PRのお仕事は、企業の宣伝部/広報部に所属して行っている方が多いと思われがちですが、広報担当として企業で経験を積んだ後に独立し、フリーランスとしてPRの仕事を行っている方もたくさんいます。
ここでは、PRという仕事を企業に勤めながら行うのではなく、自由に働けるフリーランスとして行いながら生きることについて考えてみたいと思います。
フリーランスのPRになって良かったこと、フリーランスならではの失敗談なども挙げてみましたので、PRというお仕事に興味を持っている方、フリーとして独立したいと考えている方などにとって、少しでも参考になれば幸いです。
フリーの広報PRの仕事とは
商品PRの仕事内容は非常に細かく、多くの業務を行います。雑誌やテレビへの露出を働きかけるパブリシティ活動をはじめ、たくさんのショップや出版社、各種メディアをまわってキャラバンを行い、商品のアピールを行います。
その他にも、ニュースリリース原稿の執筆、商品発表会の準備、あらゆる打ち合わせなどが加わり、非常に忙しく働いている方が多いです。
また、「たくさんの人と会う」こと自体も仕事のうちですので、高いコミュニケーション能力は不可欠です。
フリーランスになるとこう変わる!フリーランスのPR担当になってよかったこと
それでは、PR担当の会社員とフリーランスでは、一体どんな違いがあるのでしょうか。
PR担当の方が独立する理由は様々です。年齢を重ねて次のキャリアを求める場合、今とは別の業界のPRがしたいと思い始めた場合、またある方は妊娠・出産など生活環境が変わった場合など、人によって理由は違いますが、どんな理由であれ、フリーランスになればどなたでも「今までになかったもの・条件」が手に入ります。
1.時間が自由になる
フリーランスという選択をすれば、まず働く時間が自由になりますので、自分の生活や生き方に合わせて仕事をすることができます。
たとえば、小さな子供を育てながら働くこともできますし、介護が必要な家族がいても仕事を続けられます。また、現在の仕事とは別に、おいおいやりたいと思っていることがある方などは、そのために時間を割くことも可能であり、ダブルワークをすることも可能です。
PRというお仕事は、外回りや打ち合わせが非常に多い仕事です。働く時間が自由になれば、それらの隙間時間を自分の時間として有効活用することもできます。
参照:厚生労働省「フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン」
2.頑張ったら頑張っただけ稼げる
筆者がフリーランスの話でよく耳にするのは、やはり「収入面に不安がある」という件です。
フリーランスの経験がない方は特に、「フリーランスは不安定なイメージがある」という方は多いかもしれません。
フリーランスになると、報酬は、会社員の給与のように定期的に一定金額が振り込まれるという形態でなくなる代わりに、「仕事をしたらした分だけ収入となる」という仕組みになります。
たくさん仕事をすれば収入は増えますが、全くしないと当然ゼロです。これを不安定ととるか、わかりやすくてよいととるかは人によります。
会社員の場合は、一時的に仕事量が増えたからといって月給額も増やしてもらえるという会社は少ないのではないでしょうか。ノー残業デーの施行や有給奨励日などを設ける会社も増え、働いたら働いた分だけ、というのは難しいかもしれません。
筆者もフリーランスですが、仕事をしたらした分だけ報酬を頂ける仕組みの方がはっきりとしていて、自分でも納得していますし、現在のところ不安はありません。
うまくスケジューリングすれば、たくさん仕事がしたい、と考える場合は仕事量を増やせば報酬も増えますし、家庭の事情などで仕事ができない期間などは逆に減らしたりすることも可能です。
ただし、始めたばかりの頃はまだクライアントも仕事も少なかったため不安はありました。筆者の場合、フリーランスになる前にある程度の貯蓄をしておくことで、この不安とリスクをやわらげていました。
また、仕事の数が一定ではないという理由から、先を見越した仕事の受注をしていくことも生活を安定させるためには重要だと実感しています。
同じ轍を踏むな!先人の失敗談を教訓にしよう
逆にフリーランスになると、会社員時代には体験しないような失敗をすることもあります。
筆者の経験談をお話ししましょう。
「断る勇気」を持とう
これはなかなか難しい問題なのですが、非常に大事なことでもあります。
明らかに割に合わない仕事や、忙しい時に無理な納期の仕事の依頼が来たりすると、現在手がけている仕事の納期や自身の体力を守るためにも、仕事を断らなければならない場合も出てきます。
筆者もフリーランスのひとりとして、断らなければならない時には非常に悩みます。「断ってしまったら、二度と仕事をもらえないかもしれない・・」、「せっかく話が来たのだから、断ってしまってはもったいない」という考えが頭をよぎります。
しかし、フリーランスのPR担当を「今後も長く続けていきたい」と考えているのであれば、その時の状況だけでなく、半年・1年〜という大きいスパンでどんな仕事をしていくかをスケジューリングするべきです。
ざっくりでもいいので、長い目で見てみれば、その仕事を受けるべきか断るべきかを判断しやすくなると思います。
無理して短納期の仕事を受けてしまい、既に進行している別件の納期まで間に合わなくなったら、せっかく築いた信用も失ってしまいます。また、無理に急いで徹夜を何日も続けたりして、体調を崩して仕事ができなくなってしまった方を筆者は何人も見たことがあります。
「二兎を追う者は一兎をも得ず」ということわざもあるように、今この仕事を受けると、将来リスクが発生する可能性があると判断した場合、自分を強く持って、無理をしない勇気も必要です。
好きなように、好きなモノ・コトをPRするお仕事
いかがでしたか?ここまで、フリーランスのPRという職業についてご紹介してきましたが、「一歩踏み出してみたい」と思いましたか?
それとも、「いやいや、やっぱり不安だよ・・」と思われたでしょうか。
企業に所属しているPRプランナーの場合、残念ながらPRするモノは自由に選べないことがほとんどでしょう。
PR会社に所属していて、様々な業界の案件が舞い込んできていたとしても、です。
しかし、フリーランスとして活動すれば、本当に自分が気に入り、惚れ込み、「発信したい、アピールしたい!」と思った案件に注力することも可能です。
人と出会うことや、素敵な商品やサービスを発信することに喜びを感じ、今後もそれを生業にしていきたいと考えている方は、ぜひフリーランスという選択肢も考えてみてはいかがでしょうか。
参照:広報・PRのフリーランスでの働き方について解説した記事はこちら
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