楽しくプログラミングの勉強をしたいですか?それなら、「Ruby」がおすすめです。シンプルな構文で、初心者でも楽しく学習できます。他の言語を知っている方は、Rubyの構文はちょっと変わっているように思えるかもしれません。しかし、基本はオブジェクト指向をベースとする他の言語とそう変わりありません。初心者の方、上級者の方のどちらにも使いやすい優れた言語です。プログラミング言語の人気度を表すTIOBE Indexに、常にランクインしていることからも人気の高さがうかがえます。
この記事では、これからRubyを学ぼうと思っている方のために、Rubyの基礎知識や基礎から応用までの勉強方法を説明していきます。また、独学で学ぶべきなのか、スクールに通うべきなのかについてもお伝えします。学びやすい言語なので、ぜひこの記事を読んであなたもRubyを勉強してみてください。
目次
- Rubyってどんな言語なの?
- 基礎から始めるRuby勉強法
- 独学でも大丈夫?スクールに通ったほうがいいの?
Rubyってどんな言語なの?
はじめに、Rubyがどのような言語なのかについて説明していきます。学び始める前に、言語の特色を知っておきましょう。
Rubyの特徴
Rubyは、ライトウェイト(軽量プログラミング)言語のひとつです。コンパイル不要でプログラムを実行できるため、初心者の方にも学びやすい言語です。例えば、コンパイルが必要なJavaなどの言語では、コンパイラ(ツール)を使って、ソースコード(プログラム)を実行できる形式に変換する必要があります。実行までに一手間あるので、学習する際にはちょっと面倒です。
Rubyの作者は、日本人のまつもとゆきひろ氏で、メジャーな言語としては珍しく国産の言語です。そのため、日本語のドキュメントが豊富で、英語と格闘する必要がほとんどありません。英語が苦手な方にはうれしい限りですね。英語が得意な方でも、母国語のほうが読みやすいでしょう。
言語構文は、シンプルかつ読みやすい文法を採用していて、各所でつかわれる「ブロック構文」が最大の特徴です。ブロック構文のおかげで、プログラムをシンプルに記述することができます。初心者の方には、ちょっとわかりにくい部分なので重点的に勉強しましょう。
Rubyにできること
現在のところ、Rubyは主にウェブサービスやウェブサイトを構築するために使われています。クライアント側(ブラウザ)はJavaScriptが担当し、サーバー側をRubyで構築するといった具合です。その際には、一般的になんらかのフレームワークが使われます。また、スマートフォンゲームアプリのバックエンド(サーバー側の処理)に使われることもあります。
主なライブラリとフレームワーク
Rubyには、あらかじめ組み込みや添付のライブラリが付属しているため、入出力やテキスト処理、ネットワークなどの基本的な処理については、自分でコードを書く必要はありません。あなたはライブラリを使って、オリジナルのプログラムを書くことに集中できます。
また、ウェブアプリケーションフレームワークとして、「Ruby on Rails(RoR)」がオープンソースで提供されています。RoRを使えば、初心者でも比較的簡単にウェブアプリケーションを作成できます。Rubyの学習を終えたら、次はRoRを学び始めるとよいでしょう。
どんなウェブサービスに使われているのか?
多くの有名サービスが、RubyとRuby on Railsを使って作られています。国内サービスでいえば、総合サービスの「楽天」やレシピ検索サービスの「クックパッド」が代表例です。海外の例をあげますと、民泊サービスの「Airbnb」や動画配信サービスの「Hulu」などが挙げられます。また、あの有名な「Twitter」も以前はRuby on Railsを採用していました。業界・業種を問わずに、幅広い分野で活用されていることがわかりますね。
基礎から始めるRuby勉強法
次に、基礎から始めるRuby勉強法を紹介します。初心者の方も上級者の方も、基礎から着実に覚えていきましょう。
言語構文を学ぶ
まずは、Rubyの言語構文から学んでいきましょう。下記の公式ドキュメントを参考に進めていくとよいでしょう。Rubyのインストール方法や初心者用のコンテンツ、他言語を習得済みの上級者用のコンテンツもあります。あわせて確認しておきましょう。なお、Rubyには複数のバージョンが存在しています。特に理由がなければ、最新バージョンを使いましょう。もし複数バージョンを使うのであれば、バージョン間の互換性に注意してください。
おそらく、ブロック構文が初心者の方にとっての壁となるでしょう。重要な部分なので、他のサイトも参考に重点的に勉強してください。また、オブジェクト指向は、考え方を理解するのに時間が必要かと思いますので、変数やメソッドをまとめたようなものだと思っておけばよいでしょう。学習が進めば、自然と理解できてきます。
ライブラリを学ぶ
言語構文を理解したら、ライブラリの使い方を覚えましょう。下記の公式ドキュメントを参考に、組み込みや添付のライブラリを使ってみてください。
どういった処理がライブラリに用意されているのかを知ることは重要です。ライブラリに用意されていれば、自分でコードを書く必要はありません。時間の節約になりますし、バグのない高品質なコードが手に入ります。うまくライブラリを活用して、素早くプログラムできるようになりましょう。
フレームワークを学ぶ
現在のところ、主流のRubyフレームワークは「Ruby on Rails(RoR)」」です。こちらも歴史が長いため、いくつものバージョンが存在しています。特に理由がなければ、最新バージョンをお使いください。学習の際には、下記の有志による翻訳ガイドを参考にするとよいでしょう。
RoRには多数の機能があるため、学習コストが高いです。しかし、習得すれば、素早くウェブアプリケーションを作れるようになりますし、RoRを使った案件もこなせるようになります。Rubyをマスターするには、RoRの理解が必須だといっても過言ではありません。
ウェブアプリケーションを作る
RubyとRoRを一通り理解できたら、締めくくりとしてあなたオリジナルのウェブアプリケーションを作ってみましょう。自分で作っていて楽しめるものがよいと思います。仮想のショッピングサイトでもいいですし、自分で考えた独自のウェブサービスでもよいでしょう。ウェブアプリケーションを公開するには、「サーバー」が必要です。自分で立てるのは大変なので、「Heroku(ヘロク)」などのレンタルサーバー(正確にはPaaS)を使うことをおすすめします。無料プランがありますので、気軽に始められますよ。
独学でも大丈夫?スクールに通ったほうがいいの?
最後に、独学で学ぶべきなのか、スクールに通うべきなのかということについてお話します。
他の言語を使いこなしている上級者の方であれば、独学でも十分RubyとRoRを使いこなせるようになるでしょう。一方、初心者の方は、まず独学で勉強してみて、行き詰まったり、このままでは挫折しそうだなと思ったりしたら、スクールに通うことを検討しましょう。
独学で勉強する手段としては、上記で紹介した公式サイトの他にも、Rubyの入門書やオンライン学習サービスなどが挙げられます。あなたに合った方法で学習を進めてください。
まとめ
Rubyの勉強方法がお分かりになりましたか?Rubyは、シンプルで初心者の方にも学びやすい言語です。世界的に人気のある言語だけあって、パワフルな面も備えており、上級者の方にも申し分ない力を発揮してくれます。また、メジャーな言語としては珍しく国産の言語なので、日本語のドキュメントやリファレンスが整っています。英語が苦手な方には、日本語の資料がどれだけあるかは学習のしやすさを大きく左右するでしょう。
プログラミング言語は、構文からしっかりと覚えていくことが大切です。必ず自分の手で入力して、コードを書いて覚えましょう。コツコツ勉強していけば、必ずRubyを使いこなせるでしょう。Rubyの他にもさまざまな言語がありますが、あなたはどの言語が一番好きですか?
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