プログラマーに必要不可欠なものといえば、もちろん「PC」ですよね。どんな天才プログラマーでもPCがないとなにもできません。PCは、プログラマーの手足となる非常に重要な存在です。そのため、スペックによってプログラマーの生産性を大きく左右します。それでは、いったいどんなPCを買えばいいのでしょうか?その辺の家電屋で売っているメーカーPCではダメなのでしょうか?
この記事では、
- これからプログラマーとして働こうと考えている方
- すでにプログラマーとして働いている方
にむけて、プログラマーとしてスムーズに仕事をこなすために必要とされるPCについてチェックすべきポイントを説明していきます。また、言語別のおすすめPCやよく使われるPCについてもお伝えしていきます。ぜひご一読して、快適な環境でプログラミングをしましょう!
参照:プログラミングと数学の関係性について解説した記事はこちら
一般的なPCはNG?プログラマーは特別なPCが必要なのか
はじめに、そもそもプログラマーは特別なPCを購入しないといけないのか?という疑問にお答えします。すでにパソコンを持っている方も多いでしょうから、今持っているパソコンでどうにかならないのかと思うのは当然ですね。
最近のPCはどのパソコンでもかなり性能が高いので、実際には一部の例外を除き、どんなパソコンでもプログラミングができます。しかし、”できる”とはいっても、快適にできるかというと話は別です。プログラミングはコーディング(タイピング)が主体ですが、時々コンパイルやテストなど比較的重い処理を実行しなければいけません。プログラミングスタイルによっては、かなり頻繁に実行することもあります。
PCのスペックが低いと、その度に2,3分(もしくはそれ以上)待たされることになります。待たされるのは誰しもイライラしますし、思考も中断されてしまうでしょう。ある研究では、0.3秒以上待たされると、脳は別のことを考え始めるという結果が出ています。頻繁に待たされることになれば、当然のことながら生産性は落ちてしまうでしょう。できれば待たされたくはないですよね。
まとめると、一般的なパソコンでもプログラミングはできますが、快適にプログラミングをするためには専用のPCが必要になる、ということです。とはいえ、すでにゲーミングマシンなどのハイエンドパソコンを持っている方は、それを流用することも可能です。
スペックでなにが変わる?考えなければいけないポイント
次に、PCのスペックでどこをチェックしなければいけないのかを説明していきます。パソコンは複数のパーツで構成されています。それぞれ性能に与える影響が異なるため、慎重に選択しましょう。
CPU
PCの性能を大きく左右するのは、CPUです。現在は、IntelかAMDの2大メーカーのどちらかを選ぶことになります。性能が必要なので、IntelのCore i5もしくはCore i7の2.5GHz以上の製品を選びましょう。一般に、高いCPUを選ぶほど処理能力が向上し、待たされる時間が短くなります。単体で、25,000円~40,000円程度のCPUがおすすめです。
メモリ
メモリは処理時間にはそれほど影響しませんが、メモリを大量に使うプログラムを書く場合には大容量メモリが必要です。通常は8GBあれば問題ありませんが、先のことを考えると16GBあると安心です。メモリが必要とされる場合には、32GBか64GBにしましょう。なお、メモリの規格は購入時点でのメジャー規格を選んでおけば問題ないでしょう。
マザーボード
マザーボードは、Intelのチップセットが乗った製品を選びます。それほど性能には影響しないため、ミドルクラス以上の製品であれば問題ないでしょう。価格帯でいえば、10,000円~20,000円程度の製品です。標準のインターフェイス数(USBやSATAなど)はチップセットで決まるため、多くのI/Fが必要とされる場合にはハイエンド製品を選びましょう。
ストレージ
ストレージは、HDD(ハードディスク)かSSD(ソリッドステートドライブ)になります。HDDは、大容量で低価格ですが速度が遅く、SSDは容量が少ないものの速度が早いという特徴があります。おすすめは、OSを入れるメインのストレージとしてSSD(256GB以上)を選び、サブのストレージとしてHDD(500GB以上)を付けるという構成です。HDDとSSDの速度差は体感できるほど大きいので、一度SSDにしたら二度とHDDには戻れないでしょう。
グラフィックボード
ゲーム系のプログラミングをする場合には、高性能なグラフィックボードが必要です。メーカーはNVIDIAとAMDの2つで、どちらを選んでもOKです。単体の価格帯で、15,000円~30,000円程度の製品が必要になるでしょう。ゲーム系でないなら、CPUやマザーボードに付属している、オンボードのGPUでも問題ありません。心配な方は、10,000円前後のグラフィックボードを選んでおきましょう。
電源
電源は性能には影響しませんが、電源の容量が足りないとPCが安定しません。最悪、起動しないことすらあります。パーツ構成にもよりますが、500W以上の電源がほしいところです。電源容量を左右するのは、CPUとグラフィックボードなので、性能が高いほど、多くの電源容量を必要とします。ハイエンド構成では、1,000W以上必要になります。とはいえ、通常は600Wもあれば十分でしょう。後々の拡張のために、電源容量を確保しておくことも重要です。
言語別のおすすめPCはコレ!
次に、言語別のおすすめPCを紹介します。このPCでないとダメ、というわけではありませんが、言語ごとにある程度の特色があります。
.NET系言語・Java
.NET系言語(C#やVB.NETなど)やJava(非アプリ系)は、MacやLinuxでも使えるようになっていますが、やはり主流はWindowsです。そのため、BTOのWindowsマシンを購入することをおすすめします。有名所は、マウスコンピュータやドスパラ、DELLなどです。BTOは、パーツの構成をある程度任意で選択できるため、自分に合ったパソコンが購入できます。とはいえ、完全に自由に選択できるわけではないため、気に入った構成にできない場合、自分で一から組み立てるという選択肢も検討しましょう。
ライトウェイト言語
PHPやRuby、Pythonなどのライトウェイト言語は、一般的にそれほどスペックを必要としないため、お手持ちのパソコンで少しプログラミングしてみて、問題なければ流用してもいいでしょう。PCがない方、もっとスペックがほしい方は、上述のBTOで5万円~8万円ほどのデスクトップパソコンを購入しましょう。また、ノートPCがよければ、MacBookという選択肢もあります。
アプリ系言語
アプリ系言語(Java、Swift、Objective-Cなど)は、iMacもしくはMacBook Proがおすすめです。iOSアプリは、Macでないと作れないため、選択肢は限られます。Androidアプリしか作らない方も、今後のためにMacを選んでおくとよいでしょう。Androidアプリの開発環境であるAndroid StudioはMacでも使えます。また、Macなら、無料でiOSアプリの開発環境Xcodeがインストールできます。
どのPCが一番多く使われているの?
PCは、OSによって大きく分けられます。全体で見ると、Windowsが90%以上のシェアを占めていますが、実際エンジニアの勉強会では、MacBookを使っている方を多数見かけます。特に、エンジニアやデザイナーの方は、Macを好んで使っているようです。
Windowsじゃないと不便だ、という方も心配いりません。Macには、Windowsをインストールするための機能がありますので、両方のOSを使うことが可能だからです。同時に起動したい場合には、VirtualBoxやParallels DesktopなどのOS仮想化ソフトを使うと、MacOS上でWindowsを起動できます。その逆は、通常できません。
つまり、Macを買っておけば、WindowsでもMacでも両方対応できるというわけです。この柔軟性が人気の理由のひとつなのでしょう。また、Macはデザイン性も非常に優れています。
まとめ
購入するPCのスペックは決まりましたか?PCパーツは非常に種類が多いので、組み合わせも無限大です。完成品やBTOもいいのですが、パーツを選んで自分で組み立てるのも面白いですよ。プログラマーとしての勉強にもなります。また、PC本体だけでなく、マウスやキーボード、ディスプレイにもこだわりましょう。PCは中身も重要ですが、実際にあなたが触れるのは外部の周辺機器です。直接的に手と目のインターフェイスになるため、生産性への影響も大きいのです。適当に決めずに、こだわりのPCを作りましょう。あなたはどんなPCでプログラミングをしますか?
参照:プログラミングと数学の関係性について解説した記事はこちら
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