フリーランスとして働く人の中でも、ライターは比較的多くみられる職種です。家で仕事をしている人からシェアオフィスで働く人、ノマドといわれるようなカフェで仕事をしている人など仕事の形態も様々です。
では、フリーランスのライターは、どのようにして仕事を始めればいいのでしょうか。フリーランスのライターの仕事内容、なるための方法、成功するためのポイントなどを紹介していきます。また、フリーランスのライターとして仕事をしていくうえで、注意するべきことについても確認していきましょう。
1,フリーランスのライターといっても仕事は様々
フリーランスのライターと一言でいっても、執筆した文章が掲載される媒体によって様々な種類の仕事があります。以前は、ライターの仕事としては雑誌や本が中心でしたが、最近ではWEBサイトや電子書籍、スマホサイトなど多様化しています。
また、雑誌でもファッション雑誌や音楽雑誌など、分野に即した専門性が求められる仕事もあります。会社員ではこれらの媒体のうち一つの仕事だけを担当するということが多いですが、フリーランスでは、媒体やジャンルを問わずに仕事をしている人もいます。
2.フリーランスのライターになるには?
フリーランスのライターになるには、様々な方法があります。
①出版社や編集プロダクションで働く
ライターになる方法として一般的なのは、出版社や編集プロダクションで社員やアルバイトとして働いて経験を積むことです。ライターとしての仕事だけでなく編集の経験もあると、編集者に求められていることが掴みやすくなります。独立後には、フリーランスのエディター兼ライターとしても働けるなど仕事の幅も広がります。
②ライターの養成スクールに通う
ライターの養成スクールは、期間や学費、授業の時間帯など様々です。期間は3カ月~1年ほどが中心で、学費は10万円程度のところもあれば100万ほど要するスクールもあります。授業は平日の日中に行われるスクールもありますが、会社員向けのクラスでは平日の夜か、土曜日や日曜日の夜に行われることが多いです。
修了後には、出版社や編集プロダクションへの就職を目指す人もいれば、フリーランスのライターとしてスタートを切る人もみられます。スクールでは、現役で活躍するライターや編集者が講師を務めることもあり、就職先や仕事の紹介も行われますので、人脈作りにも役立つでしょう。異業種からライターへの転身を目指す人には近道ともいえます。
③未経験可の仕事から始める
ライターの仕事は必ずしも経験者だけが求められているわけではありません。未経験のフリーランスのライターでは、雑誌などの紙媒体の仕事をするのは難しいですが、WEB媒体ならチャンスもあります。
特にクラウドソーシングサイトでは、未経験でもできるライティングの仕事も募集していますので、実地でスキルアップを図っていくことも可能です。ライティングのスキルが向上するにつれて、単価のよい仕事が得られるようになってきます。
3.フリーランスのライターに求められることとは?
フリーランスのライターに求められることは、なにも文章作成能力だけではありません。編集者やディレクターの要望を読み取る力やクライアントとのコミュニケーション能力も必要です。円滑に取材を進めるためには、取材先への気遣いも求められます。
つまりライターだからといって、黙々と文章を書いていればよいという仕事ではありません。特に雑誌では編集担当者との相性も重視されますので、柔軟な姿勢で仕事に臨むことが大切です。
音楽や車、ファッションなど専門誌や専門サイトのライターでは、その分野に関わる知識も必須とされます。得意な分野があれば、ライターとしての強みとなっていきます。
また、フリーランスのライターにとって人脈は大切なものになります。出版社や編集プロダクションでの勤務経験のある人は、そこから仕事が広まることもありますので、人脈は大切にしましょう。未経験の人がフリーランスのライターを目指す場合、人脈づくりのためにスクールに通う人もみられます。人脈がなければ、ライター募集の広告を探すか、クラウドソーシングサイトに登録をして、WEBライターから始める方法もあります。
参照:厚生労働省「フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン」
4.フリーランスのライターはどのくらい稼げる?
フリーランスのライターの年収は、50万円程度の人から1000万円近く稼ぐ人まで幅があります。
雑誌の記事の相場は、400文字詰めの原稿用紙1枚分で5000円~2万円ほどで、取材経費が別途支給されるかどうかはケースバイケースです。WEBの仕事では1000文字程度で、1本数百円~3000円くらいとなっています。ライターの報酬は、媒体や個々の実力によって大きく差が開きます。雑誌や書籍、テレビ関係のお仕事など「あなたに書いて欲しい」という名指しの依頼が来るようになると収入も安定するようになるでしょう。
5.フリーランスのライターの失敗
フリーランスのライターでの失敗でよく挙げられるのは、仕事の受注に対する見込みの甘さです。1本大きな仕事が入って独立したとしても、その後同様の仕事が続くとは限りません。フリーランスとして独立して順風満帆だったライターが、契約していた雑誌が休刊となり、路頭に迷うこともあります。休刊にならずとも、編集長が変わってウマが合わないことを理由に契約が打ち切られることもあるのです。
こうした事態に陥らないためには、複数のクライアントと仕事をして、リスクに備えておくことが大切です。人脈を大切にしながら、常にアンテナを張っておくようにしましょう。
6.契約を結ぼう
ライターが仕事を請け負うときには、本来であれば業務委託契約を結びます。1本単位あるいは文字単位で単価を設定し、本数もしくは期間を定めて契約を行うのが一般的です。納品物に関する事項のほかに、納期や支払い条件といった項目も盛り込まれます。しかし、単価を口約束して月末に出来高で請求書を送るケースも多く、トラブルになることもあります。契約書を交わすことは、クライアントに手間をかけると気にする人もみられますが、行き違いなく仕事をするためにも、契約は結んでおきたいものです。
多くのクラウドソーシングサイトでは、仕事を始める前に契約を交わすシステムになっていますので安心して利用することができます。
フリーランスのライターを目指そう
ライターには特別な資格は必要なく、文章を書くのが好きな方であれば始められる仕事です。最近では、未経験でもWEBライターから始めて、経験を積んでいった後に取材に行く仕事をしたり、紙媒体の仕事をする機会ができたりとステップアップも望めます。
少しでもフリーランスのライターを目指してみたいと思った方は、まずはお仕事を始めてみましょう。クラウドワークスには今すぐにでも始められるライターのお仕事がたくさんあります。経験を積むこと、これがフリーランスライターへの第一歩です。
参照:フリーライターに必要なスキル・仕事をとるためのポイントを解説した記事はこちら
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