PHPエンジニアの業界は昨今のPHP案件急増に伴い、需要自体が膨らんでいます。
その反面、PHPエンジニア自体は、そこまで極端に増えていないという現状があり、
現在は完全な売り手市場となっています。
しかし、たいていの企業において転職する際には、業務経験を重視する傾向があります。そのため、何の準備もなくPHPエンジニアとして異業種転職をしようとしても上手くいくことはありません。
この記事は、PHPに関して全く就業経験がない、
いわゆる未経験の方がPHPエンジニアとして転職する際に、
どのような準備をするべきかを紹介していきます。
未経験者でも採用する企業が考えていること
採用する条件は、各個人のスキルや経験が多様であるように、必ずしも一定ではありませんが、基本的に転職においては、スキルがあることは前提になりますので、
PHPのプロジェクトに関わったことが無い場合、条件面でかなり不利になります。
その上でPHPエンジニアとして転職するのであれば、
独学であってもプログラムの経験だけは付けておく必要があります。
もちろんPHPであれば理想ですが、それ以外であっても、
JavaやC++、C#のように言語体系としてPHPに近い言語の経験があれば、
条件の差をいくらか埋めることができます。
ただし、経験が無い方を採用する場合、企業側の方も前提として、ある程度のレベルのエンジニアが既に在籍しており、採用に関与していることが前提となります。
なぜなら、すでに知っている人が教育も兼ねて行うというので無い限り、
未経験の方を採用するのはリスクが高いと考えられるためです。
また、ある程度のレベルのエンジニアが採用に関わる場合、
PHPのプロジェクトの経験でなかったとしても、
どのような経験があれば補完ができるかということを理解している可能性が高く、
仮に未経験であったとしても、その不利な部分を埋めやすくなるためです。
とはいえ、希望者が複数いる場合は比較対象がいますので、
未経験者の場合、不利であることに変わりはありません。
しかし、そのような状況であっても、早々に諦める必要はありません。
言語知識はエンジニアとしての重要な判断要素ではあるものの、
それ以外にも重要な知識が数多くあり、それらも選考基準となることが多いためです。
採用担当者はどこを見ている?PHPエンジニアの選考基準
この辺りは選考に関わる方の考え方に依りますので、一概に「こうだ」というのは難しいですが、エンジニアとして必要とされる能力はプログラミング言語だけではありません。
特に未経験者を採用する場合であれば、プロジェクトを組んで開発を行うことになります。そのため、プロジェクトとして進めるために必要な能力を問われる場合も少なくありません。
具体的には、以下のようなものがあります。
- 仕様理解力
開発をする上では、作るより前に仕様を正しく理解することが必要になります。
そのため、仕様書の読み方や仕様書に組み込まれた意図を理解し、
不明な点を確認できるかどうかがポイントとなります。 - 質問力/解決力
経験の有無に関わらず、わからない点というのは出てくるものです。
そのため、何がわからないのかを把握し、答えとしてどのようなものを求めているかを理解することと、
それを質問したり、検索したりして解決できるかがポイントとなります。 - 技術的興味/関心
未経験である場合は、どうしてもPHPについて勉強をする必要が出てきます。しかし、興味や関心が薄い場合、どうしても学習効率は落ちてしまいます。そのため、技術やPHPに興味があるかがポイントとなります。 - ソース共有
一人で作るわけで無い以上、ソースを管理するのは必然となります。そのため、ソース共有を使ったプロジェクトの進め方について理解があるかがポイントとなります。 - JavaScript/CSS
PHPはWEB上で表示を行いますので、
WEBでの表示を制御するJavaScriptやCSSなどの知識があることが求められます。
特に、最近は動的な画面を求められることが多いため、JavaScriptが使えることは大きなポイントとなります。 - サーバー知識
PHPはほとんどの場合サーバー上で動作します。そのため、基本的なサーバーのセットアップや管理などを行うことができることは、大きなアピールポイントとなります。 - データベース
PHPの開発において、データベースにアクセスすることは多くの場合必須になります。そのため、データベースやSQLについての知識があることは、採用の際の大きなポイントになります。
これらの要素はPHPエンジニアとしての経験が無い場合でも、
PHPエンジニアとなることを目指すのであれば、是非とも使いこなせるようになっておくことをお勧めします。
特に、これらの経験は専門的という程のレベルで要求されることは多くありません。
もちろん習熟度が高いに越したことはありませんが、独学でやっています、といった程度であっても十分なアピールポイントになり得ます。
もちろん、PHPエンジニアでなかったとしてもエンジニアとして経験を積んできた方であれば、いくつかは持っているものであると思いますので、足りていない部分を補っておくと良いでしょう。
また、PHP自体はエンジニアの数が多いことからも分かるように、
そこまで習得は難しくはありません。
特に仕事で使う場合、もちろん全く同じではありませんが、
ほとんどの部分は同じことの繰り返しになっています。
ですので、一通りPHPでの基本的な開発の流れを押さえていれば、
PHPでのプロジェクト経験が無かったとしても、そこまで不利にはなりません。
ですが、PHPとしての経験はあった方が良いですので、
個人的にでもPHPで簡単なものをいくつか作っておくと良いと思います。
大事なのは採用されてからの働き方
未経験の方で転職しようとして、これらの準備を十分にしてきたにもかかわらず、
採用されなかったことがあったとしても、悲観する必要はありません。
特に会社に入った際、未経験者の方の上司にあたるエンジニアが適切でなければ、
むしろ会社の方が未経験者を受け入れることのできる体制が整っていないと考えられます。
もちろん転職がうまくいくに越したことはありませんが、
仮にうまくいったとしても、そう言った体制の整っていないところの場合、
未経験者のあなたに技術的な責任の全てがのしかかってくる可能性があります。
特に、サーバー上で動くシステムの場合、サービスが停止することは致命的なことですので、そのような事態になった場合、解決のために全力を尽くす必要が出てきます。その時に、自分は未経験であるという免罪符は通用しませんので、非常に大変な思いをすることになります。
もちろん、そのように大変な経験はエンジニアとして成長することができる経験であるとも言うことができますが、進んで追い込む必要はありませんので、なるべく未経験として安心できるような転職先を選ぶように心がけると良いでしょう。
結論、未経験でもPHPエンジニアになれる!
もちろん、PHPエンジニアとして転職するわけですので、
これまでに述べたように経験がある方が有利であることには変わりありませんが、
PHPのエンジニアとして求められるものはPHPの知識だけではなく、
それに関連する様々な技術についても要求されることがほとんどです。
そういった事情もあり、PHPエンジニアと言っても、
PHPの経験そのものの比重はそこまで大きくはありません。
PHP以外の技術について必要とされる部分も多いため、むしろ、そう言った部分をアピールするような方向に持っていくと良いでしょう。それで十分にPHPのプロジェクトが未経験であることを補うことができます。
特に、今はPHPのエンジニアが不足気味の状況にあります。そのため、PHPが未経験だったとしても、採用される可能性は十分にあります。特に、これまでに挙げた対策を行った方であれば、問題なく採用されるでしょう。
さて、ここまで色々とPHP未経験の方が転職するにあたって、
どのようにすれば良いかを色々と紹介してきましたが、
ここで紹介した以外にも色々なものがあると思います。
他にもこういったアピールポイントがあるなどアドバイスがありましたら、是非教えてください。
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