就職活動や転職活動をする中で、1番目か2番目に聞かれることって何でしょうか?それは、
応募した企業への「志望動機」
です。
この志望動機を適当に書いてしまうと、面接どころか書類選考を通過することもできません。それくらい採用企業の担当者は志望動機を重要視しています。それではどういった志望動機を書くと効果的なのでしょうか?
現在ITエンジニアの方、他業界から転職を希望されている方、新卒の方、それぞれに分けてポイントをご紹介していきます。
ITエンジニアがITエンジニアとして転職する場合
■ポイント1:今までの経験を盛り込む
既にITエンジニアとしての経験を積んでいる場合、採用担当者が非常に気になることがあります。それが、
応募者が今までどのような経験を積んできたのか
ということです。志望動機の中には、その経験内容の概要を盛り込んでいきましょう。ここでは具体的なエピソードを書く必要はありません。経験内容の概要を端的にまとめて記載していきましょう。
■ポイント2:経験がどのように自分の会社に活かされるのかを語る
自分の経験を語ったら、
その経験が応募先の企業の業務にどのようなプラスの効果をもたらすのか
を記載しましょう。ただ経験だけを語るだけでは、独りよがりになり、採用担当者があなたを採用しなくてはならない理由を感じることはできません。
- 応募先の企業がどのような課題を持っているのか。
- その課題に対して具体的にどのように自分の経験が課題解決の足掛かりとなるのか。
を説明する必要があります。
あなたが応募したITエンジニアの職種。
それは応募先の企業が、ある課題を持っているから求人を出しているのです。
単純に作業を進めていく手足が足りないのか、
それともプロジェクトを推し進める管理者を必要としているのか
によって、ポイント1で語る経験の内容も変わってきます。あなたの経験が、応募先の企業にとってどんなプラスの効果をもたらすのか。その部分を意識して志望動機を書いていきましょう。
~志望動機の例文~
貴社を志望した理由は、貴社の○○という領域で、私の今までの経験を活かし、○○の新たな経験を積むことで、今までには無い観点で仕事を提案していけると考えているからです。私は今まで、△△という分野で××という経験を積んできました。そこに○○の経験を付加することで、インフラからアプリケーションまで一貫した考えでシステム設計のご提案ができると考えております。
関連記事:目指せ!システムエンジニア〜SEが作った志望動機完全マニュアル
IT業界未経験で他業界から転職する場合
■ポイント1:ネガティブな内容は盛り込まない
ここからは、ITとは全く関係が無い業界から転職をするケースを考えてみます。現在は、IT技術者が不足気味になっており、ITに関して未経験者であっても積極的に採用する流れが続いています。
それでは、採用担当者はどのようなところを見ているのでしょうか?もちろん、IT未経験という前提ですから、ITスキルを応募者に求めているわけではありません。見ているところは、
あなたの性格や考え方
です。面接全体でも言えることですが、特に志望動機に関しては、性格や考え方が反映された答えになっています。例えば、
- 現在の会社がブラック企業で労働環境が劣悪なので…
- 仕事内容が変わらずに飽きてしまったので…
- すぐに怒る上司が嫌になってしまったので…
というネガティブな理由を入れてしまうと、
『この応募者は性格がネガティブだから、何かあると仕事を投げ出してしまうかもしれない。』
と採用担当者は思ってしまいます。志望動機の内容からあなたの性格を判断されてしまうのです。面接であれば、最初に「この人は性格がネガティブである可能性が高い」という先入観を持って質問を投げかけてきます。その先入観を覆すことは容易なことではありません。
■ポイント2:ITに興味があることをアピールする
他業界からの転職であれば、採用担当者が真っ先に気になることが、
なぜIT業界への転職なのか?
ということです。もしあなたが複数の業界に応募していたとしたら、業界それぞれで志望動機が変わってくるはずです。そこで志望動機には、
あなたがITに興味がある
ということを盛り込んでいきましょう。そして、ITに興味がある結果、現在どのようなことを行っているのか語りましょう。採用企業は、未経験であっても問題は無いとしていますが、ITへの興味の有無はしっかりと見ています。
ITは技術革新が激しく、ITに興味が無いと取り残され、自分から会社を辞めていくことを知っています。そのため、ITに興味があり、どのようなことを行っているのか具体的に伝えていきましょう。
~志望動機の例文~
貴社を志望した理由は、現在の業務で得たお客様とのコミュニケーション力を活かせると感じているからです。現在は毎日お客様と接し、様々な問い合わせやご意見、ご感想をいただいています。しかし、そこで得られた情報をシステム側まで落とし込むことができていません。そこで、私がIT技術を身につけることで、お客様の要望を効果的にシステムへ反映させることができ、貴社に貢献できると考えております。現在クラウドでサーバを構築しており、その知識を発展させていければと思っております。
関連記事:未経験、開発スキルなしでITエンジニアになる!志望動機の書き方や未経験OKの求人の特徴って何?
大学生が就活でIT業界を目指す場合
■ポイント1:応募先企業に対して魅力を感じたポイントを記載
就職活動でIT業界を目指す場合、他業界から転職する時と同じく、ITスキルに関して求められることはありません。大学生の場合は、
応募先企業について調べつくした上で志望動機を考えていきましょう。
ただ、有名だからとか、上場しているからといった志望動機は心の中にしまっておいて、企業を調べつくして心から感じた応募先企業の素晴らしいところを、志望動機に加えていきましょう。
心から感じる観点は、人それぞれであり、興味を持っている分野によって異なります。よって他の応募者との差別化にもつながります。
応募先企業のHP、ニュースリリース、財務諸表、社長や社員、製品の記事、製品/サービス概要など Etc….
インターネットで調べられる情報は数多くあります。面倒くさがらずにしっかりと企業のことを調べましょう。
■ポイント2:応募した職種の将来像を語る
そして、応募した職種でどのような未来を描きたいのかを語りましょう。その職種を選んだ理由や背景があなたにはあるはずです。その職種に惹かれたポイントを複数盛り込んでいきましょう。
~志望動機の例文~
貴社を志望した理由は、ITエンジニアのモノを創るという創造性が高い職種に魅力を感じていたことと同時に、貴社の○○のようなサービスを、世間に対して一緒に提供していきたいと考えているからです。魅力的なスタートアップ企業が数多く誕生していますが、サービスを支えるITエンジニアが不可欠です。IT技術から企業の根幹となるサービス作りを提案できるようなITエンジニアを目指し、貴社に貢献していきたいと考えております。
関連記事:皆はなんて書いてる?インフラエンジニアのあなたらしい志望動機と悪い志望動機
まとめ
ここまで3パターンに分けて、採用企業へ応募するときの志望動機についてまとめてみました。既にITエンジニアとして働いている方は、より詳しいIT知識やスキル、経験が求められ、かつ、それらがどのように自分の会社へ貢献してくれるのかを見る傾向があります。
一方、他業界からの転職や大学生の就活の場合は、ITスキルは重要視しておらず、IT業界や企業に対する動機・興味を口だけではなく、行動レベルで詳しく求められます。
現在、あなたが転職活動をしているとしたら、どういった内容を中心にして志望動機を考えていますか?
志望動機は人それぞれであり多種多様です。あなたはどんな観点を大事にしているでしょうか。
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