エンジニアとして働いていると、誰もが考える「転職」。
そして、早急に今の仕事を辞めるべきか、いや、もう少し考えてみよう、家族・家庭の事・・・
と、まだまだたくさんの事を頭の中に思い浮かべながら、悩み苦しむ事が多いでしょう。
ここでは、エンジニア=ITエンジニア、という観点から「転職」を皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
その前に私自身の「転職」について少し書いてみたいと思います。
- 1972年4月~1974年3月コンピュータ専門学校(福岡県福岡市)
- 1974年4月電機メーカー系のシステム開発会社に就職(東京都)
- 1982年10月コンピュータメーカー系のシステム開発会社に転職(東京都)
- 1985年11月個人事業主としてシステム開発会社に転職(福岡県福岡市)
- 1986年7月システム開発会社設立(福岡県福岡市)
- 2014年5月同上会社廃業
- 2014年9月IT関連会社に転職(本社・東京都、福岡営業所所属・福岡市)
現在に至るまで、同会社にて派遣元責任者・採用副担当として従事
以上ですが、皆さんは私の「転職」経験を、どうお考えになりますか?
「平均的な転職回数は?多い場合の悪影響と転職活動のコツ」
「転職」に至るまでを整理しながらお話をしていきたいと思います。
皆さん、自分自身の事を思い浮かべながら読み続けてください。
「はじめての就職に至るまで」
皆さんは、就職難・氷河期・超氷河期という言葉で表されるような、「就職・就業」が非常に困難な時期に仕事に就かれたのではないしょうか?
一生懸命に勉学に励み、そして私生活を満喫しながら、就職活動をして「はじめての就職」を成し遂げた。
大変な苦労をされてきたことでしょう。
私の場合、「第一次オイルショック」の直前での就職、まして、コンピュータ専門学校の親会社が「はじめての就職」でしたから、苦労など全く言っていいほどありませんでした。
この40数年を振り返ってみて、良かったのか、悪かったのか、まだ不明です。
「転職の時に考えること」
さて現在、皆さんが苦労をして就職した現在の会社から転身・転職を考え、そして、その「コツ」をつかみたいと考えていらっしゃいます。
「コツ」をつかむ前に重要なことがあります。
それは「転職」を失敗しないことです。まぁ、当然なことですね。
そのためには、皆さんが転社・転職・転身などを考える時の「理由」が必要なのです。
「なぜ、転職するか?」、「なぜ、今なのか?」、「なぜ、今の会社ではだめなのか?」というような事です。
私の場合ですが全てが先輩・同僚・同級生などの言葉が転職・転身を考えたきっかけです。
きっかけがそうであっても、転職理由、そして最終判断は自分自身で考え、決断しました。
現在に至るまで転職に関しては、なんら後悔することはありません。
なぜ「理由」が必要かと言うと「転職して後悔しないであり続けられる自分」という、自分で納得できる自分自身を作るためです。
「エンジニアの平均的な転職回数は?」
平均的な転職回数は?・・・・私はエンジニアにおいて「平均的な」とか「転職回数」はとか言うことに拘る必要はないと思っています。
なぜかというと、皆さんが日々接している会社環境・仕事内容・上司、同僚との人間関係などたくさんの要素があると思います。
だから、平均的な転職回数などに拘りすぎずに、転職・転社・転身・変身する理由を自分自身でしっかりと掴んでおく事だと思います。
ちなみに私は・・・・4回です。
さて、皆さんは私の転職・転身回数をどう感じられますか?
多いでしょうか?少ないでしょうか?
どうなのでしょうかね。
「エンジニアの転職回数が増えると悪影響するか?」
転職回数が増えると悪影響するかですね。
悪影響を及ぼす場合と及ぼさない場合、両方あります。
- 悪影響がある場合
もちろん、転職する時の年齢にもよりますが、さすがに10回以上とかなると良い印象とはなりません。
しかし、転職しようとする会社が求めるスキルを転職回数によって補い・経験してきたのであれば悪い印象は払しょくできるでしょう。
- 悪影響がない場合
4~5回程度であれば影響はないと考えます。
しかし、退職した理由が一般的に考えて「おかしな理由」、また、転職するまでにスキルの積み重ね等ができていない、積み重ねになっていないようであれば、転職回数が少なくとも「転職に悪影響」はあるでしょう。
「エンジニアが転職しようとする時は、どのような時か?」
皆さんは今「転職」を真剣に考えていらっしゃいますか?
すぐにでも、近々、そのうち、近い将来、いろんな時期が考えられます。
では、エンジニアとして何があった時に「転職」を考えるのでしょうか?
- 上司とうまくいかない。
そうですね。確かに会社という組織においては少なからずそのような事はあります。
- 給与が少ない。
はい。これもまた納得です。
- 上司以外との人間関係がうまくいかない。
よくあることです。なかなか難しいことですね。
- 自分が求めている業務内容ではない。
会社には色々な業務があるのに、それができない部署にいる。
なぜ、そのような部署に置かれなければいけないのでしょうか、です。
- 面白い、自分が求めている開発プロジェクトに参画させてもらえない。
なぜか他の人がそのようなプロジェクトに参加している。
なぜ、自分を選んでもらえないのか。
エンジニアとして、また、そうでない場合も含めての「転職理由」はたくさんあります。
私が考える「エンジニアとしての転職理由」であってほしいのは、4.と5.です。
1~3の理由はエンジニアでなくとも、どこ会社においても発生することです。
ですから、転職する時の「面接」で面接官は1~3の理由などを聞いてしまうと、その人を採用するのを止めてしまいます。
しかし、4.または5.であれば、面接官との面談は活気を帯びてくるでしょう。
会社という組織は自分の会社が必要とする人材を欲しがるものです。
そして、皆さんが「やりたい事があるのにやらせてもらえない」というような事を熱心に話すことができれば、
面接官は「採用したい」という方向へ気持ちが傾いていきます。
皆さんが「求める仕事内容、持っているスキル」に対して、会社が応えることができるように動いていきます。
それほど、エンジニアが転職する際には、やりたい仕事内容、発揮したいスキルが大切になってきます。
皆さんはそのことを十分に理解して、面接官との面談に備えたほうがいいでしょう。
「転職活動のコツ」
さて、これまでにどちらかと言うと、転職活動に至るまでの事を書いてきました。
皆さんが知りたいと思っていることは「コツ」でしょう。
しかし、コツといってもそう簡単にはつかめないものですし、つかむ必要もないかと私は思います。
要は経験、転職経験がコツと言われるものになるのではないでしょうか。
でも、そういってしまうとここの記事が無意味になります。
なので、今から書くことはあくまでも、「転職時の心得」という風に考えてください。
難しく考える必要はありません。
大きく分けると3つの段階を経て「転職・転身・転業」などに成功できるでしょう。
- 会社選び
- 面接・面談に際して
- 転職後の仕事の仕方
です。
「会社選び」
エンジニアが転職先会社として選ぶ場合には2者に分かれます。
皆さんが「エンジニアとしての経験」が浅い場合と深い場合です。
- 経験が浅い人の場合
経験が浅いというのは、ある意味で「社会人経験」が浅いとも考えられます。
なので、自分がたくさんの事を望みすぎないことです。
会社側もたくさんの事を望みません。
なので、転職後に求める物のうち、2つでも叶えられれば良しとする、会社を選ぶ。
- 経験が深い人の場合
「社会経験」もたくさんあるでしょう。
その分、苦しい経験もたくさんしてきたことでしょう。
望むものもたくさんあるでしょう。
しかし、すべてが満たされる会社を選ぼうとしても、そう容易には見つかりません。
なので、これは絶対に譲れないことは譲るべきではありません。
そして、重要なことはスキルを積むことができる会社を選ぶ事が重要です。
両者の人に共通なのは、対象とする会社が仕事を受注する時、「派遣形式でのプロジェクト受注形式」なのか「一括請負形式でのプロジェクト受注」なのかを知り、皆さんがどちらを選択するかです。
それにより「会社への帰属意識」が変わります。
このことは非常に重要と考えます。
「面接・面談に際して」
エンジニアとして働くということは「人間関係をうまくやっていく」ということが非常に重要視されます。
それゆえに、面接官は面接・面談時に判断しようとします。
「その場限りでいいことをいう人なのか?」また「おとなしい人でもプロジェクトメンバーとしてやっていける人なのか?」など見分けようとします。
そこには「コツ」はありません。
自分という人間を素直に言い表すことが重要です。
「転職後の仕事の仕方」
これもまた「コツ」などはありません。
自分という人間を素直に言い表すことが重要です。
「できること・できないこと」、「したいこと・したくないこと」をはっきり相手に伝えることでしょう。
しかしながら、そのような事を常に言いすぎると「身勝手な奴で、言う事を聞かない奴だ」と勘違いされてしまいます。
なので、そこで重要となるのが「なぜ、そのような事を言うか・なぜ言わないといけないのか」などを相手に伝えねばなりません。
「最後に皆さんへのメッセージ」
私は40年以上IT業界でいろんな経験をしてきました。
宇宙開発関係(ロケットエンジン・衛星管制など)のプロジェクトに多く関わってきました。
それを経て、福岡市で工場関係の自動化をもやってきました。
私が一人のエンジニアとして皆さんに伝えたいことは
- じっくりと仕事をしていれば、おのずと良い仕事に巡り合える。
- 転職する時には、自分が将来どうなりたいか、どうしたいか、などの具体的な目標を持つ。
- 転職したのだから、なにかしらのスキルを積極的に求めていく。
と、伝えたいです。
しかしながら、ここで伝えられるのは「文字」でしか伝えることができません。
本来であれば、皆さんと実際に向き合って、文字でなく「言葉」として伝えたいものです。
私もそのような転職・転身・転業を機会があれば、是非していきたいと思っています。
それでは、皆さんのご活躍を期待しながら、お別れとしたいと思います。
最後まで、拙い文章に付き合っていただき、誠にありがとうございました。
参照:フリーランスに転職して成功するポイントを解説した記事はこちら
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