システムエンジニアのキャリアを思い描くことはありますか?仕事におけるキャリアは幸せな人生を送る上でとても大切なことですが、忙殺される日々を送るとなかなかゆっくり考えることは出来ません。
この記事ではSE成功者のキャリアパスを取りあげ、その特徴や今日からできることをお伝えします。この記事を参考にご自身のエンジニアスキルを上手に積み上げて下さい。
参照:市場価値を高めるエンジニアスキルの構築について解説した記事はこちら
成功したシステムエンジニアの3つの実例
システムエンジニアにおける成功の形はさまざまですが、わかりやすい実例として3つ取りあげます。
世の中に貢献するSEに!システムエンジニアからコンサルタント
大手SIerに就職したAさんはシステムエンジニアとして15年ほど勤務していました。仕事に対する考え方は一貫して「仕事を通して世の中の役に立つこと」であり、大手SIerの強みを生かした公共事業系システムの開発や運用に関わっていました。
またシステムエンジニアとしては珍しく「開発業務だけにこだわらない」ことを是としており、運用の仕事にも積極的に携わります。これは「運用を考慮した設計こそ、システムのパフォーマンスが最大化する」という考え方を実現させるためにあえて色々な仕事を経験したそうです。
エンジニア哲学を貫いてコンサルタントへ転身
このような業務姿勢と実業務経験を生かすべく、システム監査技術者試験に合格後コンサルタントに転身しました。
大手SIerで培ったSE現場経験をベースにITを経営に生かすためのお手伝いをしています。収入は大幅に増え、以前にも増して世の中の役に立つ人生を送っています。
運用コストを抑えることは経営に資するという哲学を証明したシステムエンジニアのひとりです。
新卒3年目の決断!大手外資系SEへ転身
ソフトウェアハウスに就職したBさんは持ち前のプログラミングスキルで設計から製造までこなす多忙な日々を送っていました。
業務ではWindowsのwebサービス開発が主であったものの、個人としてMacはもちろんLINUXまで扱い、フリーウェア開発を趣味とする生粋のエンジニアです。
チャレンジ精神と早い決断が勝負
Windowsアプリケーションやwebサービス開発の仕事に充実感を得ていたもののソフトウェアの世界をもっと極めたいと考え、もっとレベルの高いエンジニアの集まりに身を投じたいと思うようになりました。
これはフリーウェア開発やインターネット上のエンジニアコミュニティからの影響もあり、大手外資系コンサルタント会社への転身を決意します。
そして25歳という若さでしたが、システムエンジニアとしての素養、つまりプログラミングとソフトウェア設計のスキルを武器に見事転職を果たしました。
多忙な日々でも好きなことを追求していく気持ちを忘れず、ここぞというタイミングで決断力を発揮した好例です。
成功者への第一歩!システムエンジニアが起業を果たすまで
成功という言葉の定義は人それぞれですが、会社員の方にとって独立起業を成功または成功への第一歩と考える方が多いようです。
実際フリーエンジニアの声を聞くと、独立と成功は必ずしもイコールではないという方もいますが、自己実現のためにおすすめできるひとつのライフスタイルであることは確かなようです。
エージェントを利用して独立後、新会社を設立〜出会いに恵まれた
独立を志していたシステムエンジニアのCさんはエンジニア専門のエージェントに登録し、フリーエンジニアとして独立しました。そしてCさんは現在、システム会社を起業し、経営者SEとして活躍しています。
Cさん自身、システムエンジニアとして優秀でしたが、SE業務と同じくらい精力的だったことは仕事の範囲外の活動で、社員の方と趣味のスポーツに興じ、さらに飲み会などにも積極的に参加していました。
いくつかの案件をこなすうち、同じような独立志向のエンジニアと意気投合したため会社設立〜経営者の道を歩むことになったとのこと。
ひとつの会社内でこのような出会いに恵まれることはなかなか難しいことですが、自ら独立して仲間を探す行動力で成功を収めました。
成功には出会いが不可欠
システムエンジニアとして成功するために、多くの人はスキルや語学が必要だと考えますが、それ以上に出会いが大切です。
人脈作りという言葉にも置き換えられますが、Cさんは人脈を作るために自らの人生のステージを会社員からフリーエンジニアに移し、さらに仕事の外でもつながりを持ったことで成功に繋がる出会いを引き寄せました。
システムエンジニアとして成功するための3つのキーワード
ここまで3つの例を示しましたが、キーワードは「エンジニア哲学」「決断力」「行動力」です。
これらを高めるために、いまの私たちにはどんなことが出来るでしょうか。
勉強の前にあるべき姿を明確にする〜エンジニア哲学
システムエンジニアとして成功するためには、まずは成功した姿を思い描くことが重要です。
「運用まで考慮した設計こそ経営に資する」「製造効率を高めることが品質を高める」などシステムエンジニアとして思い至る何かがあると思いますので、まずは言葉にしましょう。
エンジニア哲学に向かう勉強をする
エンジニア哲学は日々の勉強の羅針盤です。
例えば製造効率の高さが大切だという哲学を持っているのであれば、プログラミングの知識やアーキテクトとしてのスキルが必要ですから、これらに関係する勉強にとりかかるべきだと方向付けがや動機づけ明確になります。
効率的な勉強法、時間管理術といったことはテクニックにすぎません。テクニックを使うための基礎はエンジニア哲学ですから、成功を目指すのであればエンジニアという仕事についてしっかり考えることが大切です。
決断力を支えるのはお金とスキル
成功のチャンスを逃さない決断をするためにはお金・コアスキルという2つの要素が重要となります。多くのシステムエンジニアはこれらの要素が欠けているためせっかくの成功を逃しているのが現実です。
お金というと意外に思われるかも知れませんが、貯金がゼロの状態で転職や独立に踏み切るのはとてもリスクが高いことです。次のステップに踏み出そうというとき、生活の不安が頭をよぎるようでは決断力を発揮できません。
またエンジニアとして「そう簡単には他人に負けない」スキルがあれば、どんな会社や現場に行っても通用します。このようなコアスキルはエンジニアとしての自信に繋がり、自信が決断力を高めます。
上の例で書いたソフトウェアハウスから大手外資系コンサルタント会社に転職した方はこの自信があったからこそ、尻込みせず決断しました。
フットワークの軽い生活スタイル〜行動しなければ何も生まれない
考えるだけで成功できるSEはいません。すべて行動に結びつける必要があり、そのためにはフットワークの軽さが重要です。
すでに書きましたが睡眠や食事に気をつけた健康的な生活は身軽な身体と心を作ります。そしてエンジニア哲学が明確であれば、「やるべきこと」「やらなくていいこと」の選択は容易です。哲学に沿っていると思えばすぐに行動し、違うと思えばすぐにやめるといった柔軟さを身につけることが出来るでしょう。
行動力は今日の仕事から身につくスキル
いまやるべき仕事を先延ばしにしないこと、着手できる懸案事項にまず手をつけてみること、これらが行動力を高めるポイントですからぜひいまの仕事を思い返して下さい。
成功するシステムエンジニアは常に行動しています。
成功へのキャリアは今日から踏みだそう
この記事では成功したシステムエンジニアの例を挙げ、その特徴や成功のためのコツをご紹介しました。
技術動向を分析して時流に乗ることも大切ですが、それ以前にエンジニアとしての心のあり方や考え方、睡眠や食事を整えることが決断力や行動力を高めます。
みなさんはシステムエンジニアとしての哲学を持っていますか?
さまざまな情報や技術動向に翻弄されることなく、ひとりのエンジニアとしての成功に向けて、頑張って下さいね。
参照:市場価値を高めるエンジニアスキルの構築について解説した記事はこちら
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