日本には100万人以上のシステムエンジニア(SE)がいると言われています。
実際にはSE自体の定義があいまいなため正確な数値を出すことはむずかしいですが、
それでも今もたくさんの方がSEを目指していることに変わりはありません。
SEを目指す理由は人によっていろいろありますが、やはり一番の理由は「やっていて楽しいから」ではないでしょうか。たしかに、残業やクライアントとのやり取りなど大変なことはたくさんあります。しかし、そんな中でも楽しみがあるからこそSEを続けていけるのです。
この記事では、
- システムエンジニアとして働こうと考えている方
- システムエンジニアとして働いている方
のために、システムエンジニアの楽しみをランキング形式で紹介していきます。楽しみは人それぞれです。ぜひご一読して、他の方はどのようなことが楽しいのか参考にしてみましょう。
参照:元SEがシステムエンジニアの具体的な仕事内容を解説した記事はこちら
第1位:日々システムが完成に近づいていくこと
システムエンジニアはプログラマーとは違い、上流工程であるクライアントからの要求のヒアリングや要件定義、システムの設計を担当することができます。そのため、自分の設計したシステムが徐々に完成に近づいていくのを見るのはSEにとってとても楽しみなことです。やはりシステムを一から作り上げることができるのはSEの特権ですね。
2020年の東京オリンピックの公式エンブレムは、紆余曲折を経て「組市松紋」に決まりました。このエンブレムをデザインした野老朝雄氏は、発表会見で「我が子のような作品です」と述べています。同じように、設計したシステムはSEにとって我が子のようなものなのかもしれませんね。楽しみも日々の成長を見届ける親心によるものなのでしょうか?
第2位:自分の力でシステムを作り上げること
システムを作り上げる作業は非常にクリエイティブな作業で、ひとつとして同じシステムはありません。そのため、クライアントの要求を正しく理解し、状況に応じて必要とされているシステムを設計できるかがシステムエンジニアの腕の見せどころであり、楽しみなのです。
逆に言えば、毎回なにかしら新しいことにチャレンジすることになるので、そこがSEのたいへんなところですね。SEの仕事は決してルーチンワークにはなりません。
IPA(情報処理推進機構)の調査によると、ソフトウェアプロジェクト全体の成功率は7割程度となっています。つまり、残りの3割のプロジェクトは失敗に終わっているということです。今日の複雑化したソフトウェアプロジェクトを100%成功させることは容易ではありません。そのため、プロジェクトを無事完遂できたときはよろこびもひとしおです。
第3位:最新の技術に触れられること
エンジニアの方々は、新しい物が好きなことが多いように思います。あなたもApple Watchなどの新しいガジェットを発売日に買いに行った経験はありませんか?システムエンジニアとして働く中でも、新しい技術に触れることを楽しみにしている方が数多くいます。やはり新技術に触れるときは、新しいガジェットを開封するときのようなワクワク感がありますよね。
最近話題の最新技術といえば、VR(バーチャルリアリティ)やAI(人工知能)技術でしょう。VRやAIを取り入れている企業はまだまだ少ないですが、これからさまざまな分野に広がっていくことが予想されます。身近なところでは、AWSなどのクラウドコンピューティングやSwiftなどのモダン言語がありますね。SEはある程度採用する技術を選択できる立場にありますから、積極的に新しい技術を取り入れていくと楽しいでしょう。
第4位:多くの人とコミュニケーションがとれること
IT業界の一般的なイメージとしては、一日中パソコンに向かっていると思っている方が多いようです。たしかにプログラマーの方は、比較的パソコンでプログラミングをしている時間が長くなりがちです。しかし、システムエンジニアはどちらかというとコミュニケーションが中心になります。企業によっては、プログラミングをまったくしない場合もありますね。
そのため、クライアントやチームメンバーとのコミュニケーションを楽しめる方がSEに向いているといえます。プロジェクトの失敗の原因のひとつには、コミュニケーションの不足や意思疎通のミスがあります。ドキュメントや打ち合わせに加え、普段のなにげないコミュニケーションがプロジェクトを成功に導く手助けをしてくれるのです。
第5位:サクサクと仕事を終わらせること
システムエンジニアは非常に多忙な仕事で、なかなか定時に帰ることができないことはよくお分かりだと思います。そうなると、ある意味定時に帰ることがひとつの目標のようになってきて、クエストのごとくタスクをこなしていくことに楽しみを覚えます。定時内に終わればクエスト成功といったところでしょうか。
一昔前に、ゲーミフィケーションと呼ばれるものが流行りました。ゲーミフィケーションは簡単に言うと、日常の生活にゲーム的要素を取り入れる考え方です。ある開発現場では、各社員にレベルと経験値を設定して、仕事をこなすごとに経験値を加算してレベルアップしていくという仕組みを作ったところもありました。しかも、レベルアップ時にはSE(システムエンジニアではなくサウンドエフェクトの略)が流れるというこだわりぶりでした。日々の仕事を楽しむために、ひとりゲーミフィケーションを行うというのはどうでしょうか?
第6位:常にIT技術に触れられること
IT業界に入ったシステムエンジニアの方々は、当然のことながらIT技術を好きな方達です。仕事とはいえ、毎日好きなものに触れられるのは楽しいことですね。前職がプログラマーだった方はプログラミングが好きで、SEになってからプログラミングの機会が減って少し残念に思っている方もいるのではないでしょうか。
中にはプログラミングが大好きで、「SEにならずにずっとPGのままでいたい!」という方もいます。とはいえ、プログラマー35歳定年説と呼ばれる俗説がまことしやかにささやかれていることもあり、年齢が上がるに連れ「SEになれ」という圧力が高まってくると思われます。
第7位:ちょっと息抜きができること
これは別にシステムエンジニアの方に限ったことではありませんが、パソコンを使う仕事であればちょっとした息抜きにインターネットでニュースを見たり、気になる技術を調べたりできます。「そんな暇はねーよ!」という方もいるかもしれませんが、たまには息抜きしたほうが効率も上がると思いますよ。
ちなみに、厳しい職場では、YouTubeやTwitterなど業務に関係のないサイトの閲覧を制限している企業もあります。まあそれはしかたのないことなのですが、制限が厳しすぎて業務に支障をきたすのはやめてもらいたいところです。あまりに制限が厳しすぎると、効率よく息抜きが出来ずに作業が滞る、なんてことが起きるかもしれませんからね。
まとめ
あなたが楽しみとしていることが見つかりましたか?「楽しみなことがない」と思っている方でも心持ち次第で楽しく仕事をすることができます。どこかの本で、「楽しい仕事はない。だが、楽しく仕事をすることはできる」という一文を目にしたことがあります。
仕事を楽しむのも自分次第というわけですね。よほどの大金持ちにでもならない限り仕事から逃れることはできません。仕事を人生の一部として楽しんでいきましょう。あなたはどんなときにシステムエンジニアとしての楽しみを感じますか?
参照:元SEがシステムエンジニアの具体的な仕事内容を解説した記事はこちら
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