みなさんは本を読みますか?エンジニアとしての成長を考えると真っ先に浮かぶのは技術を身につける、スキルを磨くといったエンジニアの技術的な側面にどうしても目がいってしまうものです。しかしながら、エンジニアは技術者である前に1人のビジネスパーソンであることを忘れてはいけません。社会人として自立し、自ら考えて行動することや効率良く仕事をすること、仕事を通じて社会や身の回りの人に貢献することもとても大切なことです。
もちろんそのために技術を身につけ、スキルアップを目指すのがエンジニアですが、技術やスキルはエンジニアにとってはあくまでもひとつの能力でしかありません。ビジネスパーソンであると考えれば、あなた自身の仕事に対する考え方や生産性、モチベーションの高さ、行動力などさまざまな能力やスキルを身につけておく必要があります。
これらの能力を身につけるために必要なことはたくさんありますが、その中で特に有用なものは読書です。読書を通じて先人や他人のスキルや考え方を盗み、それを自分のエンジニア生活や社会生活に役立てていくことはとても大切でしょう。
この記事ではエンジニアに特に役に立つ書籍を厳選してお伝えします。
実際に筆者が読み、仕事で役に立った本だけを厳選していますのであなたに必要な本が必ずあるはずです。ぜひご覧ください。
自己啓発をして行動力のあるエンジニアを目指す
自己啓発というとなんだかうさんくさいもの、不必要なものという印象を持っている方が多いようです。しかしながらこのような本には、目標設定のコツ、進みたい方向性の明確化、仕事の充実感を高めるといった仕事を通じて自分を成長させ、さらに一段階上のエンジニアになるために必要な心構えやビジネスパーソンとしてのスキルアップを図る方法がたくさん書かれています。
これらの本を参考にして自分を奮い立たせ、さらなる高みを目指してください。
自己啓発書・ビジネス書の原典 思考は現実化する
自己啓発書の古典として名高い本書はいわゆる「成功哲学」を説いた内容です。
ところでみなさんは将来どんなエンジニアになりたいですか?
ひょっとしたら確固たる理想のエンジニア像がないかもしれません。もしそうならば、どんな10年後、20年後、40年後を迎えたいでしょうか?今の仕事を続けているのか、フリーランスとなって好きな仕事を続けていたいのか、起業して社会に貢献するのか、大きな富を得たいのか、後進の育成に力を注ぎたいのか。あなたの目の前にはさまざまな可能性のある将来が広がっています。
この本は成功のためのハウツーというよりむしろ、どのようにして自分が望む将来を手に入れるか、そのために必要な心構えや考え方が説かれている本です。この本はあらゆる自己啓発書やビジネス書の元になっている本だと言えるもので、ビジネス書や自己啓発書を読んだことがある方であればこの本を読んだ時に必ず「あの本に書いてあったことと同じだ」「この部分はその本に書いてあった」と驚かれることでしょう。
ちょっと極端な言い方をすれば、今の世に出ているビジネス書や自己啓発書はこの本の一部を掘り下げて解説しているといっても過言ではありません。まさにビジネス書・自己啓発書の古典・原典と言える本です。
分厚い上に字も小さく、今時のビジネス書に慣れている方には骨が折れるかもしれませんが、ぜひ歯ごたえのある本書にチャレンジしてみてください。得るものはとても大きいと思います。
エンジニアとしての行き詰まりを打開する 道は開ける
こちらも自己啓発書の古典として名高く有名な本です。
エンジニアとして業務に邁進している時に必ず当たる壁が「不安な気持ち」「追い込まれた気持ち」です。予算と時間、そして人間関係は常に良好とは限りません。胃が痛くなるようなピンチを迎えることもしばしばです。場合によってはエンジニアの道を諦めたり、ドロップアウトしてしまうこともあるかもしれません。
そんな時にエンジニアであるあなたの心を勇気付け、光を与えてくれる本がこちらです。
冒頭でエンジニアである以前にあなたは1人のビジネスパーソンだと書きました。これを突き詰めればあなたはエンジニアである以前に1人の人間です。この本には人間として自立して生きながらパフォーマンスを発揮し、困難を乗り越えていくためのテクニックや心構えがふんだんに散りばめられており、きっとあなたの生き方をより良くしてくれるでしょう。
時間の使い方を変えてパフォーマンスを発揮するエンジニアを目指す
エンジニア業界といえば、残業が多い業界と思われることは少なくありません。実際に業界に身を置いていたこともある筆者はこの言葉には大きく頷きますし、共感してくださる読者の方も多いのではないでしょうか。
今から紹介する本はあなたの時間の使い方、時間に対する考え方を変えるのに役に立つと思い紹介します。時間や締め切りに追われる生活とはおさらばしましょう。
時間と手帳の使い方を変えてパフォーマンスを向上させましょう!
こちらの本はそのタイトルの通り、仕事を1日単位で捉えるのではなく72時間=3日間の単位で考えて行動する、そんな時間の使い方を提案しています。
この本はこの24時間の枠を72時間でとらえることを提案し、仕事を先取りしながら3日先をにらみつつ前倒しで進めるためのコツ、仕事だけで終わってしまう24時間から仕事とプライベートを充実させるために72時間であらゆる物事をとらえていく方法を解説しています。
繰り返しますが、あなたはエンジニアである以前に一人の人間です。充実したプライベートはエンジニアとしての成長には欠かせないもの、いわば仕事の基盤といっても良いでしょう。
現在のエンジニアとしての生活やスキルアップに時間的な制約から限界を感じているなら、この本は必読です!
参照:Amazon「72時間をあなたの手帳で管理すれば、仕事は劇的にうまくいく」
システムエンジニアの基礎を再確認する
最後にシステムエンジニアとしての基礎を身につける本をご紹介します。こちらの本は基礎を身につけるといっても、現職のシステムエンジニアにも示唆する点が多い良書です。ぜひご覧ください。
システムエンジニアの基礎は大丈夫ですか? この1冊ですべてがわかるSEの基本
システムエンジニアの仕事は多岐に渡りますが、どうしても社内の慣行や仕事の流れがシステムエンジニアの仕事の全てであると思ってしまいがちです。しかしシステムエンジニアとしてフリーランスを目指す、転職を志している方なら特に、どんな会社と仕事をしても通じる基礎力は非常に重要でしょう。
さらに言えば、システムエンジニアとしての研修は社内研修や技術的なものに偏りがちでシステムエンジニアという職種を俯瞰する機会はエンジニアにとってはなかなか少ないものですが、これはとても大切なことです。
この本を読むことでシステムエンジニアとしての基礎が身につくことはもちろん、今の業務やプロジェクトのフェーズが開発工程のどの位置にあるのか、そしてそのフェーズはシステム開発全体においてどんな役割を果たしているのかといった考え方が身につきます。
これから上流工程を目指す、高い報酬やキャリアアップを目指すのであればこの本の内容は不可欠です。ぜひこちらの本を読んでエンジニアとしての基礎力の鍛錬、再確認をしてください。
厳選した4冊はいかがでしたか?
この記事では実際に筆者が読み、エンジニアの仕事に役立った本を4冊紹介しました。取り上げた本は汎用性が高くあらゆる業種に使えるメソッドや知恵が盛り込まれています。
エンジニアとしての成長、成功、豊かな生活は技術面だけではなく、あなたの内面に支えられるものです。
ぜひこの記事で紹介した本を読んでいただいて、エンジニアとしてさらに飛躍してください!みなさんはどんなエンジニアを目指しますか?
参照:ITエンジニアが選ぶ参考本ベスト8を紹介した記事はこちら
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