独学でJavaScriptを学習しようと思っていますか？プログラミングがまったくの初心者の方には、まずスクールなどで基礎を学ぶことをおすすめします。それと並行して、独学での学習を進めるとより効果的でしょう。一方、すでになんらかの言語を取得している方は、いきなり独学から入っても問題ありません。JavaScriptは、比較的習得が容易な言語です。
それでは、どうやって独学で学べばいいのでしょうか？JavaScriptはメジャーな言語なので、ネット上の情報も豊富です。しかし、ネット上の情報はまとまりがないことが多く、0から学習する際にはあまり適していません。また、サンプルソースが掲載されていると、ついついコピペしてしまいがちです。プログラムは自分で打ち込んでこそ上達します。ここはやはり「本」に頼るべきでしょう。
この記事では、
- JavaScriptを勉強している方
- 自分のレベルに合ったおすすめの本が知りたい方
のために、JavaScriptを独学で学ぶための「おすすめ本」を紹介していきます。入門レベル・中級レベル・上級レベルの3つに分けて、それぞれ2冊ずつ紹介します。本の内容やおすすめポイント、価格、電子版の有無をお伝えしていますので、書籍選びの参考にしてください。あなたも、独学でJavaScriptを身につけましょう。
参照：JavaScriptの独学勉強法について解説した記事はこちら
目次
- 入門レベルのおすすめ本
- 中級レベルのおすすめ本
- 上級レベルのおすすめ本
入門レベルのおすすめ本
それでは、入門レベルのおすすめ本から紹介していきます。初心者の方は、ここから始めましょう。
改訂新版JavaScript本格入門／山田 祥寛／技術評論社
内容
JavaScriptの基本的な構文やオブジェクト指向について入門者向けに解説されています。また、JavaScriptとは切っても切り離せない関係にある、HTML（DOM）やCSS、イベントの操作についても説明されています。さらに、本格的な開発では必須となる、テストやソースコードの圧縮、コーディング規約についても掲載されています。動作環境である、ブラウザの開発者ツールの使い方から丁寧に解説されているので、初心者の方でも迷うことなく学習をはじめられるでしょう。
おすすめポイント
30,000部を突破した良書からの改定だけあって、非常に説明が分かりやすくなっています。また、最新のJavaScript規格である、ECMAScript 2015（ES6）に対応しています。最新の構文やAPIについても解説されているので、再入門にも最適です。著者の山田祥寛氏は、他にもたくさんの技術書を執筆している腕のいいフリーライターです。
価格
2,980円（税抜き）
電子版の有無
あり（Kindle本、他多数）
確かな力が身につくJavaScript「超」入門／狩野 祐東／SBクリエイティブ
内容
一般的な入門書にありがちな、文法から淡々と説明していく形式ではなく、楽しみながら学習を進められるように構成されています。無味乾燥なサンプルコードではなく、面白みのあるコードで解説されています。基本的な事項は網羅していますし、有名ライブラリであるjQueryの使い方にも触れられているのは嬉しいところ。jQueryは、今や大部分のサイトで使われていますので、必ず役に立つことでしょう。
おすすめポイント
要所で、初心者がつまずきやすいポイントを拾って解説されています。このため、初心者の方でも詰まることなく学習を進められるでしょう。面白いサンプルが満載なので、ぜひ自分の手で打ち込んで楽しく勉強しましょう。著者の狩野祐東氏は、他にもHTMLやCSSの入門書などを多数執筆しており、いずれも高い評価を受けています。
価格
2,480円（税抜き）
電子版の有無
あり（Kindle本、他多数）
中級レベルのおすすめ本
次に、中級レベルのおすすめ本を紹介します。初心者からステップアップするために、次の段階に進みましょう。
jQuery最高の教科書／株式会社シフトブレイン／SBクリエイティブ
内容
ほとんどのサイトで使われている有名ライブラリ、jQueryを解説した書籍。ライブラリの導入方法から基本的な使い方、応用的な活用方法まで丁寧に説明されています。実践的なサンプルで学習を進められるので、実際の開発にもそのまま活かせることでしょう。また、巻末にはjQueryのリファレンスも掲載されているため、学習後も辞書として活用できます。
おすすめポイント
JavaScriptを使った開発では、ライブラリの使用は欠かせません。中でも、非常に広く普及しているjQueryは活用頻度が高いといえるでしょう。まだまだバージョンアップ中なので、将来性も十分にあります。長年使われており、洗練されたAPIを持っているため、初心者の方が最初に学ぶライブラリとしても最適です。サンプルコードはダウンロードすることもできます。
価格
2,580円（税抜き）
電子版の有無
あり（Kindle本、他多数）
WebデベロッパーのためのReact開発入門／柴田 文彦／インプレス
内容
UI（DOM）の描写ライブラリである、Reactを解説した書籍。Reactの概要や特徴などの基礎知識について説明しています。3つの大きな要素である、コンポーネント・JSX・アドオンを章ごとに解説しているので、まったくReactの知識がない方でも大丈夫です。また、Reactの開発ツールについても記載されています。
おすすめポイント
Reactは、最近になって人気を博してきたライブラリで、jQueryでは煩雑になりがちなDOM（画面）の操作をシンプルなAPIとテンプレートで実装できます。ソースコードの見通しが良くなり、バグの低減につながりますし、生産性も向上します。これからさらに普及していくと予想されます。今のうちから学習しておきましょう。
価格
2,500円（税抜き）
電子版の有無
あり（Kindle本、他多数）
上級レベルのおすすめ本
最後に、上級レベルのおすすめ本を紹介します。JavaScriptを極めるために、難しい書籍にチャレンジしてみましょう。
オブジェクト指向JavaScriptの原則／Nicholas C. Zakas／オライリージャパン
内容
JavaScriptのメインパラダイムである、オブジェクト指向に焦点を当てた書籍。型の基本的な説明にはじまり、関数やオブジェクト、コンストラクタ、プロトタイプなどオブジェクト指向の理解には欠かせない要素を詳細に解説しています。また、一般的なオブジェクトのパターンについても記載されています。付録として、Strictモードのリファレンスを収録しているので、合わせて理解しておきましょう。なお、初心者の方は、いきなりこの本を読んでも理解できないと思います。中級者の方が、次のステップに進むための本です。
おすすめポイント
中級者以上を目指すなら、オブジェクト指向の理解は避けられません。一般的な言語と比べ、JavaScriptのプロトタイプベースのオブジェクト指向は特殊で、習得が難しいと言えます。なかなか、このようなオブジェクト指向のみに焦点を当てた良書は少ないため、オブジェクト指向で詰まっている中級者の方に最適です。上級者の方も、さらに理解を深めるために目を通しておくべきでしょう。
価格
2,400円（税抜き）
電子版の有無
あり（出版社ストア）
JavaScript 第6版／David Flanagan／オライリージャパン
内容
JavaScriptの言語仕様やブラウザのAPI、jQuery（UI含む）などを、非常に詳細に解説した名著です。翻訳本かつ出版年が古いため、JavaScriptのバージョンがECMAScript 5とやや古いものの、今でも十分に通用する内容です。バージョンが変わっても、JavaScriptの本質的な部分は変わりません。原書は、APIリファレンスと一体になっているのですが、この日本語訳本はリファレンス部分が別冊になっています。APIリファレンスも欲しいという方は、別途購入しましょう。
おすすめポイント
全840ページ（APIリファレンスも含めると合計1,232ページ）を使って、JavaScriptを余すことなく詳細に解説しています。本書以上に、JavaScriptを詳しく解説した本は存在しません。上級者必読の本と言えるでしょう。少し値段は張りますが、内容から考えると安いぐらいです。リファレンスと分離されたので、必要なほうだけ買えるのもうれしいポイント。飾っておくだけでJavaScriptに詳しくなったような気になってしまうので、注意が必要です。しっかり読みましょう。
価格
4,200円（税抜き）
電子版の有無
あり（出版社ストア）
まとめ
読みたい本は見つかりましたか？本は簡単すぎても、難しすぎても役に立ちません。自分のレベルに合った本を選ぶことが大切です。他にもたくさんのJavaScript書籍がありますので、本屋かAmazonで探してみましょう。「オライリージャパン」や「翔泳社」、「技術評論社」などの出版社がおすすめです。Amazonのレビューは参考になりますし、電子書籍のKindle本も販売されています。電子版のほうが、安くてポイントも付いたりするのでお得です。本を開きっぱなしにできるというメリットもあります。お金をかけたくない方は、図書館を活用してみましょう。中古本でもOKです。あなたはどの本で勉強したいですか？
参照：JavaScriptの独学勉強法について解説した記事はこちら
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