みなさんはプログラマに資格は必要だと思いますか?プログラマという仕事はモノ作りですから、品質の良い素晴らしいアプリケーションを作ることが出来れば資格は必要ないと考えるかも知れません。
しかしプログラマの市場価値を測る上で、他のプログラマと差をつけるために、あるいは自分のスキルに自信を持つためには客観的に評価してもらえる指標を持つことはとても重要です。
そこでこの記事ではプログラマが持つべき資格に焦点を当て、おすすめの資格、その資格の市場価値や取得難易度などをご紹介します。
資格はプログラマが習得すべき知識を知る上でも役立ちますし、プログラマとして習得すべき知識のマイルストーンにもなるものです。
プログラマになりたい方やこれからプログラマを続けていきたい方にも資格はきっと役に立ちますよ。
参照:プログラミングと数学の関係性について解説した記事はこちら
プログラマにおすすめする資格ランキング
この記事ではプログラマにお勧めする資格をランキング形式でご紹介しながら、その資格の特徴や難易度、さらに市場価値等も合わせてお伝えします。
なおランキングは受験者数などの人気度をもとに順位をつけています。
第1位:基本情報処理技術者試験
IT系の仕事に従事する方なら必ず合格しておきたい試験は基本情報処理技術者試験です。早速、資格の中身を見ていきましょう。
◎資格内容分析
受験者数:89,473人(令和5年12月時点)
合格者数:43,348人(令和5年12月時点)
合格率:48.4%(令和5年12月時点)
転職・就職の優位度:転職の場合は◯・就職の場合は◎
受験料:7,500円
取得のための勉強期間:3ヶ月〜1年
市場価値:資格手当5,000円前後、合格報償金20,000円〜30,000円
参照:独立行政法人情報処理推進機構「情報処理技術者試験統計資料」
おすすめポイントは基礎力の確認
この試験は日本で最もポピュラーなIT技術者の試験で、出題範囲の幅が広く、効率的に基礎知識を吸収できるところがポイントです。
合格率は25.8%と決して簡単な試験とは言えず、その理由としてこの試験は出題範囲が広いため合格までにかなりの努力を要することが挙げられます。
しかしプログラミングスキルのベースになる知識はこの試験でかなり網羅できるため、資格の勉強を通じて効率的に知識を吸収できるでしょう。
プログラミングの専門書を読み解く、システムエンジニアが作った設計書をしっかり理解するといったプログラマに必須の仕事をこなすためにもこの試験のスキルは持っておきたいところです。
勉強のポイントは暗記にとどまらない理解
出題内容をひたすら暗記するのも資格取得の上では役立ちます。しかし内容を完全に理解して、応用できるところまで身につけなければ実際のプログラミングや専門書を読む時の力としてこの資格を活用することは難しいでしょう。
解説が充実した参考書と問題集を用意して、理解を深めながら反復練習をすることをおすすめします。
第2位:HTML5プロフェッショナル認定試験
プログラマが絶対に避けて通れないHTML5のスキルを証明する。
◎資格内容分析
受験者数:非公開
合格者数:非公開
合格率:非公開
転職・就職の優位度:転職の場合は△・就職の場合は◯
受験料:16,500円(税別)
取得のための勉強期間:2週間〜3ヶ月(レベル1の場合)
奥が深いHTMLを使いこなす
HTML5は従来に比べるとパワフルな仕様で、webページデザインやアプリケーションに関連して大きな期待が寄せられています。
スマホが大きく広がった現在はレスポンシブデザインなど、以前にはなかった技術も求められるためHTMLスキルの重要性は高まっていると言えます。
HTML5の力を総合的に判断するこの試験はこれから勉強するプログラマはもちろん、もう一度基礎から知識をブラッシュアップしたい方にも最適な試験です。
マークアップ・プログラミング・デザインなど8種類の出題範囲
この試験は公式サイトによると、以下の8項目をすべてまんべんなく精査する特徴があります。ただしレベル1の試験ではJavaScriptプログラミングは含まれていません。
- HTML/HTML5マークアップ
- JavaScriptプログラミング
- ビジビリティ
- マルチメディア
- レスポンシブwebデザイン
- ユーザビリティ
- オフラインwebアプリケーション
- パフォーマンス
すべての項目はwebアプリケーションなどを作る際に必須と言える知識です。
勉強のポイントは3つ!基礎知識・問題集・実機検証
試験の対象がHTML5のため、自信があるプログラマの方が多いかも知れません。しかし上に書いたように試験範囲が広いため、基礎知識をまんべんなく勉強しておく必要があるでしょう。
その上で問題集に取り組みつつ、実機検証を並行していけば勉強はスムーズに進むと思われます。
第3位:XMLマスター
XMLはシステム開発で広く使用される言語のため、プログラマとしては押さえておきたい言語ですね。この言語を扱う試験がXMLマスターです。
◎資格内容分析
受験者数:非公開
合格者数:非公開
合格率:問題の難易度から60%〜10%と推定される
転職・就職の優位度:転職の場合は◯(上位資格は◎)・就職の場合は◎
受験料:15,750円(税別)
取得のための勉強期間:3ヶ月〜6ヶ月
市場価値:資格手当10,000円前後、合格報償金20,000円前後
XMLを体系的に学べて、スキル証明できる
XMLはwebを中心に幅広く使用されている言語ですが、あくまでもシステムの一部分を担う使われ方をすることもあり、一般のプログラミング言語に比べると体系的な知識を得る機会が少ないように思われます。
XMLマスターは基本知識を問う「ベーシック試験」とスペシャリストとしてのスキルを確認する「プロフェッショナル(アプリケーション開発)試験」、「プロフェッショナル(データベース)試験」の3つに分かれています。
この3つを受けることでXMLの知識を網羅している技術者であることが証明できるため、XMLに関する効率良い学習を実現できるでしょう。
プロフェッショナル試験は実機を使った検証まで行うこと!
学習のポイントは書籍にとどまらず、実機を使った検証も行うことです。
これはどんなプログラミングにも言えることですが、実機を使って実際にその言語を使ってみないことには知識は身につきません。
資格試験というとどうしても書籍の勉強に頼りがちですが、実際に言語を使ってみて検証する、問題を理解することの大切さを忘れないようにしましょう。
プログラミングの資格を取れば自信がつき、スキルも証明できる
この記事ではプログラマにおすすめする資格として、XMLやHTML5の試験と基本情報処理技術者試験をお伝えしました。
プログラマが扱う言語は多岐にわたりますが、XMLやHTML5は上にも書いたとおり汎用性の高い言語のため、勉強して資格を取る価値は十分にあると思います。
みなさんはプログラマの資格を取得したいと思いますか?
資格はスキルを証明するだけではなく、あなたのプログラマとしての仕事に選択肢を増やしてくれる可能性もありますから、ぜひ取得を検討して下さい!
参照:プログラミングと数学の関係性について解説した記事はこちら
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