最近では、小学生のプログラミング教室の流行やプログラミング教育義務化検討など、プログラマーの人気がにわかに高まりつつあります。あなたもエンジニアを目指していますか?それなら、PHPは良い選択肢です。非常に需要の高い言語のひとつであり、仕事も豊富です。とはいえ、初めて業界に入る方は、「未経験でも大丈夫なのだろうか?」と考える方も少なくないでしょう。
しかし、誰しも最初は未経験です。筆者も、社内SEとして働き始めたときは、右も左も分からない状態でした。何しろ小さい会社で、先輩はいなかったので、一人で設計からプログラミング、テスト、運用までこなす必要がありました。それでも意外となんとかなるもので、数々のシステムを構築し、会社に貢献することができました。今でもバージョンアップを繰り返し、10年以上にも渡って使われているシステムもあります。多くの方には優秀な先輩がつくでしょうから、私よりももっとうまくやれるでしょう。
この記事では、未経験からPHPエンジニアを目指している方のために、実務経験がまったくない状態からPHPエンジニアとして活躍をはじめるまでの道筋を説明していきます。エンジニアというとハードルが高いように思えますが、実際にはそうでもありません。あまり気構えずに、着実にステップを踏んでいきましょう。
参照:PHPエンジニアのためのキャリアデザインを解説した記事はこちら
PHPエンジニアになるためにやっておくべきこと
はじめに、PHPエンジニアになるために、事前にやっておくことを説明していきます。さすがに、なにもせずに業界に飛び込むわけにはいきません。しっかりと準備しておきましょう。
コンピューターの基礎を学んでおく
PHPを学ぶ前に、土台となるコンピューターの知識が必要です。プログラムはパソコン上で動いているので、パソコンの動作原理を知っておくとプログラムの理解もスムーズになります。また、コンピューターだけでなく、ネットワークやデータベースの基礎知識も知っておくと良いでしょう。これらの技術はPHPと関連性が高いため、知っておくと必ず役に立ちます。
学習に役立つ、おすすめの書籍を3つ紹介しておきます。
PHPの基礎を学び、自分の作品を作っておく
ある程度のIT知識が身についたら、PHPの基礎学習をはじめましょう。文法をざっくりと覚えてから、後は自分でコードを書きつつ、試行錯誤しながら学習を進めていきます。十分理解してから、次の項目に取り組むことが重要です。プログラミングは、全体として相互に関連していますから、わからない部分を放置すると、他の部分までわからなくなってしまいます。学習が進まなくなると、挫折する原因になってしまいます。基礎からコツコツ進めていきましょう。おすすめ書籍は、「独習PHP/山田 祥寛/翔泳社」。
だいたいPHPが理解できたら、自分の作品を作ってみましょう。そんなに難しいものを作る必要はありません。自分の力量に合わせて、ウェブサイトや掲示板、ゲームなど、簡単なものを作ってみましょう。独創的なアイディアであるとなお良いです。
作品をポートフォリオとして公開する
自分で作った作品は、ポートフォリオとして、ひとつのサイトにまとめておきましょう。自分のスキルをアピールできる作品だと良いです。公開する際にはサーバーが必要ですが、現在では月数百円程度でPHPが動くサーバーがレンタルできます。ポートフォリオを公開するだけなら、それで十分でしょう。また、GitHubなどのリポジトリホスティングサービスを使い、ソースコードを公開しておくのも良い考えです。なぜなら、採用担当の方が、あなたの書いたプログラムを読んで力量を把握できるからです。公開できるものは全て公開しておきましょう。
スキルを磨くために、筆者が実際にやったこと
次に、スキルを磨くために、筆者がやったことを紹介します。当時は考えて実行していたわけではありませんでしたが、今になってみると結構役立っていることに気付かされます。
IT関連の資格を取得した
IT業界は資格が豊富にあり、自分のスキルを示すための方法の一つとして有効です。PHPに特化した資格もよいのですが、おすすめは「基本情報技術者試験(FE)」や「応用情報技術者試験(AP)」です。この2つは国家資格なので信頼性も高く、知名度もあります。ただし、その分範囲が広く、難易度が高いことに注意が必要です。対策本で十分に勉強しなければ、受かる見込みは低いでしょう。エンジニアの登竜門といえる資格です。
Microsoft Officeスイートを一通り使いこなせるようにした
エンジニアはプログラミングばかりしているのではなく、時にはドキュメントを書いたり、テストをしたりもします。そんなときに使われるのが、WordやExcelなどのOffice製品です。また、プレゼンにはPowerPointを使いますし、データベースにAccessが使われることもあります。ほとんどの企業でMicrosoft Office(またはその互換製品)が使われているため、ぜひ習得しておきたいスキルのひとつです。Office関連の資格を取得するのもおすすめ。
一つの言語だけでなく、複数の言語を学習した
仕事で使う言語だけでなく、他の言語にも目を向けることで、別の考え方に触れることができます。それは使っている言語にも活かすことができますから、視野を広く持つことが大切です。少し基礎を学んでおくだけでも、エンジニアとしてのスキルは高まります。
どうやってはじめる?PHPエンジニアになる方法
最後に、どうやってPHPエンジニアになるのか、その方法をお伝えします。いろいろな方法がありますから、あなたに合った方法ではじめましょう。
求人サイトで探す
最も一般的な方法は、求人サイトで正社員募集を探すことです。IT業界は慢性的な人手不足に陥っているため、未経験でも歓迎する企業は数多くあります。未経験歓迎と書いてある求人を探してみましょう。しかし、ブラックな企業も多いという話もありますので、応募する前に口コミなどで企業の評判を調査しておくことをおすすめします。
インターンに参加する
学生の方は、インターンに参加するのも一つの手でしょう。企業は新卒を獲得するのに積極的ですから、インターン中にスキルを発揮できれば、声がかかる可能性が高いと言えます。学校からの斡旋や、インターン情報検索サイトなどを利用して参加してみましょう。
バイトから始めてみる
まずはバイトから始めてみる、というのも良い考えです。まだスキルにあまり自信がない方、本格的に業界に入る前にちょっとお試ししてみたい方におすすめ。バイトでも未経験を歓迎している企業は少なくありません。給料も時給1,000円~2,000円と、なかなか高時給なので、単なるバイトとしても割がいいと言えます。履歴書の実績にもなりますよ。
クラウドソーシングを使う
クラウドワークスなどの、クラウドソーシングサービスを使う方法もおすすめ。在宅でもできる案件が多く、ウェブ上でお仕事が完結します。初心者の方は、WordPressのカスタマイズ案件など、比較的難易度の低いものから始めると良いでしょう。最初は苦労するでしょうが、慣れてくればだんだん早くできるようになってきます。
まとめ
いかがでしたか?PHPエンジニアになるイメージが湧いてきましたか?PHPは需要が高い言語なので、使用している企業も多く、仕事が見つかりやすい言語だと言えます。確かに努力は必要ですが、正しい手順を踏んでいけば、誰にでもなれる職業です。いちばん重要なのは、プログラミングに対する熱意です。後、重要なことがひとつ、意外と軽視されがちなコミュニケーション能力も磨いておきましょう。ソフトウェア開発はチームプレイなので、メンバーとの連携が大切です。まわりと上手く協調して仕事を進めていきましょう。
あなたのまわりにエンジニアになりたい方がいたら、この記事を教えてあげてください。
参照:PHPエンジニアのためのキャリアデザインを解説した記事はこちら
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