プログラマーとして英語が必要だというのは理解していて、英語を勉強しようとは考えてみてはいるものの、英語に苦手意識があって、どうやって勉強するか、あるいは、どこから手を付ければ良いかがわからない方にとって、英語を勉強するというのは非常に難易度が高いものになっています。
そういった方の場合、参考書などは購入してはみたものの、実際にはあまり消化されないことが多く、結果として積まれるだけという場合も珍しくはありません。
ここでは、そんな英語を苦手としている方に、どうやって勉強したら良いか、また、それ以前にどこから手を付けたら良いかを紹介していきたいと思います。
参照:海外プログラマが語る英語の必要性について解説した記事はこちら
プログラマーの平均的な英語力は?
プログラマーとして、平均的な英語力というのはどの程度か気になるところだと思います。目安としては、TOEIC500点前後が平均的と考えると良いでしょう。実際にTOEICを受験している方の平均としては、もう少し高く、600点前後となっていますが、そもそも英語に関わっていない、また、TOEICを受験したことが無いという方も少なくありませんので、それを踏まえて、プログラマー全体の平均としては、それよりやや低めと考えられます。
参考として、TOEICの得点を挙げましたが、プログラマーとして必要とされる英語力については、TOEICの試験範囲とは重ならない部分もありますので、一概にTOEICの得点だけで、プログラマーに必要な英語力があるとは言い切れません。
しかしながら、ここではわかりやすくTOEICの得点を元に英語力を類推しますと、TOEICで350点取ることができれば、プログラマーとしての最低限の英語力はあると考えて良いかと思います。
もちろん、理想で言えば、600点〜700点を取ることができればプログラマーとして望ましい英語力があると考えられます。
プログラマーの英語の勉強方法
プログラマーとしての英語力を高めるために、いつ、どのように勉強をすれば良いかというのは非常に難しい問題です。というのも、プログラマーの領域であるIT関連の技術というのは、進歩や移り変わりが激しく、これらも積極的に勉強する必要があるためです。
IT系の技術は専門分野でもありますので、勉強時間を大きく使うのであれば、英語よりもそちらの方を勉強したいと考えることは間違ってはいません。しかしながら、IT系の技術を勉強するためにも最低限の英語力が必要になる場合は多いため、ある程度の英語力にするまでは英語を積極的に勉強するのは悪い選択肢ではありません。
そういった現実もあることから、プログラマーが英語を勉強する動機付けとしては、やはりIT技術の習得するためというのが、一番適切であると思われます。
もちろん IT技術分野は限られていますので、多くの場合は必要にせまられることは少ないと思います。しかしながら、最先端のIT技術を勉強するためには、どうしても英語が必要になりますので、英語の勉強の動機付けのためにIT技術を勉強するのであれば、最先端のIT技術を目指してみることをお勧めします。
また、勉強方法についてですが、まず、英語に苦手意識がある場合、理解するより先に英語に慣れることが重要になります。そのために、普段から英語のCDを聴くようにします。これは、長時間聴いていても苦にならないもの、例えば歌などでも構いません。
聴く、ということの重要性はかなり高く、その内容が仮に全く分からなかったとしても問題ありません。何回も聞くことで、英語に対しての苦手意識を和らげることが目的だからです。
聴くことに慣れてきましたら、今度はそれぞれのフレーズの意味をイメージします。可能であれば、フレーズを小声でも構いませんので、声に出して読むようにすると効果的です。
この勉強方法は英語に慣れるということと併せて、頻出するフレーズを覚えてしまうことができる点です。日本語でもそうですが、英語においても、よく使われるフレーズと滅多に使われないフレーズがあり、当然ながら頻出するフレーズはよく耳にすることになります。
これを覚えてしまうことで、英語に対しての基本的な型が作られますので、実際の英文を見た時にも、覚えたことに似ている文章かどうかで判断できるようになります。
そこまで行けば、全部の意味が分からなかったとしても、文章の半分程度の意味は理解でき、斜め読みすることも不可能ではなくなってきます。
その次のステップとして最も効果的な学習法として、技術の資料やマニュアルを英語原文で読んでみることです。ここで重要なのは、日本語の訳があるものを選び、原文と訳文を比較しながら読むことです。この時も、大事なのは英語の勉強をするという意識で臨まないことです。あくまで技術習得のための勉強と位置づけすることで、プログラマーとしての価値を上げるための勉強という動機付けに置き換えることができます。
また、文章の意味を一文一文丁寧に翻訳する必要も、分かる必要もありません、分からなければ、訳文を見れば良いという程度の気構えである方が継続しやすくなります。
ここでも、文章の形として出現頻度に偏りがありますので、しばらく勉強を続けていると、頻出する文章については慣れていくことになり、そういった部分をスピーディーに読むことができるようになるだけで、読むスピードは何倍にもなります。
最後のステップとしては、英語でのコミュニケーションを取るようにすることです。プログラマーとしての英語でのやり取りは大半がメールやチャットになります。そういった能力を鍛える方法は個人の嗜好に左右されますので一概には言えませんが、海外のコミュニティに参加するのが早いでしょう。ここでは、技術の分野だけでなく、趣味の分野でも構いません。たいていの趣味であれば、海外の方にもコミュニティのようなものが存在しているはずですので、そういったものに参加してみます。
そういったコミュニティにおいては砕けた表現が多く、綺麗な英語のみしか触れてこなかった方には、見慣れない単語が飛び交うと思います。最初は今までの勉強で作り上げた英文でも構いませんので、気にせずに発言をしていきます。もちろん、丁寧な英文でも相手は理解できますので、普通にコミュニケーションを取れますし、分からないところは聞けば説明してくれます。ここでもポイントは分からないことは聞けば良いですし、ある程度意味が分かったのであれば、流しても良いという心構えでいることです。
特に趣味の分野であれば、キーワードとなる単語は想像がつくと思いますので、最初はそこを起点に話しをしていく感じになりますし、このようにやり取りを重ねることで、砕けた表現にも対応できるようになります。
ここまで、ステップを追って勉強方法について説明をしてきた中で想像がついているかもしれませんが、英語の勉強について、プログラマーとしてある程度の英語力を付けるという目的であれば、英語の勉強として時間を割く必要性はありません。あくまで、技術の勉強のついで、趣味のついで、あるいは空き時間でと言った、ついでの時間の勉強だけで十分だと思います。
また、教材として適切なもの、というものも個人差がありますので、具体的にこれ、というのはありません。一番大事なのは、自分の興味のあること、好きなことに英語を積極的に取り入れていくようにする、ということが大事です。
あくまで英語の勉強ではなくて、興味や関心の幅を広げるために英語を取り入れるという心構えであれば、そこまで負担がなく英語に慣れることができるようになるでしょう。
興味や関心を利用するのは、継続という面だけでなく、長時間触れていても苦になりにくいというのもありますので、必然的に学習時間も多く取ることになります。結果として、大変だと思いながら勉強するよりも、多くの時間を勉強時間にあてることができるようになりますので、非常に効果が高くなります。
理想的な勉強方法とは?
ここでは英語の勉強方法として色々と挙げましたが、実際は他の勉強方法にも通じるところがあります。しかし、英語の違うところは言語である、というところです。言語の特徴としては、触れている時間を長くすることで、一定のところまでは習得度合いが高くなるということです。
よくある例えとして、海外の就学前の幼児でも、普通に英語でコミュニケーションが取れるということが言われますが、それは絶対的な接触時間の長さによるものです。
そして、日本では大なり小なり学校で英語の勉強をしてきていますので、基本的な部分は覚えていなくても聞いたことはあるという状態になっています。
そのため、単純に接触時間を増やして英語に慣れるだけで英語力を上げることが可能です。そのためにも、なるべく長時間、長期間やっても苦にならない工夫をすることが、英語の勉強を成功させるための近道となります。
ここでは、そういった考え方で英語の勉強を紹介してきましたが、あなたにとって理想の勉強方法はどんなものがありますか?
参照:海外プログラマが語る英語の必要性について解説した記事はこちら
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