銀行口座選びに迷っていませんか?フリーランスの目的の一つは、お金を稼ぐことです。今日では、現金を手渡しすることはほとんどなくなりました。お金のやり取りは通常、銀行口座を通して行われます。お金の窓口となる銀行口座は、フリーランスにとって生命線です。口座を開設する銀行はいくつもあるため、やっぱり迷ってしまいますよね。いったい、なにを基準に選べばいいのでしょうか?
この記事では、
- フリーランスを始めたばかりの方
- フリーランスにもっと力を入れていきたいと思っている方
のために、フリーランスが銀行口座を選ぶべき理由や選び方、メリットなどをお伝えしていきます。銀行口座はなるべく早いうちに作っておいたほうが賢明です。ぜひご一読して、自分に最適な銀行口座を見つけましょう。
なぜフリーランスは銀行口座を選ぶべきなのか?
サラリーマンの給料は銀行口座に振り込まれます。フリーランスも同じで、報酬は銀行口座に振り込まれます。身近な方からの依頼だと現金渡しのこともありますが、一般的には銀行口座が大半を占めます。フリーランスをやっていると、頻繁に銀行口座を利用することになるでしょう。特に、期間が短い案件をたくさん受ける方は、さらに利用頻度が増えます。
銀行口座は、フリーランスをやっている限りずっと利用するものです。少し手数料や利便性が違うだけでも、長期的には大きな差が生まれます。このため、最初から慎重に銀行口座を選んでおくべきです。次に、銀行口座を選ぶためのポイントをお伝えします。
フリーランスのための銀行口座の選び方
それでは、どういった基準で銀行口座を選べばいいのでしょうか?ここでは、確認するべきポイントを順番に説明していきます。
振込手数料
よく振り込みをされる方は、振込手数料を重視しましょう。たとえ数十円程度の違いでも、何十何百回と繰り返せば無視できない金額になります。また、月に数回程度しか振り込まない方でも、要チェックです。銀行によっては(特にネット専業銀行)、「月に○回までは振込手数料無料」という銀行もあります。振込手数料は数百円程度かかりますから、年間を通すと数千円の節約になります。
銀行窓口
銀行の窓口(支店など)は、近くにあったほうが何かと便利です。ATMも併設されていますし、何かあったときにすぐに相談にいけます。銀行によっては、最寄りの支店でしか口座開設を受け付けてくれないこともありますので、最寄りの支店がどこにあるか調べておきましょう。
ATM
専業のフリーランスの方は、生活費も事業用の口座から引き出さなければいけません。そのため、ATMの利便性も考慮に入れておきましょう。近くにATMがたくさんあるほど利便性が高くなります。また、ATMの引き出し・預け入れ手数料も要チェックです。できるだけ手数料が安い(または無料)の銀行を選びましょう。お金お引き出すために、お金を使うのは誰だって嫌なものです。
ネームバリュー
当たり前ですが、銀行口座は振り込んでもらうためにクライアントに開示します。そのため、銀行口座はフリーランスの顔とも言えるでしょう。大手銀行などの知名度がある銀行のほうが、地方銀行やネット専業銀行よりも信頼性が上がります。とはいえ、極端に重視する必要はありませんので、頭の片隅においておきましょう。
借り入れ
お金を借り入れる予定のある方は、お金を借りやすい銀行に口座を開くとよいでしょう。大手銀行よりも地方銀行や信用金庫のほうが借りやすいといわれています。事業用の口座で取引実績を作ることで、さらに借りやすくなるでしょう。預金額の大きさも重要です。
付加サービス
ビジネス向けの口座には、ビジネス用の付加サービスが提供されていることがあります。たとえば、楽天銀行の一括振込サービスなどです。すべてのフリーランスの方に必要というわけではないので、自分に必要なサービスがあるかチェックしてみましょう。
金利
現在は超低金利時代なので、あまりメリットにはなりませんが金利もチェックしておきましょう。金利は高いほどよく、特にデメリットはありません。預金を放置しておくだけで、毎月数十円~数百円程度の利息がつきます。
屋号
名義に屋号を入れられるかは重要です。個人用の口座では無理なので、ビジネス向けの口座でなければいけません。ビジネス向けの口座が作れる銀行を選びましょう。なお、口座開設には、開業届けや確定申告の控えなどが必要になります。
取引先の銀行
主要なクライアントの取引先銀行と合わせる、というのも一つの手です。同一の銀行同士の振込手数料はかなり安くなるからです。あなたが振込手数料を負担していなくても、クライアントには好印象でしょう。
ネットバンク対応
ネットバンクに対応した銀行なら、いちいち窓口やATMに行かなくても入金の確認ができます。ネット専業銀行はもちろん、大手銀行でも対応しています。また、振り込みもネットから簡単にできます。
セキュリティ
ネットバンクと聞くと、セキュリティを気にされる方が多いと思います。現在のネットバンクはセキュリティが極めて厳重なため、不用意な行動を取らなければ被害に会うことはほとんどありません。認証トークンやスマホ認証など、セキュリティが充実している銀行を選びましょう。
会計ソフトとの連携
フリーランスは、確定申告のために帳簿をつけなければいけません。もちろん、銀行口座の取引も含まれます。一部の会計ソフト(MFクラウドなど)では、銀行の取引明細の自動取り込みに対応しています。自動取り込みに対応している銀行を選べば、記帳作業が格段に楽になります。
参照:厚生労働省「フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン」
フリーランスが銀行口座を作るメリットとは?
新しく銀行口座を作って、事業専用に使えば、財務状況が把握しやすくなります。また、帳簿上の残高と口座の残高が一致するため、すぐにミスに気付けます。ちゃんと記帳できていれば、両者の残高は1円の狂いも起きないからです。また、屋号を名義に入れることによって、クライアントからの信用度もアップします。なお、屋号のみ(個人名なし)で口座を作りたいなら、ゆうちょ銀行がおすすめです。
銀行口座開設失敗あるある
上述のとおり、名義に屋号を入れるためには、ビジネス向けの口座を作る必要があります。通常、ビジネス向けの口座の開設には、開業届けや確定申告の控えなど事業を証明する書類が必要です。控えをなくしてしまったり、そもそも控えを取っていなかったりすると口座を開設できません。
もし、どうしても見つからないようなら、税務署に原本のコピーをお願いしましょう。ただし、面倒な手続きと手数料が必要なため、そもそもこのような事態にならないようにしてください。
おすすめの銀行口座3選!
最後に、おすすめの銀行口座を3つ紹介します。たくさんありすぎて迷う方は、この中から選ぶとよいでしょう。
ジャパンネット銀行(JNB)
ジャパンネット銀行は、知名度の高いネット専業銀行です。ネット専業銀行のため、物理的な通帳はありませんが、明細はネット上ですべて確認できます。できることは通常の銀行と変わりません。また、ほとんどのコンビニATMが対応していますので、入出金に困ることはないでしょう。セキュリティも高く、追加の費用なしでセキュリティートークンによる2要素認証を利用できるのもポイントです。
ゆうちょ銀行
ゆうちょ銀行を知らない方はいないでしょう。以前は国有の銀行だったため、信頼性も高いです。振替口座を開設すれば、名義を屋号のみにすることが可能です。ゆうちょダイレクトという、ネットバンクも同時に利用できます。なお、入出金が特定の窓口でしかできないことに注意が必要です。
楽天銀行
あの有名な楽天のサービスの一つとして、ネット専業銀行の楽天銀行があります。楽天らしく、口座の利用で楽天スーパーポイントが付与されることが特徴です。たまにログイン時に秘密の質問を聞いてくるなど、やや面倒な部分もありますが、それだけセキュリティに気を使っているということです。普段から楽天を利用している方は、口座も楽天銀行にしたほうがポイントを有効活用できてお得でしょう。
まとめ
どの銀行に口座を作るのか、決まりましたか?あなたが普段取引している企業やお住まいの地域によって最適な銀行口座は変わります。銀行口座選びのポイントをおさえて、あなたにあった口座を探してみましょう。口座を途中で変えるのはいろいろと面倒です。確定申告や帳簿付けに影響しますし、取引先にも周知しなければいけません。最初からしっかりと口座選びをしておきましょう。あなたはどの銀行で口座を作りますか?
参照:事業専用の銀行口座を作った方がいい理由について解説した記事はこちら!
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