システムを開発する際に、システムの設計、そして構築するためにプログラミングも担当する職種であるシステムエンジニア。
クラウドやIoT、FinTechなど次々と新たな技術が生まれている現状で、世間に対するSEのニーズはますます高まっていると思います。
転職する際にSEに選ばれる会社とは、一体どのような会社なのか?
今回はホームページや求人サイトに記載が多い、以下の会社情報を観点にして、紐解いていきます。
- 会社規模
- 業務内容
- 報酬
- 社風
上記を観点にSEが、働きやすい会社、理想とする会社を、考えていきたいと思います。
会社規模
会社規模は文字通りその企業の大きさを表しています。
会社情報の中でも、以下の情報から会社規模を推測できます。
- 会社沿革
- 会社構成
- 従業員数
会社沿革は文字通り、その企業の歴史がわかるもので、以下のような推測ができます。
- 歴史が長い → 安定した収益を上げ続けている
- 歴史が短い → 事業/対応している市場が急成長している
それと合わせて、会社構成も見てみましょう。
その企業の事業の方向性が強く反映される部分です。
会社構成がグループ会社の場合は、事業が各社ごとに独立している場合があります。
同じグループ会社でも各社で事業内容が全く異なる場合があるので、注意が必要です。
従業員数では、1つの案件に対してのその会社の取り組み方も見ることができるでしょう。
- 従業員が多い → 1案件に複数人でチームを組んで対応することが多い
- 従業員が少ない → 1案件に個人で対応することや、複数案件を掛持ちすることが多い
これらの情報は会社の方向性が自身の今までの働き方や、目指す働き方にあっているかを比較する際に重要な指針となりますね。
業務内容
SEが働く上で、業務内容は重要なポイントです。
ここでは以下の情報を重点的に確認しましょう。
- 事業内容
- 取引先一覧
- 開発事例
まず事業内容、取引先一覧から以下の情報を得ることができます。
- 事業内容が受託開発メイン → 取引先の属する業界
- 事業内容が自社サービス/製品開発がメイン → サービス/製品の知識や資本金で事業規模も
- 取引先にシステム開発会社が多い → 一部機能の開発や管理のみで、主な開発は外部委託
- 取引先にシステム開発会社が少ない → 自社メンバーのみで全て開発
SEにとって、開発体制や担当する役割も異なるため、こういった点も見過ごせません。
開発事例では、以下の点を見るべきでしょう。
- システム構成
- プログラミング言語
- フレームワーク
- ソースコード管理
- デプロイ/リリース管理
採用している技術が、現在持っている技術スキルと合うか、
これから身に付けたい技術スキルか、SEのキャリア形成には重要です。
また上記の内容には流行り廃りもあるため、開発や技術に対するその会社の姿勢も見極めることができます。
報酬
報酬も、働く上では最も気になる点かもしれません。
報酬の構成としては主に以下の2点になると思います。
- 給与体系
- 福利厚生
報酬の中でも一番重要なのは、給与体系だと思います。
以下のポイントを見てみましょう。
- 給与が月額か年俸制か
- ボーナスの支給方法/時期
- 残業代の支給方法
- 見込み残業の場合の残業時間
- 休暇の取得日数
最近では給与とボーナスがセットになっている年俸制を採用している企業も増えています。
残業代が給与に予め見込みで含まれている場合は、どのくらいの残業時間で計算されているかも確認も必要ですね。
報酬としては福利厚生の内容も含まれます。
福利厚生は、仕事の効率を上げるための重要な要素の一つですが、最近では以下のような点を福利厚生として提供している会社も多いです。
- スポーツクラブに割引で会員登録できる
- 加入している健康保険組合の制度で保養所やイベントの優待がある
- 会社内にカフェや食堂、オーディオルームなど完備
報酬を確認する際には、給与やボーナスなどの金銭面はもちろん重要です。
しかし、これから自身の描くライフスタイルと自身のパフォーマンスを最大限発揮できる環境かも考慮した方が良いですね。
社風
会社で働く上で、社風が自身と合っているかどうかは重要なポイントです。
直接その会社の人に会うことが一番情報を得られますが、会社情報から何も得られないかと言えば、そうではありません。
ここで見る主なポイントは以下の点です。
- 有給休暇/育児休暇
- 社内イベント
- 技術に対する姿勢
有給休暇や育児休暇などの制度は従業員の個々のライフスタイルだけでなく、会社としての仕事の取り組み方が現れやすい情報だったりします。
会社が積極的にそのような制度を採用するには、それだけ会社全体で仕事を回すことが出来ていなければなりません。
従業員のライフスタイルの変化に合わせた多様な働き方を推奨している点は、長期間勤務してもらうための大きな施策でもあります。
社内イベントでは、主に以下のようなものがありますね。
- キックオフなどの会社主催のパーティー
- 部活動
- 開発合宿
- 勉強会
社内イベントは従業員同士の親交を深める絶好の機会ですね。
開発合宿や勉強会を開催する会社は、従業員に対して教育やスキルアップを重視している傾向にあると思います。
技術に対する姿勢で言えば、これらや業務内容の開発事例でも述べた技術的な情報として、以下も見てみると良いでしょう。
- コードレビュー
- CI環境やテストコード実装
- リリースやデプロイの自動化
上記は各企業の技術スキルを測る意味でも、働く際の開発しやすさという点でも、是非知っておきたい情報です。
社風はその企業の文化とも言えるものです。
その企業の雰囲気と、自身の働くイメージが一致しているかは、働き続ける際に重要になるポイントですね。
会社の情報の集め方
今まで企業のホームページや求人サイトに記載のある会社情報をいろいろな観点からまとめてきました。これらの情報はオンラインで得られる情報ですが、それ以外の情報は取得できないのでしょうか?
最近では以下のイベントや、情報を発信しているサービスなどが多数あります。
- 各企業や有志団体が主催している勉強会やランチ会
- 各企業が出展している展示会
- 各企業が運営している社外/技術者向けのブログ
- 技術者向けサービス/ソーシャルネットワークサービスの投稿
イベントに参加して直接企業の方からお話を伺うことが、一番リアルな情報を得る最適な方法だと思います。
また外部へ技術的な情報を発信している企業は、業務内容や社風を垣間見れます。
会社情報だけでなく、このような形を活用することで、より企業のことを知ることできます。
最後に
今回は会社情報の観点から、システムエンジニアが働きやすい会社、理想とする会社を、以下の観点からまとめてみました。
- 会社規模
- 業務内容
- 報酬
- 社風
SEという職種は、以前から長時間労働などで労働環境が劣悪と言われています。
ライフスタイルが多様化し重要視されている昨今で、
それぞれで重視している点は年齢や家庭状況などでも様々に変化していきます。
そんな中システムエンジニアにとって働きやすい会社、理想とする会社は、
以下の点を重視している会社ではないでしょうか?
- 個々の社員のライフスタイルを尊重する
- パフォーマンスを最大限発揮できる環境がある
これを機会に、今働いている、もしくはこれから転職するであろう会社のことを
今回列挙した内容で見てみる、良い機会ではないのでしょうか。
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