサルタント業務など幅広いジャンルのビジネスを提案していける可能性もあります。ママ友のネットワークを活かしたリサーチや宣伝広告でも需要が見込まれることから、フリーランスママのユニットは今後も多様な展開が期待できるでしょう。

主婦の場合、最初は社会保険(厚生年金と健康保険)の扶養内で在宅ワークを始められるのは大きなメリットです。ぜひ、その恵まれた立場を活かしてフリーランスになる道を模索してみましょう!

参照:子育て中の方必見!育児と両立しやすいリモートワークについて解説した記事はこちら

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