企業がエンジニアに業務委託するメリットを解説!料金の相場や注意点についても紹介

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様々な業種や業界のIT化・DXが進み、WEBやAIを用いたサービスが続々と生まれる中、IT人材の確保は事業会社における緊急性の高い課題となっています。

しかし、IT人材を確保する難易度は非常に高く、特にエンジニア関連の職種においては正社員として採用することは極めて困難です。

この記事では「業務委託」という形でエンジニア人材を確保する方法について、メリットやデメリット、成功のためのコツについて解説していきます。

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目次

業務委託とは

業務委託は、企業や個人が外部の専門業者に特定の業務を委託することを指します。

雇用契約にではなく、仕事の成果物や役務を提供することで報酬を支払うことが特徴で、指揮命令権もない点が派遣契約との違いとなります。

委託先は独立した立場で業務を遂行し、委託元の指示や管理下ではなく、契約条件に基づいて業務を実施します。

業務委託は、企業が特定の業務を専門家に任せることで、効率性や専門知識の活用を図る手段として広く利用されており、IT業界では特に浸透している契約方法となります。

業務委託の種類

業務委託には以下の3つの種類があります。

  • 請負契約
  • 委任契約
  • 準委任契約

それぞれ詳しく解説していきます。

請負契約

請負契約は、業務を完全に委託する場合に使用される契約形態です。

つまり、請負先が特定の仕事を完成させることを約束する契約で、注文者は当該仕事に対する報酬を定めることで成立する契約です。

請負契約では、業務の遂行方法や責任の所在などが詳細に定められ、委託する側は一定の成果物や納期に基づいて業務の完了を求めることができます

請負契約は委任契約や準委任契約と異なり、請負先が仕事を完遂しなかった場合や、成果物が契約内容と異なる場合は、契約を解除する権利がある点が特徴といえます。

注意点として、請負契約の際は契約書に明確な定義や条件を記載することが重要で、必要に応じて法律の専門家からアドバイスを受けることがオススメです。

委任契約

委任契約は、民法において以下のように定められています。

委任は、当事者の一方が法律行為をすることを相手方に委託し、相手方がこれを承諾することによって、その効力を生ずる。
>参照:民法643条

「法律行為を委託する行為」という点が特徴で、Iエンジニアへの依頼や外部のSES事業者への依頼では基本的に使わない契約方法です。

準委任契約

準委任契約は成果物の有無ではなく「行為自体」に報酬が支払われます。行為そのものが対象となる点は委任契約と同様ですが、準委任契約は「法律行為を行うもの以外」を指します。

SESやフリーランスエンジニアへの依頼の際に一般的に使用される契約形態となっており、労務・役務の提供が報酬の対象となる点が特徴です。

業務委託と従業員雇用の違い

業務委託と従業員雇用は、労働契約の形として異なる特徴を持っています。

従業員を雇用する場合は、労働者が企業の指揮命令のもとで働き、労働基準法や労働契約法に基づく労働条件の提示や社会保険加入などの法的義務が発生します。

従業員の立場から見ると、労働の対価として給与を受け取るだけでなく、労働者としての権利と保護を享受することが出来ます。

一方、業務委託契約では、委託元は委託先に対して指示や管理を行いません。

委託先は独立した立場で業務を遂行し、報酬を受け取るという形が主な契約の形です。業務委託契約では、労働関係の法的義務は発生せず、委託契約書に明記された条件に従って業務が遂行されます。

エンジニアに業務委託するメリット

エンジニアに業務委託をすることには、いくつかのメリットがあります。

以下では、専門知識とスキルの活用に焦点を当てて、エンジニアに業務委託するメリットについて解説します。

専門知識とスキルの活用

エンジニアに業務委託をする最大のメリットの一つは、雇用をせずともプロフェッショナルな専門知識とスキルを活用できることです。

適切な業務委託先を選定することで、その専門分野において高度な知識を持ち、実践的なスキルを持つエンジニアに業務委託することが出来ます。

高度な専門知識の提供

自社で採用が難しい場合でも、業務委託によってプロフェッショナルなエンジニアの専門知識を活用することが可能となり、委託元企業はより高品質なサービスや製品を提供することができます。

例えば、特定のプログラミング言語や開発ツールに精通した委託先を選ぶことで、最適なソリューションを提案し、効率的な開発プロセスを確立することが可能となります。

最新技術の活用

委託先の外部人材を活用することで、新しいツールやフレームワークを社内に導入することが可能となります。

業務委託によって参画するエンジニアのスキルを活かすことで、委託元企業は最新技術を効果的に活用することができます。これにより、企業は競争力を高め、革新的なソリューションやプロダクトの開発に取り組むことができるようになります。

また、最新技術の導入や実装には時間とリソースが必要ですが、業務委託によってそれらを効率的に解決することができます。

業務委託先の人材の専門知識とスキルを活用することで、企業はより高度な業務成果や競争力を得ることができます。

業務委託を円滑かつ効果的に成果を上げるためには、密なコミュニケーションを通じて専門性を最大限に引き出すことが重要となります。

コスト削減と柔軟性の向上

業務委託によってエンジニアの活用を行うことで、企業は以下のようなコスト削減や需要に応じた柔軟な人員調整が可能となります。

人件費の削減

言うまでもなく、エンジニアを社員として雇用するためには高い人件費がかかり、また、スキルの向上を求める際には研修をはじめとした教育制度を整える必要があります。

しかし、業務委託を活用することで、企業は従業員としての給与負担や社会保険費用などを削減することができます。また、業務の需要に応じてエンジニアの利用期間を調整できるため、必要なときにのみリソースを投入することができます。

これにより、人件費を企業の需要に合わせた管理を行いつつ、業務の遂行が可能となります。

柔軟な人員調整

業務委託によってエンジニアを活用する場合、企業は業務の増減やプロジェクトの規模変更に応じて、必要なエンジニアの数を調整することができます。

これにより、柔軟なリソース管理が可能となり、プロジェクトのスケジュールや予算に合わせた最適な人員配置が実現可能となります。

業務委託を適切に活用することで、コスト削減と柔軟性の向上を実現でき、最適なエンジニアリソースを活かしながらビジネスの成果を最大化を目指すことが可能となります。

生産性と効率性の向上

業務委託によるエンジニアの活用は、生産性と効率性の向上につながります。

以下では、専門的なタスクへの集中とタスクの迅速な実行によって生じる利点について解説します。

品質の向上

企業はエンジニアの専門知識やスキルを活かし、高度な開発作業や技術的な課題に取り組むことができます。

これにより、業務の品質や成果物のレベルが向上し、より専門的なタスクにフォーカスすることで効率的な業務遂行が可能となります。

タスクの迅速な実行

外部人材のエンジニアに業務委託することで、タスクの迅速な実行が可能となります。

専門的なスキルを持ったエンジニアに委託することで、迅速かつ効率的に業務を遂行することができます。

また、業務委託先のエンジニアは他のプロジェクトや業務との兼ね合いも考慮しながら作業を行うため、納期を守りながら迅速に成果物を提供することができます。

料金の相場

業務委託における料金は、エンジニアのスキルや経験、プロジェクトの規模や複雑さなどによって異なります。以下では、エンジニア業務委託の料金形態と考慮すべき要素について解説します。

エンジニア業務委託の料金形態

エンジニア業務委託の料金は、主に以下の形態で設定されることが一般的です。

時間単価による料金設定

時間単価による料金設定では、エンジニアの作業時間に基づいて料金が計算されます。

通常は時間単位での料金発生となり、実際の作業時間に応じて支払いが行われます。この形態は、作業量やプロジェクトの進捗状況に応じて柔軟な料金設定が可能であり、短期的なプロジェクトや作業量の予測が難しい場合に適しています。

考慮すべき要素と価格の相場

エンジニア業務委託においては、以下の要素が価格に影響を与えることがあります。

  • エンジニアのスキルや経験
  • プロジェクトの規模や複雑さ

それぞれ解説していきます。

エンジニアのスキルと経験

エンジニアのスキルや経験は、料金設定に大きな影響を与えます。

高度な専門知識や幅広い経験を持つエンジニアほど、その価値が高くなります。また、需要の高い技術や特定の業界での経験がある場合も、料金が上昇することがあります。

プロジェクトの規模や複雑さ

プロジェクトの規模や複雑さも、料金設定に影響を与えます。

大規模で複雑なプロジェクトの場合、より多くのリソースやスキルが必要となりますので、それに応じて料金が高くなる傾向があります。

エンジニア業務委託の料金は個々の要素や条件によって異なりますが、一般的には時間単価やプロジェクト単位の契約などが適用されます。相場や料金の詳細については、業界や地域によって異なるため、具体的なプロジェクトに応じて見積もりや相談を行うことが重要です。

業務委託を行う場合の注意点と成功のポイント

業務委託を行う際には、以下の注意点や成功のポイントに留意することが重要です。

業務委託先の選定

業務委託先を選ぶ際には、以下の要素を考慮することが重要です。

実績と信頼性の確認

業務委託先の実績や信頼性を確認することは重要です。過去のプロジェクト実績や顧客の評価などを参考にして、信頼性の高いパートナーを選ぶことが成功のポイントとなります。

コミュニケーション能力

業務委託先のコミュニケーション能力も重要です。

お互いの理解やコミュニケーションの円滑さがプロジェクトの成功に影響を与えるため、相性の良いパートナーを選ぶことが重要です。

契約条件と細かな詳細

業務委託の契約条件や細かな詳細を明確にすることも重要です。

契約書の明確化

契約書を明確にし、双方の権利や義務、納品物や納期、料金などの詳細を明確に記述することが重要です。

紛争や誤解を防ぐため、契約書の作成と確認は慎重に行うべきです。

納期や成果物の具体化

納期や成果物について具体的な要件を明確にすることも重要です。

双方の期待が一致した上で、スケジュールや成果物の品質を確保することが成功のポイントです。

コミュニケーションとプロジェクト管理

業務委託においては、コミュニケーションとプロジェクト管理が重要です。

定期的な報告と進捗確認

定期的な報告や進捗確認を行うことで、プロジェクトの進行状況や課題の早期発見が可能となります。定期的なコミュニケーションを通じて、予定の遅延や課題への対応を行うことが重要です。

問題の早期発見と対応

業務委託中に発生する問題や課題に対しては、早期に発見し対応することが重要です。問題が放置されるとプロジェクトの進行や品質に影響を及ぼす可能性があるため、適切な対応策を取ることが成功のポイントとなります。

以上が、業務委託における注意点や成功のポイントです。これらの要素を考慮しながら業務委託を進めることで、効果的なプロジェクト実施や良好なパートナーシップを築くことができます。

企業がエンジニアに業務委託するメリットまとめ

企業がエンジニアリングに関する仕事を業務委託による外部人材を活用することで、コストのコントロールやプロジェクトに合わせた人員調整が容易になります。

また、外部人材を活用することで自社にはないスキルや知識を取り入れることも可能になり、自社採用のみでは実現できなかった開発やシステム運用を行うことが可能となります。

業務委託を行う際には、自社に最適なパートナーを見つけることが成功の第一歩となりますので、委託先ごとの強みや特徴をしっかり比較して検討しましょう!

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