新しい技術を勉強しようとしていますか?フリーランスでは実力がとても重視されます。しかし、先輩が教えてくれたり会社が研修を行ってくれたりするわけではないので自分で勉強する必要があります。IT業界は流れが早く、最新の技術を取り入れていかないと時代に取り残されてしまうでしょう。PHPは歴史が長く比較的変化が少ない言語ですが、それでも徐々に使用される技術は移り変わっていきます。そのため、少しずつでも新しい情報を取り入れていくべきです。
この記事では、もっとたくさんの案件を獲得したいフリーランスのPHPerの方のために、身に付けるべきスキルと勉強方法をお伝えしていきます。ぜひご一読して、技術力の向上に努めましょう。
Laravel
どんなものか?
Laravelは、2012年に登場した比較的新しいフレームワークです。現在、人気急上昇中で、2015年の最も人気のあるPHPフレームワークに選ばれました。日本での普及はまだこれからといった感じですが、いずれ海外に追従するように普及が進むことでしょう。アーキテクチャとしてはMVC(Model-View-Controller)を採用しており、疎結合のウェブアプリケーションを素早く構築できます。認証やバリデーション、テンプレートエンジンなど非常に多くの機能を搭載したフルスタックフレームワークです。それでも機能が不足する場合はComposerを使ってパッケージを導入することで拡張できます。
勉強方法
Laravelはドキュメントに力を入れているため、公式のドキュメントが非常に充実しています。こういった海外で開発されたソフトウェアのドキュメントは英語であることが多いのですが、しっかり日本語に翻訳されています。英語が苦手な方でもこれなら安心ですね。はじめての方のためのチュートリアルが用意されています。まずはチュートリアルからはじめてみるとよいでしょう。書籍としては、「Laravel リファレンス[Ver.5.1 LTS 対応] Web職人好みの新世代PHPフレームワーク/新原 雅司他/インプレス」が出版されています。
CakePHP
どんなものか?
CakePHPは、日本で最も人気のあるウェブアプリケーションフレームワークです。人気は下落傾向にありますが、それでも圧倒的なシェアを持っています。それをLaravelが追い上げているような状況です。既存案件ではフレームワークを変更することは容易ではないため、これからもしばらくはCakePHPの支配的なシェアは維持されるでしょう。こちらもMVCアーキテクチャを採用しており、Composerを使って機能拡張ができます。10年以上の歴史を持っているため、機能的に安定しています。
勉強方法
老舗のフレームワークなので、しっかりと記述されたドキュメントが整っています。最新のバージョンのドキュメントが日本語で提供されているのはうれしい限りですね。公式ドキュメントが最もまとまった情報を得られる場所でしょう。そのため、公式ドキュメントを中心に勉強を進めましょう。
入門から応用まですべて学べます。ただし、APIドキュメントは残念ながら英語のみなので注意してください。また、日本語の書籍は古いものしかなく、情報の鮮度が低いためあまり学習にはおすすめできません。基礎部分をざっくり把握するのには役立つかもしれません。
WordPress
どんなものか?
WordPressは、オープンソースのブログ作成ソフトウェアです。CMS(コンテンツ管理システム)としても有名で、CMSとして世界一のシェアを誇っています。実に25%以上のウェブページがWordPressを使って作られているのです。プラグイン(拡張機能)が非常に豊富でかなり柔軟に対応できるのですが、やはり専用のカスタマイズが必要になる場合も多くあります。カスタマイズの際にはWordPressとPHPの両方の知識が必要なので、PHPが使えるならWordPressを学ばない手はないでしょう。PHP使いの方なら、かならず身につけておいたほうがよい知識のひとつです。
勉強方法
WordPressを勉強するためには実際に使ってみることが一番の早道です。月数百円のWordPress対応のレンタルサーバーを契約して実際に運用しながら学習してみることをおすすめします。まずは普通にブログを作ってみて全体の構造を把握しましょう。全体の構造や動作がある程度理解できたら、プラグインを使って機能を拡張してみます。最終的には自分でソースを編集してカスタマイズができるようになりましょう。その際には、「基礎からのWordPress 改訂版/高橋 のり/SBクリエイティブ」などの書籍を活用するとよいです。
Composer
どんなものか?
最近のプログラミング言語には、たいていパッケージ管理システムがあります。もちろんPHPも例外ではありません。ComposerはPHP向けのパッケージ管理ソフトウェアです。他の言語でいうnpmやNugetのようなものですね。パッケージをリポジトリから自動的にダウンロードしてプロジェクトにインストールすることができます。その際には依存関係も解消してくれますので、他に必要なパッケージがあっても自動的にインストールしてくれます。上述のLaravelではComposerは欠かすことができない存在で、インストールの必須要件になっています。もちろん単体で使うことも可能です。
勉強方法
それほど複雑なソフトウェアではないので、公式ドキュメント(英語)やウェブ上の情報を頼りに学習できると思います。まずは自分がいつも使っているパッケージをプロジェクトに取り込んでみることからはじめましょう。パッケージ管理の便利さに驚くことでしょう。自分の欲しいパッケージはリポジトリサイトのPackagistで検索します。一般的なパッケージならほぼここで見つかるでしょう。LaravelやCakePHPもインストールできます。
LAMP
どんなものか?
LAMPは、Linux・Apache HTTP Server・MySQL・PHPの頭文字を取ったソフトウェアバンドルの総称です。多くのPHPはLAMP環境で動作しているため、各ソフトウェアの知識が必要になってきます。類似のものにWIMP(Windows)やMAMP(Mac)などがあります。なお、最後のPはPerlやPythonの意味も持っています。
勉強方法
すべてのソフトウェアが無料で入手できるため、自分で環境を構築してPHPを動かしてみるとよいでしょう。とはいえ、そのために別のパソコンを用意するのも億劫かと思います。そんな方はVirtualBoxを活用してみてください。VirtualBoxはオラクルが開発している無料の仮想化ソフトウェアで、OSの上でOSを動かすことができます。たとえば、Windows上でLinuxを起動して、ひとつのアプリケーションのように扱うことが可能です。既存の環境に影響をあたえることがなく安全に試せます。
コーディング規約
どんなものか?
チームで開発を進めるには、なんらかのルールが必要です。特にコーディングについては、ルールがないと記述にばらつきが生まれバグの元になることもあります。そのため、多くの現場ではコーディング規約を定めています。PHPにもいくつか標準的なコーディング規約があり、これをベースに規約を定める場合が多いです。そのため、標準的な規約を学習しておくとよいでしょう。
勉強方法
有名なコーディング規約には、PHP-FIG(PHP Framework Interop Group)という団体が策定しているPSR(PHP Standards Recommendations)があります。1~17までに区分されており、まだ策定中のものもあります。策定されているものを日本語訳された文書で勉強するとよいでしょう。それを日々のPHPコードに取り入れていくことで規約に沿ったコーディングに慣れることができます。コードも綺麗になって一石二鳥ですよ。
まとめ
まだ身につけていないスキルがありましたか?見つかったら勉強方法を参考に学習をはじめてみましょう。すぐに身につけることはできなくても続けることが大切です。幸いPHPはすぐに技術が移り変わることは少ないでしょうから、長く使えるスキルになるはずです。仮に新しい技術が登場したとしても、たいていの新しい技術は古い技術の上に成り立っていることが多いです。古い技術もまったくのムダになることはありません。労力を惜しまずに学習を続けましょう。あなたはどんな技術を勉強しますか?
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