PHPエンジニアを仕事でやる場合、どうしても考えないといけないのが年収になります。エンジニアという職種から考えると、かなり貰っていそうと考えたり、PHPのエンジニアが沢山いることを考えると、結構低いのかもと考えたりする方がいるかと思います。
日本の企業の場合、年収を決定する要素として挙げられるものとして、年齢、勤続年数、職能、役職、スキルの5種類になります。
ここでは上記の5つの切り口で年収がどのくらいになるかを紹介していきたいと思います。
PHPエンジニアの年収を考える
PHPエンジニアの年収を構成する要素として、役職、スキルの2種類があります。これは国内企業か外資系企業かに関係なく考慮される要素になります。それに加え、国内企業、主には大企業になりますが、であれば、年齢、勤続年数、職能が関係してくる場合があります。
ここでは、それらの切り口から年収がどのように変化するかを考えていきます。
年齢に対する年収
ここ数年は成果主義を導入する企業が増えてきましたが、国内企業の多く、特に大企業については年功序列の要素が残っており、年齢と年収にも一定の相関があります。とはいえ、実際には年齢に伴ってエンジニアとしての経験が増えていくということを根拠として年収が上がっていくことになります。
もちろん年収の上昇幅は個人差があり、高い方であれば30代前半で600万円前後の年収、低い方ですと30代前半で350万前後の年収程度になるようです。しかし、PHPエンジニアの需要は年々増加しており、それに伴って平均年収の方も堅実に増加しています。
ただし、多い方については一定の役職に就いている方が多く、役職に対する報酬としての部分がメインになっていると考えるといいでしょう。
そのため、純粋に年齢のみに対する年収への影響として考慮した場合、だいたい年齢×120,000円が目安になるようです。
役職に対する年収
一定の年齢や経験、スキルなどが評価されると、ほとんどの企業において、役職が与えられます。
大きいところであれば、課長などとなりますが、ベンチャーであればCTOとして任せられる場合もあります。
いずれにしても、役職を得るということは社員でなく、経営側のメンバーとして携わることになるため、権限が大きくなりますが、それに伴って責任の幅も大きくなります。
課長であれば1.5倍から2倍、CTOであれば1.5倍から3倍程度の年収が目安になると考えられます。もちろん、経営側のメンバーになりますので、業績次第では低くなる場合もありますが、ここ数年はPHPの開発の需要が増加しているため、それなりの経営者であれば、そうそう業績が悪化することはないと思われます。
役職がある方の場合、原則として残業代は出ませんので、残業時間が多い場合は役職の無い方が年収は高くなってしまう可能性もあります。
勤続年数に対する年収
エンジニアは転職をする方が多いため、勤続年数に対する年収の影響はさほど大きくはありません。
また、社内の評価によっては、転職した方が年収は上がる可能性もあります。しかしながら、会社からの信頼を得ることができれば、昇給の幅も年齢よりも多くなりますし、場合によっては役職に就くことをお願いされる可能性もあります。そのため、一概に転職する方が良いというわけではありません。
純粋に勤続年数の年収への影響を考慮すると、年齢の±20%くらいと考えると良いかと思います。
もちろん、高い評価を得て+20%を積み重ねれば、大きな差につながりますが、それだけの高い評価を会社から得ていれば、遅かれ早かれ役職へのオファーが出てくるはずです。
職能に対する年収
職能とは、プロジェクトマネージャーとか、システムエンジニアとかプログラマといった分類になります。これらは役職ほどではありませんが、日本においては年収に対して影響力を持っています。
というのも日本において、エンジニアの売り上げは工数で計算されますが、基本的に上流工程と呼ばれる設計と下流工程と呼ばれる実装では、工数に対する単価が異なる場合が多く、その差が年収にも反映されます。
また、プロジェクトマネージャーについては、役職ではないものの、プロジェクトに対して責任を負う立場になることから、役職に準じた年収が適用される場合もあります。
しかしながら、ベンチャー企業などにおいては、職能による区分をあまり付けないため、あくまでプロジェクトにおいて、どの程度責任があるか、ということのみを評価するようです。
スキルに対する年収
大企業においては、エンジニアとしてのプログラミングスキルなどが年収に反映される可能性はそれほど高くありませんが、ベンチャーなどの中小企業であれば、エンジニアのスキルは売り上げに反映しやすいため、スキルが年収に与える影響は非常に大きなものとなります。
しかし、ここで言うスキルというのは、PHPに限定したスキルでなくシステムに関連した広範囲のスキルを意味する場合がほとんどで、PHPだけを極めていくだけでは、ある程度のところで頭打ちになる可能性もあります。
とはいえ、PHPの案件を中心に請け負う会社であれば、PHPを極めていくことで社内での大きな信頼を得ることができ、それが結果としてCTOなどの役職に対するオファーにつながってくるでしょう。
とは言いつつも、PHPの案件はPHPだけで完結する場合はそこまで多くはなく、PHPの周辺のスキル、例えばJavaScriptやCSS、HTML、SQLなどもある程度使いこなせるようにしておく必要はあると言えるでしょう。
そういったスキルがあるエンジニアであれば、1.5倍から2倍程度の年収にすることも可能ですし、外資系企業であれば、さらに上を期待することもできます。
PHPエンジニアの年収は高いのか?
ここまで、5つのポイントを中心に年収にどの程度影響を与えるのかを見てきましたが、実際のところ、企業によって年収に対しての考え方が異なっています。
特にPHPエンジニアは供給不足な現実があるため、全体的に年収が高くなっていますが、年収の全体平均で見た場合、そこまで高いように感じないかもしれません。
その理由としては、PHPエンジニアは需要もありますが、人数が多いことからスキルなどの個人差が非常に大きく、あまりスキルが高くないエンジニアの方も、結構な人数がいます。
当然ながら、そういったエンジニアの年収はさほど高くはない場合が多いので、平均にしてしまうと、ずば抜けて高いように見えなくなってしまいます。
そういった現実があることから、その一方でスキルの高いエンジニアについては、需要の大きさも手伝って非常に高い年収を得る方も多く、そこまで行かなかったとしても、かなり高い年収を得ることができます。
実力があれば、案件を成功させる可能性も高くなりますので、結果として企業から信頼され高い年収が約束されるということになるでしょう。
もし、PHPエンジニアとしてやっていくのであれば、スキルや知識を広く深くしていき続けることが、やはり年収を上げるための一番の近道であると言えます。
もし、技術やプログラミング、コンピュータに興味があり、スキルを磨き続けることができるのであれば、PHPエンジニアの年収は他の業種や職種に比べて高く魅力的と言えるでしょう。
反面、そういったことに興味があまりなく、プログラムも好きでは無いような方が、年収が高いと聞いてPHPエンジニアを目指すのであれば、あまりお薦めすることはできません。
年収が高い=スキルが高いエンジニアは多くの時間をスキルの向上に費やしています。目に見える勉強だけでなく、頭の中で常に技術的なことについて考えている場合もありますので、そういった方と張り合っていくのは、興味が無い方には非常に難しいでしょう。
とは言いつつも、仮にそこまで興味が無かったとしても、PHPエンジニアの需要は高い状態が続いていますので、就職して一定の年収が得られるようになりたいという方であれば、PHPエンジニアをとりあえず目指してみるというのも選択肢の一つとなりえます。
興味無い、と思っていたけれども、実際にやってみたら興味が持てるようになる可能性もありますので、試しにやってみるということであれば、大きな需要のある今がチャンスと言えます。
この機会にあなたもPHPエンジニアを目指してはどうでしょうか?
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