日本ではあまり良いこととされない風潮がある転職。しかし、アメリカでは転職は一般的なことで、むしろ転職回数が多いほど実力があると判断してくれることさえあります。この違いは、日本人の気質や昔ながらの終身雇用の慣例から生まれたものでしょう。しかしながら、今日では日本でも転職は一般的なことになりつつあります。
この記事では、転職を考えているシステムエンジニアの方のために、転職におすすめするIT企業ランキングを紹介していきます。さらに上のキャリアを目指して、あなたのキャリアアップをはかっていきましょう。
第1位：グーグル
どんな企業なの？
言わずと知れたIT業界の巨人ですね。Google検索を知らないシステムエンジニアの方はいないでしょう。現在では、Yahoo! JAPANの検索エンジンもGoogleになり、日本の検索シェアの9割以上を占めています。Googleの収益源は広告です。Google検索やGoogle AdSenseから莫大な広告費を得ています。AndroidやIT機器なども手がけていますが、広告からの収入に比べればわずかなものです。今やインターネットは検索エンジンなしには成り立たないものとなっていますので、これからもGoogleの覇権は続くことでしょう。
魅力的なポイント
主力は広告事業ですが、Googleは先進的な企業としても有名です。最近では、人工知能（AI）技術に力を入れています。関連して自動運転自動車「Waymo」の開発に成功するなど、Googleでは先進的なプロジェクトが数多くあり、常に最先端の技術に触れられる環境です。また、社内のレストランは利用無料など福利厚生にも力を入れています。うらやましい限りですね。もちろん、平均年収も1000万円以上と高収入な点も魅力的です。
第2位：ソニー
どんな企業なの？
日本を代表する大手AV機器メーカーですね。テレビやデジタルカメラ、スマートフォンなどさまざまな電子機器を開発しています。特に、デジタルカメラに使われるCMOSイメージセンサーは世界シェアの3割以上を占め、トップとなっています。また、世界に通じる製品といえば、PlayStation4をはじめとするゲーム機器が挙げられるでしょう。2016年5月時点では世界累計販売台数が4000万台を超え、ソフトも2億7000万本を超えています。さすが、「世界のソニー」といわれるだけはありますね。なお、パソコンブランドのVAIOは売却されてしまいましたが、その後順調にV字回復しているようです。
魅力的なポイント
様々な部門がありますが、やはりソニーといったらゲームではないでしょうか。スマートフォン向けゲームに押されているとはいえ、コアユーザーのいる、据え置き機や携帯ゲーム機はまだまだなくなることはないでしょう。上述の販売台数もそれを示しています。ゲームが好きなら、PlayStation4やPS Vitaの開発に関わってみるのも面白いでしょう。
第3位：マイクロソフト
どんな企業なの？
みなさんもご存じの通り、WindowsやOfficeスイート、Windows Phoneなどを開発している企業ですね。また、ゲーム部門もあり、XBOX ONEなどのハードウェアや関連ソフトウェアも手がけています。アメリカの企業なので本社はアメリカです。日本には、「日本マイクロソフト」と「マイクロソフトディベロップメント」の2社があり、前者がマーケティング、後者が開発業務を主に担当しています。
魅力的なポイント
IT業界ではAppleのMacが流行っていますが、全体としては依然としてWindowsが9割近いシェアを占めています。Macを使っていても、Boot CampやParallels DesktopでWindowsをインストールしている方も多いのではないでしょうか。ソフトウェアに互換性がないため、大きくシェアを奪われることは今後もないでしょう。
つまり、ソフトウェアが増えるとOSの販売も盤石になるので、当然ながらソフトウェアの開発に力を入れています。Visual Studioをはじめとする開発ツール群はWindowsとの親和性が高く、Window向け開発では必要不可欠なものです。本家本元のマイクロソフトで開発することができれば、一般の開発者では知ることができない情報も得られるかもしれませんね。
第4位：楽天
どんな企業なの？
国内大手ECサイト、楽天市場をはじめとするインターネットサービスを提供している企業です。最近では、Amazonにシェアを奪われつつありますが、楽天市場はまだまだ国内では強いECモールです。旅行や金融、モバイル通信などさまざまな業界に参入しています。グループ本社ビルである楽天クリムゾンハウスは、社員向けの豪華設備があることで有名です。2000席が用意された朝礼会場、無料でいつでも利用できる社員食堂、酸素カプセルまであるフィットネスクラブなど、「そこまで必要ないのでは？」と思うほど贅沢なものになっています。
魅力的なポイント
楽天といえば、やはり楽天市場を思い浮かべる方が多いでしょう。大手ECサイトですが、サービス開始からの歴史が長いためか、いまだに古臭い部分や改善の余地がある部分が数多く残っています。自分の力でそういった問題を解決したいと思っている方にはうってつけでしょう。また、上述の福利厚生施設もとても魅力的です。クリムゾン”ハウス”というだけあって、もう家に帰る必要もないのではないでしょうか。
第5位：ヤフー
どんな企業なの？
日本最大手のポータルサイトYahoo! JAPANを運営する企業です。ソフトバンクが筆頭株主となっているため、深い関係性を持っています。Yahoo! JAPANの検索エンジンやYahoo! ショッピングの広告、ヤフオク!の手数料などが収益源です。特にYahoo! ショッピングは、2013年の利用料無料化で出店数を大きく伸ばし、楽天市場やAmazonを追い上げています。これからの成長が期待される企業でしょう。
魅力的なポイント
Yahoo! JAPANには、ポータルサイトとして多数のコンテンツを揃えています。ヤフオクやショッピングなどを日常的に利用している方も多いのではないでしょうか。Yahoo! JAPANのサービスに関わりたいと思っている方には一考の価値があります。また、日本を代表する大企業のため、将来も安定しており、平均年収も700万円以上と高収入です。
第6位：アップル
どんな企業なの？
エンジニアの方が大好きなMacやiPhone、iPadを開発している企業。世界でもGoogleを抜いて時価総額1位になっています。スティーブ・ジョブズがいなくなってからというもの、やや落ち目な感じもしますが、タブレットシェアではiPadが約4割を占めています（2015年国内シェア）。Macのシェアは約1割ほどですが、じわじわ上昇しています。Windows 10がアップデートを無償化したのも、おそらくMacの影響もあるのでしょう。これからの成長分野である、スマートホームにも参入していて、「HomeKit」という規格を策定しています。
魅力的なポイント
エンジニアの方にはApple製品を好きな方が数多くいますので、自分みずからがApple製品の開発に関わることができる、というのは非常に魅力的でしょう。2016年後半～2017年前半頃には、横浜に日本では初となる研究開発施設が完成する予定です。この横浜R&Dセンターでは、自動車やヘルス関連の研究開発が行われるということで、ここで開発された技術はiOSなどの製品に活用されることになるでしょう。
まとめ
転職したいと思う企業が見つかりましたか？「さあ、転職だ！」というわけにもいかないでしょうから、まずは転職の準備からはじめましょう。転職の成功率を少しでも上げるために、転職先で必要な技術の勉強や資格の取得をするとよいです。人気企業は競争が激しいですが、がんばって転職を成功させましょう。
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