C#とはどんなプログラミング言語なのか?

C#/C#.net

現在までに、数百種類以上のプログラミング言語が作られてきました。C#もその中の一つです。なぜ、これほどの数の言語が作られてきたのでしょうか?それは、それぞれの言語にはメリット・デメリットが存在しており、完璧な言語は今のところ存在しないからです。

では、C#とはどんな言語で、どんなメリット・デメリットを持っているのでしょうか?この記事では、C#をご存知でない方のために概要と言語的な特徴について説明します。では、まずはC#とはどういった言語なのか見ていきましょう。

C#とは?

C#は、マイクロソフトが開発したプログラミング言語です。すでに10年以上の歴史があり、何度もバージョンアップを繰り返しています。現在(2016/02/19)のバージョンは6.0で、次期バーションも開発中です。言語的に十分に成熟しており、他の言語に引けを取りません。ただし、それだけ覚えることが多いので初心者の方は戸惑うかもしれません。しかし、実際にはすべての機能を使ってプログラミングするわけではないので、基本的な部分から徐々に学習していけば問題ありません。

言語には、パラダイムと呼ばれるプログラミングスタイルの分類があります。C#はマルチパラダイム(複数のスタイルを持っている)ですが、オブジェクト指向が主なスタイルになります。オブジェクト指向はクラス(設計図)からインスタンス(実体)を作り、インスタンス同士を相互に連携させることでプログラムを構築していきます。最初はオブジェクト指向の考え方がわからず苦労するかと思いますが、徐々にその有用性がわかってきます。

C++やJava、Delphiなどの言語から影響を受けていますので文法はC++やJavaに近いC言語スタイルです。プログラミングはCやJavaから習う事が多いので学びやすいのではないでしょうか?言語にはその言語特有の記述スタイルがありますので、書籍やサイトのサンプルコードでどのように記述されているか見ておくと良いでしょう。

それでは、次はC#の特徴について見ていきましょう。

「.NET Framework」上で動作する

プログラムの実行については、Javaと似た仕組みになっており、「.NET Framework」というソフトウェア実行環境上で動作します。簡単に説明しますと、プログラム作成時には中間言語(MSIL)と呼ばれる形式で出力されます。これを、「.NET Framework」が解釈してソフトウェアを実行します。この仕組みによりプログラムの互換性が高まり、実行端末ごとにプログラムを対応させる作業が少なくなります。

「.NET Framework」はWindows7以降のOSに最初からインストールされています。ただし、いくつかバージョンがありますので、作成したプログラムが必要とするバージョンの「.NET Framework」がインストールされている必要があります。マイクロソフトのサイトで無料ダウンロードできる他、Windowsアップデートからもインストールできます。

Windows以外でも使える


上述の通り、C#は「.NET Framework」上で動作します。「.NET Framework」はWindowsにしかインストールできないので、C#はWindowsでしか使えないのでしょうか?

実は「Mono」という「.NET Framework」互換環境が無料で提供されています。

「Mono」を使えばMacやLinux(もちろんWindowsでも)C#でプログラミングをすることができます。また、ゲーム機のWiiやプレイステーション3もサポートしています。開発環境には「Mono Develop」が提供されており、こちらも無料でダウンロードできます。

「Mono」を開発しているのはXamarin社で、マイクロソフトのパートナーシップ企業です。「Visual Studio 2015」ではC#でiPhoneやiPad、Androidなどのプログラミングが可能になっています。SwiftやObjective-C、Javaを覚えなくてもC#だけで色々なプラットフォーム向けにプログラミングできます。まずは、無料のプランから始めることができますが、本格的な開発には有料プランの契約が必要です。

言語だけではないC#の生産性とは

プログラミング言語として長い歴史を持っているので、言語としての機能が豊富にあります。特に3.0から導入されたデータを扱うためのLINQ(統合言語クエリ)や関数の簡略記法であるラムダ式は冗長な記述を減らすことで生産性向上に貢献しています。ただし、初心者の方には少々難しい機能なので基礎が理解できてから学ぶことをおすすめします。

言語そのものとしてのC#も重要ですが、開発環境としてのC#も欠かすことができない要素です。マイクロソフトはC#と共に「Visual Studio」というプログラム開発環境を提供しています。C#と密接に連携しており、非常に優れた自動補完機能など生産性を向上させる機能を持っています。一般的にはC#は「Visual Studio」と共にインストールされるので、通常は「Visual Studio」で開発を行うことになります。

また、「.NET Framework」にはベースクラスライブラリ(BCL)という、マイクロソフトによって作成されたプログラム郡があります。例えば、インターネットからファイルをダウンロードしたり、メールを送信したりするなどのプログラムは自分で作らなくてもBCLを使うだけで実行することができます。C#の学習にBCLは欠かせませんが、大量にあるBCLをすべて知ることはできませんので、プログラムで使用するものだけ調べていきましょう。

言語取得の難易度について

文法はC言語スタイルですので、CやC++、JavaなどC系の言語を使える方は比較的簡単に文法を覚えることができるでしょう。逆に言えば、まだどの言語も学んだことがない方でも、C#を学ぶことで他の言語が学びやすくなります。

長い歴史の中でたくさんの機能が追加されてきたので、それを一度に学ぶのは難しいでしょう。最近作られた言語と比べると、若干言語仕様は複雑です。しかしそれは、できることが多いということです。また、言語仕様そのものに加えてBCLや「Visual Studio」の使い方についても学ぶ必要があります。C#、BCL、「Visual Studio」この3つをしっかり学ぶことで生産性の高いプログラミングができるようになります。

他の言語との比較


現代的なプログラミング言語はC#の他にもいくつかあります。どの言語を選ぶと良いかは、作るプログラムの種類や使用するプラットフォーム、言語に対する好みで変わってきます。ここではJava、C++、PHPを対象にどういった違いがあるのか比較していきます。

最初のバージョンがリリースされた年

C# Java C++ PHP
2002年 1996年 1983年 1995年

他の言語と比べるとC#は後発の言語です。それでもリリースから10年以上経っているので言語としては成熟しています。C++はリリースから30年以上経っており、未だに言語の拡張が続いていますが、そのぶん言語仕様は非常に複雑なものになっています。

作れるアプリケーションの種類

C# Java C++ PHP
デスクトップアプリ

スマホアプリ

ウェブアプリ

デスクトップアプリ

スマホアプリ

ウェブアプリ

デスクトップアプリ ウェブアプリ

C#とJavaがデスクトップ、スマホ、ウェブなど多彩なアプリを作れるのに対し、C++やPHPは特定のアプリしか作ることができません。これは、その言語の成り立ちが関係しています。PHPの場合は、そもそもウェブページをプログラミングするために作られたからです。

取得するための難易度

C# Java C++ PHP
やや難しい やや難しい 難しい 比較的簡単

C#やJava、C++はプログラムを実行する前にソースコードをコンパイル(プログラム実行ファイルの作成)する必要があります。それに対してPHPはインタプリタといって、ソースコードを直接実行できるので、学習しやすく初心者に向いています。とはいっても、コンパイルはプログラム開発環境(IDE)が自動的に行ってくれますので、それほど障害になることはありません。

主なプログラム開発環境(IDE)

C# Java C++ PHP
Visual Studio

Mono Develop

Eclipse

IntelliJ IDEA

Android Studio

Visual Studio

Eclipse

Eclipse

NetBeans

ソースコードはメモ帳などのテキストエディタで書くこともできますが、おすすめできません。それは、文法上のキーワードのカラー分けやエラーチェックができないからです。他にもソースコードからプログラムを実行するためには、いくつか手順が必要ですがIDEがない場合手作業で行うか、自分で自動化することになります。つまり、効率的にプログラミングするためにはIDEが必須であり、学習もしやすくなります。上記のIDEはいずれも無料でダウンロードできますので、気軽に試すことができます。

パッケージ管理システム

C# Java C++ PHP
Nuget なし Nuget Composer

パッケージ管理システムとは、ライブラリ(プログラムに使う部品)をインターネットから自動的にダウンロードしてきてくれるシステムです。例えば、圧縮ファイル作成ライブラリをパッケージ管理システムでダウンロードすれば、すぐに自分のプログラムで使うことができます。難しい機能も自分で作る必要が無いので、初心者にもおすすめです。C#やC++で使えるNugetとPHP用のComposerがありますが、Nugetは「Visual Studio」に標準で付属しており、わかりやすい画面で操作できますので使いやすいです。

まずはC#でプログラミングを始めてみよう

C#は将来性のある十分な機能を持った言語です。人気のある言語ですので、入門用の書籍も多く発刊されており、インターネット上の情報も多いです。それでもよくわからない部分は質問掲示板で質問すれば、的確な回答が得られるでしょう。まずは実際に言語を使ってみないことにはわからない部分が多いですから、無料で「Visual Studio」をダウンロードして、C#でプログラミングを初めてみてはどうでしょうか?

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