はじめに
不動産関連の会社にお勤めで実務経験を積みながら「いつかは独立して勝負してみたい!」と考えている方も多いかもしれませんね。今回はそんな方やすでにフリーランスとして不動産関連業に従事している方に向けて、ぜひ活用していただきたい「クラウドソーシング」という新しい外注方法のご提案と、どのようにフリーで不動産関連業を成功させていくのかといったことをご紹介していきたいと思います。
まずは不動産会社勤務とフリーランスでの仕事内容の違いを知ろう!
既存の不動産会社勤務の場合、社内で対応が必要な各業務はセクション毎に分業化されているのが基本です。取扱不動産物件の清掃やメンテナンスなどの管理業務、各物件の賃料などを管理する会計業務、売買に関する担当部門、新規入居者募集の告知営業など、いろいろなお仕事をさまざまなスタッフが協力しあってお仕事を進めているはずです。また、不動産業の場合はこういった専門的な業務を下請け業者に委託するケースも非常に多いのが特徴とも言えます。
つまり、フリーランスで不動産業を生業としていくためには、これらの業務をすべて一人で行う、またはどれか一つを専門的に行い、その他を下請け業者へ委託、もしくは同じような境遇のフリーランスに依頼する(共同で行う)ということになるでしょう。そして最近ではこうしたたくさんの関連業務が伴う不動産業界でフリーランスを目指す場合に決して無視できないのがクラウドソーシングと呼ばれる外注方法です。
すでにご存じの方も多いと思いますが、クラウドソーシングの醍醐味は主にインターネットを通して不特定多数の人たち(クラウド=群衆)に向けて、いろいろな作業を細かく分業化してお仕事を依頼できる新しいアウトソーシングの形態であるということです。上記のように一つの業務に絞って専門的なお仕事をしていく場合には、その他の業務を行ってくれる人を探す、もしくはあなたのような専門的な業務を行ってくれる人を探している人から仕事をもらうことなどができます。
フリーランスの不動産業の方必見~クラウドソーシング活用でこんなに仕事が効率化する!
フリーランスで不動産関連業を行う場合、毎日の業務は前述の通り非常に多岐に渡り、膨大なものがあります。これは同じ業界にいらっしゃる方であればすでにご存じの通りだと思います。そしてフリーランスを真剣に目指される方であれば、まず真っ先に考えていただきたいのが自分の抱えている様々な業務の中でどの部分が外注可能なのか?ということです。
例えば、売買に関する部門を中心にフリーランス不動産業を行っている場合、どうしても営業に手が回らないということが起こりえます。そんなときにクラウドソーシングを利用してポスティング用の手まきチラシを作ることができます。特に不動産の場合のチラシ制作は不動産毎に異なるチラシデザイン、不動産のコンセプトを的確に表現したデザインが求められます。このように求められているものを安価に、さらにすばやく作れるのがクラウドソーシングを使うメリットとして大きなものと言えるでしょう。
また、清掃メンテナンス系であれば(少々クラウドソーシングには不向きな部門ですが)、やはり自身で行うのには到底無理がありますので、専門知識を持った清掃会社に外注するのが一般的です。こういった「どの部分を外注化し、いかに効率よくコストカットを行えるか」を考えることをまっさきに始めるのがポイントです。
そして不動産関連業の中で特にクラウドソーシングにフィットしていそうなのが、WEBに関連した業務です。例えば、WEB上で物件情報を展開して入居者の募集や申し込みをしているのであれば、その物件情報の間取り作成や写真撮影、さらには立会での内覧などが欠かせないものと言えます。こういった間取り作成、これらの情報を登録する作業などはクラウドソーシングに持ってこいの案件です。内覧スタッフなどもしっかりとした受け答えマニュアルさえ作成できれば、全国各地にいるクラウドソーシングのワーカーさんと契約を行い、都度内覧希望の申し込みがあり次第、その近隣のワーカーへ依頼することもできてしまいます。
このようにフリーランス不動産業には欠かせないクラウドソーシングですが、実際どのような案件に対してどのような募集告知がされているのでしょうか。ここからは実際にクラウドワークスで募集が行われた案件をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
クラウドワークスで実際に見る「フリーランス不動産案件」:物件写真撮影
不動産を紹介する際には写真は不可欠になります。しかしながら、全国各地に点在する物件の現在の写真が必要だといったときに、自分で全国を周って写真を撮ることはできません。そんなときに募集された案件が「指定に沿った物件の写真を撮影して欲しい」というものです。スキルとしては画質が保たれている写真撮影ができればオッケー、報酬は時間単価換算で1,000円という内容となっています。正式採用に際しては一度トライアルを実施し、応募者のスキルや業務に対する姿勢を事前確認することで、契約後の両者のリスク回避を行います。
このように特別なスキルがなくてもできる仕事、本業のお仕事の時間を縫って簡単に対応ができる仕事は人気となっています。
クラウドワークスで実際に見る「フリーランス不動産案件」:事務・雑務系
不動産関連業務は事務・雑務系の業務が非常に多く、定期的に同じような書類作成を行わなければなりません。特に物件を紹介するための資料、間取りや賃料、立地状況などが掲載されている物件情報の作成は、一軒一軒まとめなければならないため非常に手間が掛かります。こういった事務作業、雑務作業を「物件情報の資料作成」という形でクラウドソーシングに外注することができます。
掲載する情報(間取り、賃料、立地状況など)まとめたエクセルをもとに、それらの情報を指定した形式に当てはめて資料を作成してもらいます。一度やり方を覚えれば定型的にお任せすることのできるお仕事なので、1枚~円といった単価で依頼することで、時間的なコストを削減することができます。
また、メール対応などの雑務についてもクラウドソーシングで依頼することができます。こちらは先ほどの定型的な資料作成とは違い、様々な問い合わせがやってきますので、適切な回答・返信ができるようにしっかりとレギュレーションを行う必要がありますが、こちらも一度理解してもらえれば継続して行える業務であるため、時間的コストを大幅に削減することにつながります。先ほどと同じように1対応ごとに~円といった形で依頼することが可能になります。
クラウドワークスで実際に見る「フリーランス不動産案件」:間取り・地図作成・WEB関連業務
間取り作成も非常にクラウドソーシング向けの案件です。こちらも1枚~円といった形で依頼することができ、制作物を検収シート等でワーカーさんと共有して、月ごとに契約・支払をすることができます。間取り作成自体はIllustratorやCADソフトが扱えることが必須になりますが、このようなスキルを持ったワーカーさんもクラウドワークスには多数在籍していますので、応募者がなくて困ったといったこともほぼないでしょう。
その他、地図作成やホームページの管理運営、キャッチコピー作成やWEBサイト用の記事制作などにも利用することができます。
最後に
フリーランスで不動産業を展開する場合には、これまで蓄えた知識や経験をベースに、新たに築いた信頼できるパートナーや取引先などのコネクションが物を言ってきます。こういった一つ一つの「繋がり」を常に大切なものであると意識していきましょう。
また、すべてを下請け業者に丸投げするのではなく、やらなければならない業務を細かく分け、積極的にクラウドソーシングを利用することによって、最適な外注方法を選択していくことが重要です。クラウドソーシングはまだまだ始まったばかりの新しい外注形態ではありますが、細かな定型作業やクリエイティブ(地図や間取り作成、写真撮影やチラシ制作など)な業務の多い不動産業が非常に適したものであるということが今回の記事でお分かりいただければ幸いです。
参照:フリーランスで始められる意外な職種を紹介した記事はこちら
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