現代では人々のライフスタイルの多様化によって、昔ながらの形式にとらわれない、自由な働き方である「フリーランス」を選ぶ方が増えています。
しかし、全ての方に向いているとは言い切れませんし、残念ながら失敗だったと感じている方も一定数います。後悔しないためにも、新しいことにチャレンジするときにはその対象をよく調べ、既に始めている人からの成功するためのポイントや失敗例を知っておくことが重要です。
ここでは、フリーランスのホームページ制作者として仕事を始めたい方に向けて、成功するためのいくつかのポイントと、ハマりたくない落とし穴について考えてみましょう。
フリーランスのホームページ制作者とは
そうはいっても、「フリーランス、って自営業でしょ?自分には起業なんて無理・・」と思われる方も多いかもしれません。中でも会社勤めの経験しかない方にとっては、働き方が想像しにくく、不安になるのは当然でしょう。
そんな方々のために、まずフリーランスのホームページ制作者の仕事について詳しくご紹介します。具体的な仕事内容や必要な経験、また会社員との違いについてみてみましょう。
具体的な仕事内容
仕事の内容は、もちろんホームページ制作やWordPressでのサイト制作がメインになりますが、その他にもたくさんあります。
まず仕事についての打ち合わせに出向いたり、メールや電話での連絡業務のやりとりをします。
また、仕事を受注するための見積書を作成したり、受注後納品したあと、請求書や納品書を作成して送付するのも重要な仕事です。
さらに、フリーランスですので自らの収支をまとめる経理の業務もあります。確定申告をすることになりますので、領収書を保管し、経費の計算をして確定申告書を作成したりします。
収入については、はっきり言って「ピンキリ」です。制作するサイトの予算によって全く変わってきます。1万円の仕事もあれば、100万円の大きめな仕事もあります。
必要なスキルや知識
まず、HTML、CSS、JavaScriptの知識などは最低限必須でしょう。
加えて、CMSによるサイト構築には、php、SQL(データベース)、サーバーに関する知識などが必要になります。
CMSに関しては、できるだけ複数種類のCMSの知識があればなお良いですが、現在はかなりの種類のCMSが出回っているため、最低限WordPressに関する知識を身につけておくとよいでしょう。
ホームページ制作者の「サラリーマン」と「フリーランス」
フリーランスとしてホームページ制作を行うのと、会社員として行うのとでは、どういった違いがあるのでしょう。結論から言うと、仕事の取り方、給与、待遇、福利厚生、経理関係など、全てが全く違います。
一緒なのは、「ホームページ制作」という仕事の内容ぐらいかもしれません。
毎月決まった金額をもらい、拘束時間が決まっているというのが会社員ですが、フリーランスの場合は毎月の収入は仕事量によって変化をし、自分で労働時間を決めて管理します。
またフリーランスというのは自営業になりますので、会社の経営をするのとほぼ同じです。多くの方が会社員時代にする必要がなかった仕事を、自ら行う必要が出てきます。
自身の収入に関する経理作業、確定申告、オフィス家賃の支払いや備品やPCの管理など、あらゆる雑用もこなします。
こんな風にはなるな!失敗しないための注意3カ条
では、これからフリーランスのホームページ制作者になりたい方が失敗しないためには、どんなことに気をつけるべきか、特に重要な3点をあげてみましょう。
1.常に「新しモノ好き」であれ!
ひとりである、ということには、会社勤めにはないメリットがありますが、webのトレンドや技術について切磋琢磨し合う同僚もいないことになります。
常に新しい技術を追い続け、自分で自分のスキルを高めていかないと、あっという間に陳腐化してしまい、ひいては仕事が減ってしまう可能性も・・・。実はこの部分が、フリーランスになって失敗しないための努力として一番大変なところかもしれません。
仕事をとるための方法とも重なりますが、常に新しい情報をキャッチできるようにアンテナを張っていましょう。
2.自分のキャパ以上の仕事は受けない!
毎月決まった収入の保証がないフリーランスにとっては、たくさん仕事が来るのはとてもありがたいことです。しかし、納期を守ってクオリティを保ち、クライアントの信用を築くには、金額的にも仕事量的にも「自分のキャパシティ」を把握しておくことも重要です。
【仕事量のキャパシティ】
仕事量のキャパシティは、人によってそれぞれです。自分の時間を週に何十時間仕事に当てられるかにもよりますし、人によって仕事をこなすスピードも違います。
納期に間に合わず信用を失う、という最悪のパターンを避けるためにも、 自分は月または週にどれだけの仕事量をこなせるのか、 またどれだけの時間を仕事に使うのか、あらかじめ把握しておきましょう。
【金額のキャパシティ】
金額のキャパシティというのは、大きな仕事を受けた際に気をつける部分です。
例えばあなたが予算の大きなサイト制作を受注し、自分一人だけでは完結できない場合、ライターやプログラマー、イラストレーターなどに外注することもあるでしょう。そういった際に、その外注費用を支払うのは大元から受注したあなたになります。
場合によっては、大元からの入金よりも先に外注先に支払いをしなくてはならないこともありますので、きちんと資金繰りの算段もしておく必要があります。自身の回せる資金量を超えてしまっていると、いざという時にかなり厄介なことになりかねません。
3.健康管理には注意!
以外と盲点になりやすいのが、「健康管理」についてです。
フリーランスとして一人でホームページ制作を行うようになると、作業をするのは当然自分一人になります。
そのため、自身が体調を崩したり、事故や病気で入院することになった場合、仕事が完全に止まってしまうことになり、クライアントの信用を大きく損なう可能性が高くなります。会社員以上に、自分の健康管理には気をつけるべきだと言えるでしょう。
考えられる対策としては、フリーランスや自営業向けの保険商品に入っておく、貯蓄をしっかりしておくなどがあります。特に、働けなくなった時にお金がおりる保険に加入しておくと安心でしょう。
おわりに
以上、ホームページ制作を行っているフリーランスの立場から、いろいろと書いてみましたが、いかがでしたでしょうか?
フリーランスとして成功するためには、知っておくことや準備しておきたいことがたくさんありましたが、会社員の場合でも必要な知識や準備はたくさんあるはずで、フリーランスの方が会社員よりもはるかに大変か?というと、そうとも言い切れないかもしれません。
また、フリーランスになることによって生まれるリスクに対しても、 対処法がいくつもあることをご紹介しました。
これらの失敗しないポイントを押さえておけば、無謀な冒険とはならないはずです。
なにより、それらをカバーしてもあり余るほどのメリットもあります。
しかし、ここで述べたのは筆者個人の経験によるものですので、世の中で活躍しているたくさんのフリーランスホームページ制作者の方にもぜひ意見を聞いてみたいところです。
「私はこんなことに気をつけている」、「こういうスキルも必要!」というご意見がありましたら、ぜひお聞かせくださいね。
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