文系だからとプログラマーになれないと思っていたり、理系と比べて引け目を感じたりしていませんか?一般的に、プログラマーは理系の職業だと思われていますが、そんなことはありません。文系でも全然大丈夫です。
この記事では、文系出身プログラマーのために、
- 文系プログラマーとして目標を立てて、それを目指したい
- 文系でもプログラマーとして問題ないことを確認して就職したい
- 文系でもプログラマーになれる自信がほしい
方を対象に、文系出身プログラマーの実情をお伝えしていきます。
参照:プログラミングと数学の関係について解説した記事はこちら
文系出身プログラマーはどれぐらいいるのか?
一般的なアプリケーション(デスクトップ、Web、スマホアプリなど)やWebサービスであれば、3割~5割程度が文系出身PGである企業が多いようです。それに比べて、ゲーム開発企業では文系出身PGは少ない傾向にあります。これは、ゲーム開発には、大学レベルの高度な数学的知識が必要とされるからだと思われます。逆に言えば、一般的なアプリケーションでは、数学的知識はあまり必要とされないので、文系の方が多く活躍されているのでしょう。IPA(情報処理推進機構)が発行しているIT人材白書2015でも、文系学部を最終学歴としているIT企業IT技術者の方は、約3割程度となっています。
文系と理系では待遇に違いがあるのか?
Tech総研によると、文系と理系ではほとんど待遇は変わらないようです。やはり、入社後の実績で判断されるのでしょうから、個人の素質や努力の問題ですね。実際の求人でも、文系理系不問の記載があることから、企業側も文系理系の区分ではなく、実力を重視しているのでしょう。
文系と理系で年収に違いはあるのか?
Tech総研の調べでは、文系と理系の年収に下記のグラフのような違いがあることがわかりました。
ご覧のとおり、理系のほうが文系より20~40万円ほど年収が高いという結果になっています。ちなみに、この調査の文系理系の比率は3:7でした。あくまで平均値で、それほど差が開いているわけではないので、本人の努力次第で容易に逆転できる差だと思われます。むしろ、こういったデータを見て「やっぱり文系の自分はダメなんだ・・・」と思い込まないようにしましょう。すべてはあなた次第です。
参照:Tech 総研「理系vs文系”出身学部で比較!ホントの給与格差」
文系出身でもプログラマーになれるのか?
もちろん、文系出身でもプログラマーになるのには問題はありません。ただし、一部の高度な数学的知識を必要とするようなプログラミングの分野は難しいかもしれません。たとえば、最近の流行り(バズワード)である人工知能プログラミングの分野などですね。そういった一部の特殊な分野以外では、文系でも理系でもほとんど違いはないでしょう。事実、ほんとうに未経験からプログラマーになった方もいます。
むしろ、文系の方は文書を読むことや書くことが得意な方が多いと思いますので、それを有効に活かせるのではないでしょうか。プログラマーは、勝手にプログラムを作ればいいのではなく、仕様書にそってプログラミングをします。そのため、仕様書を正確に読み解ける能力が必要になってきます。また、プログラミング作業とは別にドキュメント作成をすることもあるでしょう。文系の方であれば、理系の方よりもうまく処理できるでしょう。
また、英語が読み書き(話せると尚良)できるプログラマーは有利です。最近では、グローバル化が進み、外国人のPGとチームになる場合もあります。プログラミングの際には、調べ物をすることがよくありますが、英語の情報やドキュメントが圧倒的に多く、英語が読めないと理解するのに時間がかかる上に、正確な内容が理解できません。このため、英語ができるPGは仕事を早く進めることができます。
文系出身がプログラマーになる方法
もちろん文系理系関係なしとはいっても、基本的なプログラミングの知識は必要です。ここでは、文系出身の方のために、プログラミングの基礎知識や言語の勉強方法についてお教えします。文系の方は、ほとんどの方がプログラミング未経験だと思います。まずは、簡単なことから始めていきましょう。
学習動画サイト
入門者向けのプログラミング解説動画で勉強してみましょう。わかりやすく解説してくれるので、本を読むのが苦手な方におすすめです。とはいえ、全般的な知識を得るには、書籍の方が優れていますので、ある程度わかってきたら本を読むのがよいです。
書籍
プログラミングの基礎や、就職先で使う予定の言語の書籍を買って勉強しましょう。あまり難しい本を買っても嫌になるだけですので、最初はなるべく簡単な内容の本にしておくことをおすすめします。出版社は、技術評論社や翔泳社、日経BPなどがよいです。
スキルチェックサイト
サイトで出題された問題の回答となるコードを投稿すると、自動で正否を判定してくれます。簡単な問題から用意されていますので、ある程度基礎がわかってきたらチャレンジしてみるとよいでしょう。自分の書いたコードがうまく動いた時はとてもうれしいですね。
資格取得
IT系の資格を取得しておくと就職に有利です。簡単なところからだと、日商PC検定がおすすめです。自信のある方は、使用する言語の認定試験や国家資格である基本情報技術者(FE)などの受験を検討してみてはどうでしょうか。有名な資格であれば、対策書籍が販売されていますので、勉強に活用しましょう。
文系出身プログラマーの悩み・気にしていること
文系プログラマーのよくある悩みや気にしていることを紹介します。あなたもこんなことを悩んでいませんか?
理系に対して引け目を感じる
「プログラマーは理系の職業」といった思い込みや、周りの反応などから、文系出身でプログラマーになるのに引け目を感じる方が多いようです。しかし、プログラマーとしての能力は文系理系で決まるものではなく、個人の素養や努力次第です。”となりの理系のアイツ”より、あなたが劣っているとは限りません。
そもそもプログラマーになれるかどうか心配
ヤフー知恵袋で多数の質問があることからも分かるように、文系でもプログラマーになれるのかどうかを気にされる方が多いです。しかし、この記事でもお伝えしている通り、文系理系関係なくプログラマーになることができます。ヤフー知恵袋でも、ほとんどで問題ないといった内容の回答がなされています。あなたの仲間はたくさんいますので、安心してください。
プログラマーはコミュニケーション能力が鍵
PGは文系理系がどうというよりも、コミュニケーション能力が重要です。実際の現場でのプログラミングは、チーム開発です。そのため、チームメンバーやクライアントと意思疎通がうまくできなければ、開発がスムーズに進むことはありません。プログラミングの知識も大事ですが、コミュニュケーションも得意になっておくとよいでしょう。
まとめ
文系の方でも、プログラマーになれるということがおわかりになったでしょうか?文系理系という枠組みよりも、論理的な思考力やそもそもプログラミングを好きかどうかが重要です。天才プログラマーになって歴史に名を残したいといったことでもなければ、それほど気にする必要はないでしょう。あなたの周りに文系のプログラマーは何人ぐらいいますか?
参照:プログラミングと数学の関係について解説した記事はこちら
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