業界でも花形といわれる職業のひとつがシステムエンジニアです。
システムエンジニアという職業は名前こそ知られているものの、どんな仕事をしているのかはあまり知られていないように思います。ましてや、システムエンジニアになるためにはどんな勉強をすれば良いのかとなると、なかなかわからないことも多いようです。
実際、システムエンジニアになるということは決して簡単なことではありません。上に書いたように、勉強さえすれば就ける職業かどうかも、その人の適性やエンジニアとして目指すレベルによっても異なるでしょう。
そこでこの記事ではエンジニアになるためのポイントとして以下のような内容を扱います。
- システムエンジニアとしてどの程度のレベルを目指すことが考えられるのか
- 独学の場合はどのように勉強するのか
- スクールや通信教育を用いる場合の勉強法
- システムエンジニアへの道において挫折しやすいポイント
このようなポイントを解説していきますので、ぜひご覧ください。
参照:システムエンジニアにおける専門学校のメリット・デメリットについて解説した記事はこちら
あなたはどんなシステムエンジニアを目指しますか?
目指すシステムエンジニアをスキルレベルの面から考えます。
ただしスキルレベルというのは目に見えないものです。そのため、IPA情報処理推進機構が実施する情報処理技術者試験の試験区分を目安として考えます。
システムエンジニアのスキルレベル
レベル0:システムエンジニアを目指す上で必須なITパスポートレベル
このレベルはIT技術を使用して一般業務を遂行できるレベルです。具体的なイメージとしてはパソコン以上IT技術未満でしょう。
このレベルはシステムエンジニアを目指す上では必須のレベルですので、このレベルに到達してから具体的な勉強に入ることになります。
レベル1:基本情報技術者試験〜応用情報技術者試験レベル
このレベルはシステムエンジニアとして活動するための基本スキルを身につけたと言えるレベルです。たとえば大手企業における新卒採用のシステムエンジニアは1年ほどかけてこのレベルを目指していくことになります。
レベル2:スペシャリスト試験レベル
このレベルはシステムエンジニアとしての「強み」を発揮できるようになるレベルです。ネットワークのスペシャリスト、データベースのことならあの人に訊けといった専門分野を深く掘り下げた、いわば一目置かれるエンジニアです。
多くのエンジニアはこの段階を目指すでしょう。
レベル3:高度技術者試験レベル
高度技術者試験レベルと書きましたが、これはIPA試験の試験区分ではシステム監査やプロジェクトマネージャ、ITストラテジストといった分野になります。
このレベルは一言で言えば、システムエンジニアを統括して業務の先頭に立って突き進めていく立場です。
上級システムエンジニアと呼ばれる領域はこのレベルからとなり、企業の役職で言えば部課長レベルです。
レベル4:試験では計測できないレベル
上級システムエンジニアへのアドバイスや企業コンサルタントと言われるレベルがここになります。筆者の経験では優秀なシステムエンジニアでも30代前半、経験10年ほどは必要になる印象です。
筆者も実践しました!独学の場合の勉強方法
独学で目指すことができる限界レベル
効率の面から考えると上記の基本情報技術者試験レベル〜応用情報技術者試験レベルが独学で目指す最初のゴールとなります。スペシャリスト試験レベル以上は実業務において身のある経験を持たなければ到達は困難ですし、独学で目指すのは非効率だと思います。
独学でシステムエンジニアを目指す!書籍やwebサービスのご紹介
独学の場合は基本知識→知識の応用という段階でシステムエンジニアとしての基盤作りや素養に磨きをかけることが大切です。これらに最適な教材をご紹介します。
システムエンジニアとしての基本知識を押さえるバイブル
「SEの基本」は独学でSEを目指す人のバイブルと言える本で、仕事に必要な基礎知識を学びながら、SEという仕事を具体的にイメージできるようになりましょう。
この本を読むことで、システムエンジニアという仕事の業務内容や必要な知識は何か、これからどんな勉強をしなければならないのかがわかります。さらに実際にシステムエンジニアになった場合はどんな設計書をどのようにして書くのかといった、とても具体的な内容が書かれています。
システムエンジニアという仕事を目指す上で、実際の仕事の内容をイメージしながら勉強するのとしないのとでは、モチベーション管理や勉強の方向性や効率も変わると思いますので、ぜひこちらの本に目を通すことをおすすめします!
SEとしての技術力の確認、知識の応用のために試験対策をしよう
「基本情報技術者 午後試験対策」は、実務に取り組むための基本知識、そしてシステムエンジニアとしての思考力を鍛えるのに最適な教材です。
特にこのシリーズの書籍は解答解説が充実しているものが多いため、独学には最適です。
筆者はこのシリーズのテキストだけでIPA試験のスペシャリスト試験レベルまで到達しました。ぜひ役立ててください。
参照:Amazon「2017 基本情報技術者 午後試験対策 (午後問題対策シリーズ)」
プログラミングはシステムエンジニアの必須知識!
ドットインストール
ドットインストールはプログラミングの独学サイトです。システムエンジニアにとってプログラミングの知識は必須ですから、ぜひ押さえておきましょう。筆者はこのサイトで学んだこともありますが、とてもおすすめできるwebサービスです。
スクールや通信教育を利用した勉強法はカリキュラムに乗って完全理解
スクールや通信教育を利用する場合はカリキュラムの完全理解が必須です。カリキュラムは体系的に学べるようにできているため、その流れに乗って勉強を継続します。さらに実業務にいつでも飛び込めるように、試験対策やSE業界の動向、実業務の体験談を読むなどSEとして間接的な経験を広げていきましょう。
スクールや通信教育の場合、40万円〜70万円と学費には幅がありますが、カリキュラムの充実度や学習期間のバランスなどを考えて選ぶことになるでしょう。学習期間は6ヶ月〜1年半とスクールによってさまざまです。
スクールでは就職セミナーや斡旋を行っているところもあるため、これも活用したいところです。
システムエンジニアを目指す方が挫折しやすいポイント
システムエンジニアになるための勉強や活動では挫折しやすいポイントがあります。
モチベーション管理や時間と体調の管理が必須なことは言うまでもありませんが、勉強内容ではプログラミングでつまづく方が多いです。プログラミングに必要な論理的思考力やシステムの仕様の理解力は、システムエンジニアの素養を測ることもできます。
しかしプログラミングが苦手だからと言って素養が全くないわけではありません。簡単な教材から着実にゆっくりと学ぶことで、必要な考え方や思考力は身につきますよ。頑張りましょう!
システムエンジニアへの道を突き進もう!
システムエンジニアというと専門的で難しい仕事に思えます。しかし基礎から着実に押さえていくこと、学ぶことへの謙虚さ、さらには実業務に就いてからも勉強を欠かさない意欲があれば決して難しい仕事ではなく、やりがいのある仕事です。
システムエンジニアを目指す方はこの記事を参考にして、勉強に取り組んでくださいね。
参照:システムエンジニアにおける専門学校のメリット・デメリットについて解説した記事はこちら
フリーランスになるために必要な知識やスキルアップの方法等、様々なお役立ち情報を発信していきます。
(リモートワーク案件に強いフリーランスエージェント「クラウドワークス テック」を運営)