システムエンジニアにどんなイメージを持っていますか?「忙しそう」「残業が多い」「休日出勤がある」など、多忙なイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?たしかに、あながち間違いではありません。とはいえ、実際のところ本当にSEには休みがないのでしょうか。SEの休日についてみていきましょう。
この記事では、
- システムエンジニアに興味がある方
- すでにシステムエンジニアとして働いている方
のために、システムエンジニアの休日について説明していきます。SEについて基本的な説明をした後、休日の実情となぜ休みがないのか、SEが休みを作るためにできることを解説。ぜひご一読して、快適なエンジニアライフを送りましょう。
参照:フリーランスエンジニアの年収を徹底解説した記事はこちら!
システムエンジニアの勤務体系は?仕事内容と働き方について
はじめに、一般的なシステムエンジニアの仕事内容と働き方について説明しておきます。SEについてよく知らない方は、基礎知識を得ておきましょう。
仕事内容
SEの主な仕事は、「システムを設計すること」です。いわゆる「上流工程」の作業にあたるものですね。プログラミングも担当するSEもいますが、まったくプログラミングをしないSEも。仕事の流れとしては、クライアントからシステムの要件をヒアリングして、システムの仕様を決定。それから、システムの設計(基本設計・詳細設計)をします。ここがメインの仕事ですね。あとは、下流工程のエンジニアに、プログラミングやテスト、運用・保守をしてもらう、という流れになります。下流まで一貫して担当する場合もあります。
SEにもいろいろな種類があり、上記はもっとも一般的な「アプリケーションエンジニア」としての仕事内容となります。日本では、SEといえばアプリケーションエンジニアを指すことが多いようです。気になる平均年収は、約480万円(月収40万円ほど)です。
働き方
IT業界は、建設業界のように下請構造を取っています。大手企業から、1次受け、2次受け、3次受けと、どんどん小さい会社に仕事が流れていく構造です。そのため、下の企業ほど仕事が厳しく、給料も少ないといった状態になっています。
働き方には2種類あり、普通に自社で働く場合と、クライアント企業に常駐(出向)して働く場合があります。一般的に、出向して働くほうがつらいようです。また、緊急時に呼び出されることも多く、休日や深夜に呼び出されることもしばしばあります。企業によっては、残業が常態化しており、毎日深夜まで働く企業も少なくありません。
参照:厚生労働省「フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン」
システムエンジニアは本当に休みがない?
次に、システムエンジニアの休みの実情を実体験をもとにお伝えします。
残業は当たり前、定時退社は絶望的
残業が常態化しており、毎日22時退社。早くても20時に帰れればいいほうでした。定時退社は絶望的です。月の残業時間は100時間をゆうに超えます。土日はどちらか仕事で、泊まり込みもありました。
(23歳/男性)
残業や休日出勤はほとんどなし
残業もなく、ほとんど毎日定時で帰っています。さすがにシステムのリリース前は仕事が忙しく、残業がありますが、それでも月30時間程度です。また、休日出勤もほとんどありません。
(34歳/男性)
社内SEなのでゆったり仕事できます
納期に追われることがないので、ユーザーの要望を聞いたり、依頼への対応をしたりして、比較的ゆったり仕事ができています。議事録や資料の作成もありますが、特に忙しくはありません。ほとんど毎日定時に退社できています。
(31歳/男性)
結局のところ、休みが取れるかどうかは企業の体質やSEの種類に大きく依存します。慎重に選ぶ必要があるでしょう。
なぜシステムエンジニアには休みが少ないのか?
次に、なぜシステムエンジニアには休みが少ないのでしょうか。SEの休日には、システム開発特有の事情があります。
納期が厳しい
多くのシステム開発会社は、見積もりの段階で大幅な値引きをします。なぜなら、そうしないと競合会社に仕事を取られてしまうからです。つまり、初期の段階からそれだけ予算が少ないということ。よって、人件費を削減するために納期が厳しくなります。また、クライアントも、早くシステムを開発してもらいたいので、開発を急がせ、残業が多くなり、休みが取れないといった状態になるわけです。
致命的な不具合や問題が発生する
システム開発に不具合はつきものです。設計ミスによる、致命的な問題が起きる場合も。そうなると、大きな手戻りを強いられ、さらに納期が厳しくなります。こうなると、プロジェクトが炎上し、連日泊まり込みで作業にあたることもあります。また、プロジェクトマネジメントの失敗からもこのような事態を招くことも。
システムのリリースは休日に行われる
開発が完了したシステムは、最終的に本番環境にリリースされます。本番環境へのリリースは、クライアント企業が業務を行っていない休日に行われることが多く、休日出勤を強いられることもあります。通常は代休が取得できますが、抱えている仕事の量によってはそうはいかない場合も。そのため、年間の休日日数が少なくなりがちです。
緊急時にはすぐに対応が必要になる
システムにトラブルが発生すると、夜中でも休日でも呼び出されて対応に追われることになります。ほとんどのシステムは業務に深く関わっており、停止すればクライアント企業へのダメージは避けられません。そのため、一刻も早くシステムを復旧するために、緊急対応が必要になります。
システムエンジニアが休みを作るためにできること
最後に、システムエンジニアが休みを作るためにできることをご紹介。忙しいSEが休みを取るためにはどうすればいいのでしょうか?
空気を読まずに休む!
どこの職場でも同じですが、なんとなく職場に漂っている雰囲気のために休めないということも少なくありません。別に休むなと言われているわけではないのに、周りの目を気にして休めないといった状態です。真面目な方ほど、こういった状態に陥りやすいといえます。休みがなさすぎると、健康に過ごせません。同僚や上司の方に、なるべく迷惑がかからないタイミングで休みましょう。健康に気をつけてください。
仕事を引き受けすぎない
仕事ができる人には仕事が集まります。しかしながら、あなたにいくら仕事ができても、一人の人間にできる量には限界があります。断りづらいからといって、無理に仕事を引き受けたりしないようにしましょう。どのみち、どれだけ仕事をしても月給は増えたりはしません。他の人に頼ることも大切です。
究極の方法!独立する
根本的な方法として、会社をやめて独立するという方法もあります。SEは比較的独立しやすい職種です。スキルさえあれば、フリーのエンジニアとして活躍していけることでしょう。いわゆる「フリーランス」ですね。フリーランスは、同じ仕事でもサラリーマンより報酬が高いため、サラリーマン時代よりも稼げる方もいます。なにより、自由に仕事を選んで、いつ仕事をしてもいいというのは大きなメリットです。一度検討してみましょう。
まとめ
システムエンジニアの休みについて理解が深まりましたか?SEの忙しさは、SEの種類によって異なります。全体で見るとそれほど忙しい職業ではなく、一部のSEが特に忙しく休みが取れない、といった状況がほとんど。休みを取りたいなら、就職する企業を厳選しましょう。ネット上の口コミを調べたり、面接時に会社の働き方を確認したりして、入社前に調査しておくとよいでしょう。社員の方が元気のない様子だったら要注意!また、独立も一つの方法です。完全に自由になるには、独立以外にはありません。もちろん、仕事はしなければいけませんが、嫌な上司もいませんから、のびのびと仕事ができることでしょう。あなたは、システムエンジニアとして独立してみませんか?
参照:フリーランスエンジニアの年収を徹底解説した記事はこちら!
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