ITエンジニアとして輝くキャリアを構築したい。
ITエンジニアとしてもっと自分にあったキャリアパスを描きたい。
ITなしでは生活していくことが難しくなっている現在、ITエンジニアには多種多様なキャリアパスを選び、実現する事ができる世の中になっています。
とはいえ、具体的にはどのようなキャリアパスを考えることができるのでしょうか?
今回はITエンジニアとしてのキャリアをどのように構築しようか考えている人に向けて、ITエンジニアとしてのキャリアパスについて全方位的にまとめてみました。
参照:独立を考えているエンジニアが知っておくべきことについて解説した記事はこちら
[1]社内での階級が変わるケース
これまで、一般的なエンジニアのキャリアパスというと、社内において
プログラマー
↓
システムエンジニア
↓
プロジェクトリーダー
↓
プロジェクトマネージャー
といった流れで変化していくことが普通でした。
つまり、入社と同時にプログラマーとしてキャリアをスタートさせると、多種多様な開発経験やリーダー経験を務めることで自然とプロジェクトマネージャーとしての必要な役割や能力が身についていたのです。
今でもこのような流れでキャリアパスを描き、実際にキャリアを積み重ねていくITエンジニアはたくさんいます。
しかし、ITを使うことによって出来ることが増えてユーザーのニーズが多様化している今、ITエンジニアに求められる能力は変化し、ある分野において専門性の高いエンジニアが必要になっているという現状があることは認識しておく必要があります。
もし、仮に今
プログラマー
↓
システムエンジニア
↓
プロジェクトリーダー
↓
プロジェクトマネージャー
という流れから外されそうな状況があるのであれば、まずは自分の「仕事をする姿勢」について再確認しましょう。
ITエンジニアはコツコツ1人でする仕事だと思っている人もいるかもしれませんが、企業によっては営業と一緒にクライアント先に行って、先方の要望をその場で多少なりとも形にすることができるエンジニアが求められていたり、社内の色々な部門にいるエンジニアと共同でひとつの製品・サービスを作り上げたりすることも多くなっています。
あなたは気付いていないかもしれませんが、周囲はあなたの仕事ぶりや発言をよく見ています。
- 将来のことばかり考えて今の仕事が疎かになっていないか
- 周囲の意見に耳を傾けることが出来ているか
など、自問自答してみてください。
自分自身が描いている未来の前に、一人の社会人として、そうあるべきである「姿」が自分自身には足りないのではないかと思え、改善しようと努力するかもしれません。
[2]専門性を高めるケース
現在はアーキテクトやスペシャリストといった専門性の高い職種も求められています。実際、中途採用情報を見てみると、プロジェクトマネージャー経験者や経験豊富なシステムエンジニアに加え、アーキテクトやスペシャリストの採用情報も多く見かけるようになりました。
アーキテクトやスペシャリストといった専門性の高いエンジニアは、過去には「管理職としての素養がない人がつく職種」と言われていましたが、新しい製品・サービスが登場する今となっては評価が見直されており、プロジェクトマネージャーに次ぐ年収を勝ち取ることが出来る人も増えてきました。
社内で業務を進めて行く中で、自分自身と相性の合う言語や技術があるのなら、その分野を徹底して学び実践することで、社内はもちろん、社外でも活躍できる様な専門性を身につけられるようになるでしょう。
さらに、社内だけではなく社外に目を向けることも大切です。
活発に活動しているITエンジニアは平日の夜や土日などを使って勉強会を開催し、
- 主流になりつつある技術の勉強
- これから主流になるかもしれない技術の勉強
- 既に身についている技術のブラッシュアップ
などを月1回くらいのペースで行っています。
このような活動的なITエンジニアとの人脈を構築し交流できることで、ある分野の技術ノウハウを学ぶことができたり、すぐに社内でも役立てられそうな経験談を学べたりすることもあります。
専門性を高めたいのであれば、社内外にアンテナを張り巡らせて「他の誰にも真似をすることが出来ない」というところまでいきたいところです。
[3]新しい技術・役割を担うケース
[2]でお話をしたようにある一定の分野において専門性を高めるには、その分野に携わることができるチャンスが必要不可欠です。
未経験の技術や役割は、経験者による講演を聞いたり書籍を読むことによって習得できる部分もゼロではありません。
しかし、専門性を高めるためにはインプットだけでもアウトプットだけでも不十分であり、インプットとアウトプットがちょうどよいバランスを保てることが重要です。
バランスの良いインプットとアウトプットができる環境を構築するためにも、人事評価時に行われる面談の際には自分が希望しているキャリアパスを直属の上司に話し、社内でそのキャリアパスを実現できる道がないのか小まめに相談することが重要です。
上司があなたのことを評価していれば、社内で新たに立ち上がるプロジェクトの中であなたの望むキャリアパスに繋がる役割が出てきた際に声をかけてくれたりメンバーとして推薦してくれたりすることもあるかもしれません。
あなた自身が望むキャリアパスを実現させるためにも日頃から与えられた役割は全力で対応し、直属の上司を含めて周囲の同僚とのコミュニケーションを絶やすことなく良好な関係を構築することが大切です。
[4]独立を目指すケース
ITエンジニアとして磨いてきた能力・知識は、経営課題の解決にも役立てることができます。そのため、ITエンジニアの中にはITコンサルタントとして独立するというキャリアパスを描く人もいるかもしれません。
ITコンサルタントとして活躍している人の多くは、
- 企業のIT戦略立案
- ERP・CRM・SCMを導入・活用することでの経営改善
などの分野における経験者がそのままコンサルタントになったというケースが多くみられます。
しかし、経験があればITコンサルタントになることができるかというと、そうではありません。ITコンサルタントは経営改善に係わることが多いため、その業界や業務について深い知識や経験も求められます。
また、ITコンサルタントとして話をする相手は企業の経営者や役員であるケースがほとんどですので、経営者と同じ物の見方・考え方をすることができ、経営者や役員が納得してくれるような提案力が必要です。
もしも、あなたがITコンサルタントとして独立するキャリアパスを選ぶのであれば、ITエンジニアとしてのスキルはもちろん、
- 簿記
- 人事組織論
- マーケティング
- 経営学
といった幅広い知識を学び、自由自在に使いこなすことができるようになる必要があります。
各分野で活躍するITエンジニアの講演会や、多くのITエンジニアが参加する勉強会への参加も必須といっていいでしょう。
以上、ITエンジニアのキャリアパスについて、全方位的に纏めてみました。
ここまで見てきて、どのように感じましたか?
ITエンジニアとして求められることの中には、将来に向けた可能性はもちろんのこと、日々の弛まぬ努力・コミュニケーションが如何に大切かということが分かって頂けたのではないでしょうか。
どのようなキャリアパスを描くのかは、自分自身の考え方ひとつで決まります。
あなたはITエンジニアとしてどのようなキャリアパスを描きますか?
このタイミングは好機です。
今一度、じっくり考えてみてはいかがでしょうか。
参照:独立を考えているエンジニアが知っておくべきことについて解説した記事はこちら
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