フリーランスの醍醐味は自由裁量の大きさ
IT業界では残業が当たり前、チーム内の他メンバーとの協調性も必要、と早く帰れる日も少なく仕事に終われる日々になりがちです。しかしフリーランスの大部分が自宅で業務を行いますので、何時間勤務していたかよりも決められた期間で決められた制作物を納品できるかどうかが重視されます。そのため、能力が高く業務を前倒しに行える人や時間の管理がうまい人などは、特にフリーランスとしての勤務体制が魅力的に感じるはずです。
また、単金などの調整をするのも自分であり、同じ業務でも収入をアップさせることができるため、どこまでも「自身のやる気と実力で報酬を決めることができる」というのが一番のメリットと言えるでしょう。特にITエンジニア系のお仕事は需要が高く、クラウドソーシングやエージェントなどでも比較的容易に希望に合った案件を探すことができるなど、他の業種に比べてフリーランスとしてやっていきやすい業種であると言えるでしょう。
メリットばかりではない?デメリットは気づいていないところにも
ITエンジニアとしてフリーランスを目指す場合のデメリットの一つとして「経費と収入の全体像とのギャップ」が挙げられます。会社員時代には企業がカバーしてくれた費用もフリーランスの負担となりますので、その分の積み立てを日々の報酬から行っていかなければなりません。例えばITエンジニアの一番の仕事道具であるパソコンも年々劣化していきます。予想もしていなかったタイミングで故障してしまうこともありますが、その際に修理に出し、代替機を用意したり急きょ新品を購入したり、業務に合ったソフトの購入など、大きな出費が伴うことも少なくありません。
その他、自宅で仕事をするようになったので光熱費が思いのほかかるようになった、税金や年金を自身で100%支払わなければならないなどにより、収入は上がったのに自由に使えるお金が減ったということもあります。そのため会社員時代と同じ水準の月収を得るには、一般的に「月収の1.5~2倍」の報酬を確保する必要があるとされています。
年収300万を希望するならば、年商450万~600万必要という計算になりますので、相当な努力が必要になるでしょう。
特定の言語開発を極めたら・・・
フリーランスのITエンジニアとして活躍したいなら、まずは絶対的に自信のある開発言語を一つ身に付け、その言語のスペシャリストになることを目指しましょう。ライターやデザイナーのように、一つのスキルを身につければ多少得意分野と異なったカテゴリーでもつぶしの効く職種と違って、エンジニアはあれもこれもできる人というのは限られてきます。その分、一つの分野に対して深い知識や経験を持っている人は重宝されます。
エンジニアと一言で言っても、ソフトウェアエンジニア、フラッシュエンジニア、iOSエンジニア、セキュリティエンジニア、アプリケーションエンジニア、ネットワークエンジニア、インフラエンジニア、ストレージエンジニア、フロントエンドエンジニア……とそれぞれによって行う業務、携わる商品・サービスが異なってきます。アイフォンアプリ(iOS)が使えるからと言って、アンドロイドアプリ(Android Java)が使えるとは限らず、同じスマホアプリでも言語が違えばできることが違ってきます。
このように、自分ができることの専門性を深めつつ、その中で市場を読んでニーズのあるスキルを身につけるとさらに仕事を取ることができるようになるでしょう。例えば、現在Flashを使ったサイトを作ることが少なくなったためFlashエンジニアの市場はとても小さくなっており、アプリケーションエンジニアはWebアプリ開発系のお仕事は増えているが、業務系はWebアプリに移行しているため案件が少なくなっているなどの動きがあります。また、スマホアプリはiOSのみ、Android Javaのみ使えるエンジニアより、アイフォンアプリをアンドロイドアプリに、アンドロイドアプリをアイフォンアプリに移植できるエンジニアにニーズが高まっています。
このような市場の動向を見つつ、次に自分が身に付けるべき言語を絞っていきましょう。様々な分野に精通した「フルスタックエンジニア」になれるのが最もエンジニアとして活躍できる幅が広いと言えますが、現実的にすべての言語を扱うことができるというのは無理に近いので、まずは専門的な分野のスペシャリストに、その後、その周りにあるニーズの高いスキルを固めていくのがいいでしょう。
会社というブランド力や保障を得られないフリーランスでは自身の技術力が一番の武器となります。フリーランスエンジニアとして活躍したいなら、様々な技術を身につけることを常に念頭に置きましょう。
学び続けることがフリーランスとして成功するためのカギとなる
自分がフリーランスとして活躍ができるかどうかを見据えるためには、「新しい技術に触れることが好きかどうか」によって判断する必要があります。もちろん会社員でも新たな技術を学び続けることができなければ賃金の上昇は難しいでしょうが、フリーランスの場合はその影響が顕著です。
新しい技術を学ぶことと並行して推し進めたいのが「開発のスピード」か「質」、できればその両方をあげることを意識して日々の開発を行うことです。つぶしの効く、という点で新しい技術を学ぶことは大変ですが、今まで経験のある業務を「素早く正確に」行うことは比較的難易度が低いのではないでしょうか。どんなに優れたものを開発しても、会社の評価に集約されがちな会社員と違い、自身の開発したものが自身の評価に直結するフリーランスは、様々な角度から自身の技術力を向上させることができれば、次の契約や継続案件などに繋がりやすいのも特徴です。自身の技術を向上させることが「楽しいこと」だと思える人は、ぜひフリーランスとしての道も検討してみるとよいでしょう。
参照:フリーランスエンジニアの年収を徹底解説した記事はこちら
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