クラウドワークス テックを利用して活動している、「輝くフリーランス」の実情をご紹介するインタビュー。今回は、2015年からクラウドワークス テックを活用してくださっている、33歳のエンジニア正現智一さんにお話を伺いました。
どのクライアントさんからも高い評価をいただいている正現さんの経歴や、フリーランスとしての働き方、そして考え方をご紹介します。
初めて触れたパソコンで夢中に!高校~専門学校でプログラミングに熱中
─ プログラミングにはじめて触れたのはいつですか?
僕は、PCがやりたくて商業高校へ進学したんですね。
今は神奈川県の横須賀市に住んでいるのですが、当時実家のあった近隣にNTTの「通信研究所」があって、年に1度の開放でPCに触れる機会がありました。それが非常に楽しかったんです。「PCなら商業でしょ!」と、当時は思っていたんですが、今考えると「工業」な気がしますね。(笑)
─ 高校の授業で習ったんですね
商業高校では選択科目にプログラミングがあり、1年生の夏休みにはじめてPCを買ってもらいました。面白さを知ってプログラミング・ゲーム・チャットにハマりました。通信料が従量課金の契約で、初月のインターネット接続料金の請求が17日間で12万円にもなったんですよ!そのくらいハマりましたね。(笑)
─ 商業高校を卒業されてからは?
その後、コンピューターの専門学校「情報科学専門学校 新横浜校情報工学科」に入学し3年間みっちりプログラミングを学びました。専門学校では、当時「第二種情報処理技術者試験」と呼ばれていた資格の取得を目標に掲げていたので、頑張って合格し、Visual BasicやJavaなどを学びました。
安定が魅力だった就職先でモラハラ・パワハラを体験し「環境の大切さ」に気が付く
─ 専門学校卒業後にプログラマーに?
専門学校を卒業して就職をしたのが2005年で21歳の時です。SIerで大企業の孫会社でした。信頼している専門学校の先生に薦められたのがきっかけで決めました。「安定性がある」というのは魅力でしたね。プログラマーとして採用され、8年間勤務しました。その間、大手ナショナルクライアントさんや官公庁など、個人では取引が難しい大型案件に携わることができました。
個人的には「いつまでも現役でコーディング」をできるよう、「技術」に触れていたいと思っていましたが、どの業種でもプロフェッショナルを求める完全分業制の企業とは違い、ここでは「オールラウンダー」が求められました。
─ どうして会社を辞めようと考えたのですか?
辞めようと思ったきっかけは、「縦社会」です。親会社が黒といえば「白も黒」になるし、モラハラ・パワハラ当たり前。
僕が入社した会社は、入ったときには設立4年目の歴史が浅い会社で、その頃には中堅社員がいなかったのです。頼れる先輩がいない中で、社内政治に疲れてしまって…。それに、僕も安定性に魅力を感じて入社しましたが、「向上心がない」人が多かったのです。
安定してお給料をもらえるから仕方ないのかもしれないのですが、勤務時間中に寝ている人がいて一日中起きなかったことも…。課長にも言いましたが曖昧にはぐらかされてしまいました。「こんな先輩の姿を見て育つ後輩はどうなるの」と思いましたね。
僕自身は、新しい技術を知りたいし家でもプログラミングをするので、とにかく環境があわなかった。
─ 会社を辞めるって、思い切った選択ですよね。奥様の反対はなかったのですか?
実は、在職中に知人と副業をはじめて、副業の収入があがって、本業の収入を抜いたので辞めました。副業は退職する半年前くらいからはじめて、色んなことを自動化するプログラムを開発していました。
2015年1月に副業でやっていた事業に対して打撃があって、そこからフリーランスとしての活動を始めました。副業として手掛けていた事業自体は、2015年5月頃まで行っていました。
妻とは2007年に結婚して、2011年には長男が生まれました。結婚して子どももいましたし、妻の両親が定年したのを機に横須賀に呼び寄せていたのですが、副業で収入があったこともあり、妻はフリーランスに対して理解がありました。会社を辞める際に特に反対はありませんでしたね。
独立していた時期は家で仕事をしていたのですが、子どもが3~4歳で遊びたい盛りだったので、一緒に過ごす時間を多くとれたのは良かったです。
ただ環境として、「独りでこもって仕事をしているのは良くない」というのを、自宅で仕事をしたことによって再認識しました。「人と会うことで刺激を得られる」というのは、本当に大切なことだと思います。
フリーランスとして活動をする中で、クラウドワークス テックを通じて「仕事が途切れる不安」を解消!
─ フリーランスになってからクラウドワークス テックと出会ったのですか?
フリーランスになってから、クラウドワークス等のクラウドソーシングサービスを活用して、ツールの開発を請け負っていました。
そして2015年5月頃に、クラウドワークス テックの方から面談のお誘いをいただきました。そこではじめてこういうサービスがあることを知りました。当時はまだ「クラウドワークス テック」という名前はついていなかったと思います。
クラウドワークス テックは「営業を自分でかけなくていい」というのが非常に魅力的でしたね。僕は、営業がダメなのでそこに時間を割くのは本当に苦痛で。クラウドソーシングサービスでは、「自由度は高いけれども、事業収入に届かない」そして「いつ仕事が途切れるか」という不安要素も大きかったです。
─ クラウドワークス テックでのお仕事について教えてください
Skypeで面談をして登録をして、紹介していただいた会社へ2015年5月~7月に参画しました。そこは、デザイン・コーディングは分業で、僕はデザインには自信がないので、「コーディングに注力することができるやり方はすごくいい」と思いました。
その後、契約条件の変更があったので継続にはなりませんでしたが、非常に良い会社でした。みんなモチベーションが高いし、やる気がある人ばかりでした。
その後、2015年8月~2016年11月末まで再びクラウドワークス テックさんに紹介していただいた上場企業で仕事をしました。
─ 現在は別の会社にいらっしゃるのですよね?
2016年12月末~は、ドローンを使った安全管理などのサービスを産み出している会社にいます。設計も開発も調査も、インフラのサーバーをたてることもありますし、本当に色んなことをしています。
僕は確かに技術が好きですが、それはコーディングだけではなくても良いと思っています。「技術」は言語だけでなくて、例えば暗号も技術のひとつですよね。そういう「技術」に携われるので面白い。今のところは「雑でもいいから技術を吸収してほしい」って言ってくれるので、嬉しい環境です。
「クライアントさんの求めるバリューを提供する」のがフリーランスの価値
─ フリーランスで働いて生活に変化はありますか?
現在お世話になっているドローン事業の会社は、常駐で、労働時間月契約160時間±20時間の業務委託契約をしています。「この日は子どもの病院なので」といえば、出勤時間を調整できようになったので、本当に助かっています。
変わっているかもしれないですが、僕は「世間一般の娯楽」に今は興味が沸かないんですよね。ゲームは好きですが、そこまで興味がないので、1日24時間の中の平日16時間くらいPCを触っています。
通勤に片道2時間かかりますが、通勤の際に技術調査や個人的な開発をしたりしているので、通勤時間が苦になることはないです。その分休日は、子どもと遊ぶ時間を確保して、プログラミングは夜にするように心がけています。
─ ご自身が一番評価されていると思うポイントを教えてください
「『業務委託だから』という線引きをするのではなくて、『自分の会社』と思って対応をしている」のが良いのかなと思っています。例えば障害が出たら、僕の方が社員よりも先に調べることもあります。そういった、「意識」の差は、大きいのではないでしょうか。単に与えられた役割をこなすだけではダメだと思っています。
そして、「ネバーギブアップ」の精神ですね。粘り強さには自信がありますし、「STOP」がかかるまで原因究明をする姿勢を評価してくださる方が多いです。
それと、自分から話題を振るのは得意な方ではないのですが、コミュニケーションは嫌ではありません。コミュニケーションに「変な苦手意識」を持っていないのも、チームで仕事をする上で良い点かもしれませんね。
─ フリーランスの魅力を教えてください
新卒で入社をした会社を辞めたときに、「周りがやる気がない」というのが本当に嫌でした。
フリーランスとしてかかわる会社って、ベンチャー企業が多くてやる気が凄いです。「常に勉強」という人がいるのでいい意味で巻き込まれるというか、「無理しないで向上」することができる環境に身をおけるというのは魅力だと思います。そこで働くことで、自分に自信がついて「自分の価値が報酬としてあらわれる」というのが嬉しいですよね。
─ 今後のキャリアプランは?
プログラマーの「35歳限界説」がありますけど、限界になる人は「好きでやっている」わけではないと思うのです。「仕事だから」限界が来てしまう。僕は、新しい技術を勉強するのが苦ではないしそっちのほうが楽しいから、現場にずっといたいです。
そういえば、アイディアマンとプログラマーは相性がいいと思います。アイディアを具現化するのがプログラマー。そういうチャンスがあった時に、「選ばれるような」人になりたいですね。
─ これからフリーランスを目指す方に、「フリーランスとして大切なこと」を教えていただけますか?
業務委託の場合、仕事の内容や条件を事前に細かく決めてから参画することが多いと思います。例えば、業務範囲や勤務時間、常勤の場合には何時から何時まで、週何日勤務するかなどですね。
でも、「こういうのがやりたい」という思いを持って参画しますが、「これだけしかやらない」という気持ちだとうまくいかないと思います。これは、先ほどお話した「一番評価されていると思うポイント」と重なる部分もあるのですが、自分の役割を限定してしまうと柔軟性がなくなってしまう。僕は、「クライアントさんの求めるバリューを提供する」のがフリーランスの価値だと思うんですね。
求められないことはいくら提供しても、お客さんにとっては価値ではない。スピードを求めているのに品質を高めても、お客さんには価値がないですよね。
生活もあるし、気持ちよく仕事をしたいので、そのためには、「お客さんのニーズを見極める」必要があると思います。そして、「できることとできないこと」を明確にして伝えるのが大切だと思います。自分の得意な武器をきちんと磨いて頑張りましょう。
参照:クラウドワークス テックを利用して活動している、「輝くフリーランス」の実情を紹介した記事はこちら
ひとつひとつを丁寧に、そして分かりやすくお話をしてくださった正現さん。フリーランスとしての意識の高さだけではなく、「好きなこと」を仕事にする魅力を感じることができました。
素敵なお話をありがとうございました!
この記事の著者
by あおみ ゆうの
制作集団ことのは代表
ライター/ディレクター
お酒と紅茶とブッフェと編み物と漫画が大好き
クラウドワークス:あおみ ゆうの
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