どんな仕事をしようか迷っていませんか?一口にフリーランスといっても、実にさまざまな職業があります。フリーランスに転向する方の多くは、自分の得意分野や今まで経験したことのある職業で始めるでしょう。とはいえ、まったく新しい業界に飛び込んでみるのも悪くはありません。重要なのは、あなたにどれだけやる気があるかです。なぜなら、モチベーションを維持できなければ、フリーランスを続けていくことは難しいからです。あなたが最も興味を持てる職業を選びましょう。
この記事では、
- これからフリーランスになろうと考えている方
- すでにフリーランスとして働いているが、あまりうまくいっていない方
のために、フリーランスの仕事の種類と特にフリーランスに向いているおすすめの職業の収入や働き方、仕事内容、必要なスキルなどを紹介していきます。ぜひご一読して、職業選びの参考にしてください。
フリーランス業界は広い
アメリカでは、全労働人口の約3人に1人がフリーランスとして働いています。数にすれば、5,300万人です。転職でキャリアを積むことが一般的なので、フリーランスとしても活動しやすいのでしょう。
日本では、フリーランスはアメリカほど一般的ではありませんが、それでも日本の労働人口の約24%がフリーランスで、数にすると1670万人です。これからもフリーランス人口は、増えていくといわれています。
これだけの数のフリーランスがいるのは、業界・業種が多岐にわたっているからです。職種については次項で紹介します。その中でも、特にフリーランスに向いている(人気のある)職種がいくつかあります。そちらについても、後ほど詳しく説明していきます。
フリーランスの仕事は20種類以上ある!
それでは、フリーランスの仕事の種類を紹介します。ここでは、その一部をおおまかに3つのジャンルに分けて説明していきます。あなたはどのジャンルに興味がありますか?
エンジニア系
コーダー
HTMLやCSSのコーディングを行います。JavaScriptによるプログラミングを含む場合もあります。
アプリケーションエンジニア
一般的にシステムエンジニア(SE)と呼ばれる職種です。アプリケーションの設計やプログラミング、テストを担当します。この分野では、Javaが最も人気です。
インフラエンジニア
アプリケーションを動作させるための、サーバーやネットワーク、ミドルウェアを構成します。最近では、クラウドコンピューティングが主流になりつつあります。
ゲームエンジニア
ゲーム開発をする仕事です。スマホゲームがブームになっているため、スマホアプリ開発案件が多くあります。C#+Unityでの開発が人気です。
サーバーエンジニア
サーバーの構築を行う職種。OSの選定やインストール、ミドルウェアの設定をします。クラウドサーバーの知識も必要です。
スマートフォンエンジニア
AndroidやiPhoneなどのスマホアプリの開発を行う職種。JavaやObjective-C、Swiftなどでのネイティブ開発案件が多い。
データベースエンジニア
データベース専門のエンジニア。データベースの構築やチューニングを行います。Oracle、SQL Server、MySQLがシェアの大半を占めます。
ネットワークエンジニア
ネットワークに特化したエンジニア。イントラネットの構築やサーバーのネットワーク構築を担当します。SDNの流れから、ネットワークもクラウドに移行しつつあります。
フラッシュエンジニア
JavaやC、PHP、Ruby、Pythonなどのプログラミング言語を用いて、サーバー側処理のコーディング、つまりシステムの裏側を担当する職種。バックエンドエンジニアの業務は多岐にわたります。
プロジェクトマネージャ
複数のエンジニアをまとめ上げて、プロジェクトの進行を管理する仕事です。優秀なPMがいないと、プロジェクトが炎上しがち。
フロントエンドエンジニア
画面などのユーザーが触れる部分(フロントエンド)を担当する職種。主に、HTMLやCSS、JavaScriptを使って、UIを作成します。
デザイナー系
3Dデザイナー
ゲームなどで使用される、3Dキャラクターのモデリングなどを行う仕事。また、建築分野でも3DCADを使ったデザインが行われています。
Webデザイナー
Photoshopなどを使って、ウェブサイトのデザインを行う職種。作成したデザインは、コーダーによって、HTMLやCSSで表現されます。
イラストレーター
小説や記事の挿絵など、イラストを描く仕事。現在では、デジタルでの制作が基本になっています。
グラフィックデザイナー
チラシやポスター、商品ラベルなどのデザインを行う職業。IllustratorやPhotoshopでの納品が業界の標準です。
ロゴデザイナー
企業や製品のロゴを制作する仕事。イメージカラーやターゲット層に合わせてデザインする必要があります。
キャラクターデザイナー
主にゲームやマーケティングで使用される、キャラクターをデザインする職種。たいていは、1体のキャラクターで複数枚制作します。
ライター系
Webライター
ブログ記事やコンテンツ記事を執筆する職業。アクセス数を集める必要があるため、SEOの知識を持っていると重宝されます。
編集者
ライターが執筆した記事を編集・校正する仕事。正しい日本語を使い、読みやすい文章にすることが求められます。
翻訳者
日本語から外国語、またはその逆の言語に翻訳する職種。英語が最も多く、次に中国語が続きます。特に中国語は、ECサイトページの翻訳案件が多い傾向にあります。
テクニカルライター
商品の説明書などのマニュアルを作成する仕事。エンドユーザーの立場に立って、わかりやすい説明にすることが必要です。
コピーライター
商品のキャッチコピーやネーミングなど、人の印象に残るコピーを作成します。簡単そうですが、仕事としてやっていくにはセンスが必要です。
記者・コラムニスト
新聞や雑誌などの記事(コラム)を執筆する職業です。一般的にフリーライターというと、この職業を思い浮かべる方が多いでしょう。
参照:厚生労働省「フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン」
フリーランスに向いている職業ベスト3
最後に、特にフリーランスに向いている職業を3つ紹介します。人気の職業のため、案件が豊富にあります。
アプリケーションエンジニア
年収
400万円~1000万円以上
働き方
単独で開発する場合とチームで開発する場合の2通りがあります。単独で開発する案件は、主に在宅(事務所)で行います。チームで開発する場合は、企業常駐で開発することが多くなります。チャットや音声通話などのコミュニケーションツールを使って開発する場合もあります。
仕事内容
単独で開発する場合には、要件定義から設計、プログラミング、テストまで一貫して行うことになるでしょう。一方、チームで開発する場合には、プロジェクトマネージャによって割り当てられた仕事のみを担当します。
求められるスキル
- アプリケーション設計
- プログラミング言語
- コミュニケーション能力
Webデザイナー
年収
200万円~600万円
働き方
地元の企業に営業をかけて、仕事をもらってくるWebデザイナーの方が多いでしょう。また、ポートフォリオサイトを活用して、ウェブ上から仕事を受けている方もいます。当然のことながら、実績が多いほど仕事を受けやすくなります。
仕事内容
クライアントにモックアップを描いてもらうか、だいたいのイメージをヒアリングしてデザインに起こします。後は、配置や内容をクライアントと話し合いながら制作を進め、提供された写真などの素材を使ってデザインを完成させます。場合によっては、そのままコーディングも引き受けることができます。
求められるスキル
- デザインセンス
- 色彩能力
- Photoshopの知識
- HTML・CSSの知識
Webライター
年収
200万円~400万円
働き方
主にネット上から仕事を得ます。ライターを募集しているサイトは数多くありますし、クラウドソーシングサイトにはライター案件が最も多いです。また、ブログを公開していると、その記事を読んだクライアントから依頼が舞い込むこともあります。
仕事内容
クライアントの要望に沿って執筆を進めていきます。記事の内容によって、文体やテイストを変えなければいけません。もちろん、正しい文法で分かりやすく書くことが重要です。テキストだけでなく、画像や図表なども一緒に納品するように求められることもあります。
求められるスキル
- 国語力
- 文書校正能力
- 論理的思考力
まとめ
気になる職業が見つかりましたか?すでに十分なスキルを持っているなら、さっそくフリーランスを始めてみましょう。あなたがフリーランスだと思ったら、その時からフリーランスです。いつでも始められます。まだスキルが十分でないと思うなら、まずは勉強から始めてみましょう。独学でもフリーランスには、なれます。資格取得を目指すのもよいでしょう。とにかく、あなたの熱意が大切です。興味を持てる分野で、モチベーションを維持しましょう。あなたはどの職業でフリーランスになりたいですか?
参照:初心者におすすめなフリーランスのお仕事を紹介した記事はこちら
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