エンジニア=稼げるというイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。世の中のイメージとは裏腹に、会社員としてエンジニアを続けているだけでは高収入にはなりづらく、エンジニアとして働いている人の中には「年収1000万円を目指したい」「もっとスキルアップしたい」と考え、会社員からフリーランスになる方も多いようです。
本記事では、エンジニアの方が年収1000万円を目指すにあたって、必要なスキルや具体的な方法を解説します。年収1000万円以上を目指しているエンジニアの方は、ぜひ参考にしてみてください。
年収1000万に到達する難易度は高い
冒頭でもお伝えしたように、エンジニアとして1000万円以上の年収を獲得するのは決して簡単なことではありません。国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与は 458万円(対前年比 2.7%増)となっています。また、1年を通じて勤務した給与所得者の平均年齢は 47.0歳となっており、平均勤続年数は 12.7年ということが分かりました。
さらに、正社員(正職員)、正社員(正職員)以外などについてみると、1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与は正社員(正職員)523万円(同 1.5%増)、正社員(正職員)以外 201万円(同 2.8%増)となっています。
これらの結果から、年収1000万円に到達するためには平均年収を倍近くあげなければならないということが分かります。年収1000万円の壁は高く、かなり難易度が高いと言えるでしょう。
ここからは以下の内容を具体的に解説していきます。
- 業種別年収1000万円の割合
- 事業所規模別の平均給与
- 年齢別の平均給与
業種別年収1000万円の割合
1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与を業種別にみると、最も高
いのは「電気・ガス・熱供給・水道業」の 747万円、続いて「金融業、保険業」の 656万円となっており、最も低いのは「宿泊業、飲食サービス業」の 268万円ということが分かります。エンジニアが該当する情報通信業に関しては、632円と年収1000万円には程遠い結果となっています。エンジニアに関わらず、年収1000万円を稼ぐこと自体難易度が高いのかもしれません。
事業所規模別の平均給与
1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与を事業所規模別にみると、従業員10人未満の事業所においては371万円(男性470万円、女性262万円)となっているのに対し、従業員 5,000 人以上の事業所においては538万円(男性691万円、女性316万円)となっていることが分かります。従業員5,000人以上規模の事業所でも、年収1000万円を超えることは難しいようです。
1人当たりの平均給与 | 男性 | 女性 | |
---|---|---|---|
従業員10人未満の事業所 | 371万円 | 470万円 | 262万円 |
従業員 5,000 人以上の事業所 | 538万円 | 691万円 | 316万円 |
年齢別の平均給与
1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与を年齢別にみると、男性では60歳未満までは年齢が高くなっていくにつれて平均給与も高くなり、55~59歳が最も高くなっていることが分かります。一方で女性は、年齢による差はあまり顕著ではなく、350万円前後となっています。
ITエンジニア職種別の平均年収
職業情報提供サイト(日本版O-NET)job tagによると、ITエンジニア職種別の平均年収は以下の通りです。
ITコンサルタント | 660.4万円 |
---|---|
プロジェクトマネージャー | 660.4万円 |
システムエンジニア | 550.2万円 |
AIエンジニア | 534.6万円 |
プログラマー | 550.2万円 |
セキュリティエンジニア | 534.6万円 |
データエンジニア | 534.6万円 |
プロジェクトマネージャーやITコンサルタントでも、年収は660.4万円という結果になっています。上流工程を担うプロジェクトマネージャーやITコンサルタントでさえも、年収1000万円を稼ぐのは難しいのかもしれません。
ITエンジニアが年収1000万を目指す具体的方法
ここからはITエンジニアが年収1000万円を目指すための具体的な方法を解説します。方法は以下の通りです。
- 平均年収の高い大手企業や外資系企業へ転職する
- 元請け企業へ入社
- ITエンジニアとしてスキルアップを目指す
- 資格を取得する
- CTOを目指す
- 副業を行う
- 自身でサービスを立ち上げる
- 独立してフリーランスとなる
平均年収の高い大手企業や外資系企業へ転職する
ITエンジニアが年収1000万を目指す際は、平均年収の高い大手企業や外資系企業に転職することも1つの手です。基本給はもちろん、賞与や昇給制度があると年収1000万円も目指しやすくなるでしょう。大手企業の求人を探す際は、事業規模や従業員数などを参考にするのがおすすめです。例えば以下のような企業があります。
株式会社博報堂テクノロジーズ
職種:バックエンドエンジニア
想定年収:660万円〜2000万円
株式会社リクルート
職種:エンジニア(オープンポジション)
想定年収:543万円~1,378万円
大手企業は給与水準が高く、年収1000万円を超えることも夢ではありません。エンジニアで年収1,000万円を目指す場合は、大手企業の求人に応募してみることから始めてみてもよいかもしれません。
元請け企業へ入社
エンジニアが年収1000万円を目指す方法として、元請けの企業へ入社する方法も挙げられます。元請けとは、クライアント企業から直接仕事を請け負うことを指します。例えば、あるシステムを開発したいと考えている企業から、システム開発の案件を直接受託するSIer(エスアイヤー)が元請け企業です。「直請け」「一次請け」などと呼ばれることもあります。
IT業界でシステムを開発する際は、元請けが上流工程を行い、それ以外の業務は下請け企業に外注されるという仕組みになっています。下請けとは、元請け企業が請け負った業務の一部または全部を請け負うことを指します。下請け企業に外注されればされるほど、外注費は少なくなっていくため、給料水準も低くなる傾向にあります。そのため、給料を上げるのであれば、元請けや一次請負の企業に転職するのが得策だと言えるでしょう。
上流工程に必要なスキルとして、「知識・経験」「マネジメント能力」「コミュニケーション能力」の3つが必要になります。プロジェクトを円滑に進めるためには、マネジメント能力が必要であり、クライアントや下流担当者との打ち合わせや下流担当者との連携をとるためには、コミュニケーション能力が必須だといえます。
元請け企業に入社するためには、エンジニアとしての技術を磨くことから始めていくとよいでしょう。
ITエンジニアとしてスキルアップを目指す
ITエンジニアの年収の差は、スキルの差が関係しています。前述のとおり、マネジメント能力やコミュニケーション能力などのスキルがあることによって、年収1000万円を目指すことも可能です。
スキルアップしていくには、現在のスキルを把握しておくことが重要です。エンジニアスキルの指標として、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)のITSS(ITスキル標準)という指標があります。
レベル7:エンジニアとして世界で通用するレベル
レベル6:エンジニアとして国内のハイエンドプレーヤーとして認められるレベル
レベル5:エンジニアとして企業内のハイエンドプレーヤーとして認められるレベル
レベル4:自身のエンジニアとしてのスキルを活かし、後進育成に貢献できるレベル
レベル3:一人称で業務遂行でき、応用的知識・技能を持っているレベル
レベル2:指導の下で業務遂行でき、基本的知識・技能を持っているレベル
レベル1:最低限必要な基礎知識を持っているレベル
ITSS(ITスキル標準)の具体的な内容は以下の通りです。
レベル7 | プロフェッショナルとし てスキルの専門分野が確立し、社内外において、テクノロジやメソドロジ、ビジネスを創造し、リードできるレベルです。市場全体から見ても、先進的なサービスの開拓や市場化をリードした経験と実績を有しており、世界で通用するプレーヤーとして認められます。 |
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レベル6 | プロフェッショナルとしてスキルの専門分野が確立し、社内外において、テクノロジやメソドロジ、ビジネスを創造し、リードするレベルです。社内だけでなく市場においても、プロフェッショナルとして経験と実績を有しており、国内のハイエンドプレイヤーとして認められます。 |
レベル5 | プロフェッショナルとしてスキルの専門分野が確立し、社内においてテクノロジやメソドロジ、ビジネスを創造し、リードするレベルです。社内において、プロフェッショナルとして自他共に経験と実績を有しており、企業内のハイエンドプレイヤーとして認められます。 |
レベル4 | プロフェッショナルとしてスキルの専門分野が確立し、自らのスキルを活用することによって、独力で業務上の課題の発見と解決をリードするレベルです。社内において、プロフェッショナルとして求められる経験の知識化とその応用(後進育成)に貢献しており、ハイレベルのプレーヤーとして認められます。スキル開発においても自らのスキルの研鑽を継続することが求められます。 |
レベル3 | 要求された作業を全て独力で遂行します。スキルの専門分野確立を目指し、プロフェッショナルとなるために必要な応用的知識・技能を有します。スキル開発においても自らのスキルの研鑽を継続することが求められます。 |
レベル2 | 上位者の指導の下に、要求された作業を担当します。プロフェッショナルとなるために必要な基本的知識・技能を有する。スキル開発においては、自らのキャリアパス実現に向けて積極的なスキルの研鑽が求められます。 |
レベル1 | 情報技術に携わる者に最低限必要な基礎知識を有します。スキル開発においては、自らのキャリアパス実現に向けて積極的なスキルの研鑽が求められます。 |
上記のような客観的な指標を活用して、自分がどのレベルなのかを定期的に把握することで、スキルアップを目指せるでしょう。
資格を取得する
年収1000万円を目指す上で、資格取得も年収アップの近道となる方法の1つです。IT系資格は「国家資格」と「民間資格(ベンダー資格、ベンダーニュートラル資格)」の2つに分けられています。民間資格はさらに2種類に分かれており、ITベンダーより直接付与されるベンダー資格、特定のベンダーに依存しないベンダーニュートラル資格があります。
国家資格では、1つの専門分野に関わる幅広い知識や技術が問われるため、民間資格に比べて受験料は比較的安価で、有効期限がないのが特徴です。国家資格、ベンダー資格、ニュートラル資格をそれぞれ紹介します。
- システムアーキテクト(国家資格)
- AWS認定試験(ベンダー資格)
- Python3エンジニア認定基礎試験(ニュートラル資格)
システムアーキテクト(国家資格)
エンジニア向けの国家資格です。上流工程向けの資格であり、ITSSではレベル4に該当します。システム開発の上流工程を指揮する上級エンジニアを目指す人材が対象で、情報システムや組み込みシステム、IoTを利用したシステム開発に必要な要件定義やアーキテクチャの設計、および情報システムの開発の主導に関わる知識や実践能力を問う試験です。難易度が高い試験で、合格率は10〜15%程度のため、対策をじっくり練って試験に臨む必要があるでしょう。
AWS認定試験(ベンダー資格)
AWS(アマゾンウェブサービス)がクラウドエンジニア向けに実施している認定試験です。AWSクラウドに特化した知識、スキル、ノウハウが問われます。基礎・アソシエイト・プロフェッショナルの3つのレベル付けのもと、10種類以上の試験が実施されており、試験はオンラインまたはオンサイト(テストセンター)での試験日程を選択して受験が可能です。
Python3エンジニア認定基礎試験(ニュートラル資格)
Python3エンジニア認定基礎試験は、プログラム言語Pythonの基本的な知識とスキルを問う資格です。初学者向けの試験で、Pythonエンジニアへの第一歩としておすすめの資格になります。Pythonエンジニア育成推進協会が運営・実施しており、基礎試験のほかに実践試験やデータ分析試験を行っています。試験は、オンサイト(テストセンター)で行われます。
資格があることで一定のスキルがあると判断されやすくなります。年収1000万円の実現に向けて、資格取得を検討するのも良いかもしれません。
CTOを目指す
年収1000万円を叶えるために、伸びしろのあるベンチャーに転職するという方法もあります。ベンチャー企業で役員やCTOを目指すことで、年収1,000万円超え狙うのも1つの手です。ベンチャー企業であれば、成果も出しやすい傾向にあるので、年収1000万円も夢ではないでしょう。
ただし、ベンチャー企業に入れば必ず年収が上がるというわけではありません。ゼロからスタートしたばかりの時期には、給与が安い場合もあります。また、長時間労働になる可能性もゼロではありません。ベンチャー企業だからといって確実に稼げるというわけではないので、可能性があることはおさえておきましょう。
副業を行う
エンジニアで年収1,000万を稼ぐためには、副業でお金を稼ぐ方法もあります。副業で会社の収入を増やすことで、年収1000万円を超えることは可能です。
副業で稼ぐためには、エンジニアの副業を紹介しているサイトやクラウドソーシングを使うのがおすすめです。条件やスキルを絞って案件を探せるため、どんな案件があるのか確認してみると、副業のイメージがわくでしょう。
たとえばクラウドワークス テックでは、週2〜稼働可能な案件やフルリモート、フルフレックスで働ける案件など、副業にぴったりな案件が複数あります。
会社で昇給を目指すよりも、副業で稼ぐほうが手っ取り早い場合もあります。副業を視野にいれて年収1,000万円を目指してみましょう。
自身でサービスを立ち上げる
手っ取り早く年収1000万円を目指すには、自身でサービスを立ち上げるのも1つの選択肢です。起業したい人や経営者を目指している人におすすめします。
自身でサービスを立ち上げるメリットとしては、企業として仕事を得られるため、大きい仕事を獲得しやすいというところが挙げられます。個人で受注する場合は、基本的に1人で案件を受けることになるため、どんなに単価が高い場合でも、稼げる額には限界があります。また、稼働時間を増やせば増やすだけ稼げる機会も増えますが、稼働時間を増やすのにも限界があります。
そのため、スケールアップを目指して起業するのも1つの手です。さらに、従業員を雇用し教育していくことで、大型の案件が受注できるでしょう。作業は従業員に任せて経営に集中するということもできます。
独立してフリーランスとなる
フリーランスとして独立するのも、年収1000万円を実現する方法の1つです。フリーランス協会の「フリーランス白書2023」によると、年収1000万円を超えるフリーランスを超える人の割合は全体の10%となっています。フリーランスの場合、諸経費などを除いた収入が全て自分の所得になるため、会社員時代と比較すると大幅な年収アップも期待できると言えるでしょう。
しかし、収入保障がない点や、営業・経費計上などの実務以外の作業も発生します。受けた仕事の責任は全て自分で負わなければならないという責任は発生しますが、自分の頑張り次第で収入を青天井に伸ばしていける魅力があります。
年収1000万円を超えるエンジニアの特徴
年収1000万円を稼ぐためには、技術的な能力面だけでなくコミュニケーション能力などの人間力も必要になってきます。年収1000万円を超えるエンジニアの特徴は以下の通りです。
- エンジニアとしての実務スキル
- 課題解決に結びつく分析力がある
- コミュニケーションスキルが高い
- マネジメントスキルが高い
- 新しい技術の情報収集を欠かさない
エンジニアとしての実務スキル
年収1000万円を目指すうえで、エンジニアとしての実務スキルは必須と言っても過言ではありません。豊富な実務経験はもちろん、エンジニアとしての高度なスキルや専門性を持っていることが重要です。
年収の高いエンジニアは、フロントエンド、バックエンド問わず対応ができる、クラウドを活用した開発などモダンな環境での開発ができるという傾向があります。例えば、フルスタックエンジニアのように対応できる領域が広いエンジニアは、企業から非常に求められる人材といえるでしょう。
また、プレイヤーだけでなくプロジェクトマネージャーといった管理系の実務経験もあると、対応範囲の広い人材として評価される場合もあります。このように、1つのスキルに特化しているというよりも、対応範囲の広い実務経験豊富な人材が市場価値も高いため、年収1000万円を稼ぐことも可能となるでしょう。
課題解決に結びつく分析力がある
問題解決能力の高さも、年収1000万円を超えるためには重要です。エンジニアの業務においてトラブルはつきものと言っても過言ではありません。トラブルが起きた際に、状況を正確に把握し、最善の策を講じることができる人材は貴重です。業務上のトラブルだけではなく、時には人間関係のトラブルも生じることがあるでしょう。どんなトラブルに対しても、柔軟に対応し、解決に結びつく分析力があると、エンジニアとしての評価は高くなるでしょう。
コミュニケーションスキルが高い
特に年収アップを狙う場合には、コミュニケーション能力は避けて通れません。エンジニアは1人でもくもくと作業をするイメージがあるかもしれませんが、クライアントやチームメンバー、他部署の社員などさまざまな人と協力しながら作業をする場合が多いです。技術力だけが優れていても、コミュニケーション能力がなければ円滑に業務を行うことは難しいでしょう。そのため、コミュニケーションスキルが高いエンジニアは、市場価値の高いエンジニアとして重宝されやすくなります。
マネジメントスキルが高い
マネジメントスキルの高いエンジニアは、非常に重宝される人材です。プロジェクトマネージャーなどの管理系業務は、全体の進捗を把握したりチームメンバーの相談を受けたりすることがあります。さらに、クライアントと進捗の共有をしたり、他部署との連携をとることもあるため、マネジメント能力が必須です。
マネジメント能力は人との連携だけではなく、人やお金まで管理することが求められます。予算の管理や効率向上のためにも必要なスキルです。また、マネジメント能力があれば、技術責任者やマネジメント責任者を目指すこともできるため、管理職になれば年収アップも期待できるでしょう。
新しい技術の情報収集を欠かさない
IT業界は、常に技術がアップデートされます。技術はもちろん、最新の情報を取り入れておく必要があるため、新しい技術の情報収集は欠かせません。常にアンテナを張り、新言語や新しいフレームワークの情報収集ができるエンジニアは重宝されます。
また、知識を蓄積するだけでなく、習得することも大切です。新しい技術の知識を活かして、業務へアウトプットすることで、向上心の高いエンジニアとして認識されるでしょう。常に自分自身をアップデートしていくことのできるエンジニアは、高い価値を持っています。
フリーランスエンジニアとして年収1000万円を目指す
会社員で年収1000万円を目指すことも可能ですが、フリーランスエンジニアになって年収1000万円を目指したほうが近道になることもあります。
フリーランス協会の「フリーランス白書2023」によると、年収1,000万円を超えているフリーランスは約10%いることがわかります。固定給の会社員とは異なり、フリーランスは成果を出せば出すほど収入が上がります。また、フリーランスは諸経費などを除いた収入が所得となり、会社員より年収が高い傾向にあるため、年収1000万円を稼ぎたい場合はフリーランスエンジニアがおすすめです。年収1,000万円を稼ぐのは容易ではありませんが、自分の努力次第で達成できる可能性がフリーランスにはあります。
フリーランスエンジニアの年収はスキルに直結
スキルの高さと幅広さの両方を持ち合わせているエンジニアは市場価値が高いと言われています。フロントエンド・バックエンドのどちらも対応ができるなど、高いスキルをもっている場合、年収1000万円を超える可能性が高くなるでしょう。また、大きなプロジェクトから小さなプロジェクトまで多様な実務経験が豊富な場合も、年収1000万円につながる可能性が高まります。
このようにフリーランスエンジニアの年収はスキルに直結する場合が多いです。また、フリーランスエンジニアはほかの業種に比べて単価が高い傾向にあるため、会社員よりも容易に年収1000万円を目指すことが可能です。
フリーランスエンジニアになるには
フリーランスエンジニアになるためにはどのような方法があるのかみていきましょう。以下の手順に沿って解説していきます。
- 実務経験を積む
- 副業を始める
- 職務経歴書やスキルシートをまとめる
実務経験を積む
フリーランスとして仕事を受けるためには、エンジニアとしての実力を証明しなければなりません。フリーランス向けの案件は経験者を対象としているものがほとんどなので、エンジニアとしての実務経験は必須です。そのため、最低でも1年以上の実務経験を積んでおきましょう。フリーランスとして活動する目安としては、3年以上の経験があると安心です。
また、場合によっては自分で営業を行ったり、案件のスケジュールを管理する必要があるため「コミュニケーション能力」や「自己管理能力」も求められるケースもあります。フリーランスは、より実務経験が求められることを頭にいれておきましょう。
副業を始める
ある程度実務経験を積んだら、まずは副業から始めてみましょう。週1~3日稼働できる案件やフルリモートの案件であれば、本業ではできない業務に挑戦することができます。また、本業では経験できない業務を副業で経験できる場合もあるため、スキルアップにも繋がります。副業から始めて、個人の実績を積み上げたり人脈を広げておくのがおすすめです。
職務経歴書やスキルシートをまとめる
案件を獲得するためにはエンジニアとしてのスキルや経験がわかる書類が必要な場合がほとんどです。スキルシートや職務経歴書の内容を充実させておくことが、フリーランスとして成功するためのポイントになります。実際に言語を使用したポートフォリオなども用意しておくと、より採用率はアップしやすくなるでしょう。
フリーランスエンジニアになる際の注意点
フリーランスはいいところもありますが、気をつけておかないと収入がゼロになる場合もあります。フリーランスエンジニアになる際は、以下の注意点に気を付けて活動しましょう。
- 案件獲得のための経路は複数確保する
- 人脈は大切にする
- 常に新しい知識・技術を吸収する
案件獲得のための経路は複数確保する
フリーランスはエンジニアに限らず、仕事や収入が安定しづらいです。会社員は固定給のため、毎月一定の収入が保証されていますが、フリーランスは仕事をしなければ収入を得られません。フリーランスエンジニアになる際は、受注を獲得する経路を複数持っておくようにしましょう。エージェントに登録したり、複数人から少しずつ仕事を紹介してもらったりすることで、案件がない期間を作らず受注し続けることができます。他の案件と比較して、より自分に合っている案件・より好条件の案件を選べるように、受注経路はなるべく多く確保しておきましょう。
人脈は大切にする
フリーランス協会の「フリーランス白書2022」によると、直近1年間の受注経路で最も多いのが、知人の紹介を含む「人脈」ということが分かりました。つまり、フリーランスエンジニアにとって人脈づくりは、案件獲得のために非常に重要だということです。取引先や知人と交流を持ち続けたり、交流会やイベントに参加したりと、人脈を広げる努力をしておきましょう。
常に新しい知識・技術を吸収する
エンジニア業界は変化が多く、毎年のように新たな言語が生まれています。変化が起きる中で継続して仕事を得るためには、常に知識をアップデートし、時代に追い付かなければなりません。
経験を積んで行くにつれて、現場の知識に加えてマネジメントスキルも求められるようになってきます。プロジェクトマネージャーなど、キャリアアップにつながるスキルを身につけることも意識することが大切です。
まとめ
ITエンジニアが年収1000万円を目指すための具体的な方法と必要スキルについて紹介してきました。年収1000万円を稼ぐことは簡単なことではありませんが、誰でも努力次第で年収1000万円を稼ぐことは可能です。
エンジニアとしての実務経験を重ねつつ、コミュニケーション力やマネジメントスキルを身に付けるために副業を始めるなど、とにかくできることからスタートしてみましょう。「自分には難しそう」「年収1000万円なんて夢のまた夢」と思われている方も、行動に移してみると案外上手くいくかもしれません。
あなたも年収1000万円を超えるエンジニアとして活躍しませんか?
参照:フリーランスエンジニアの年収を徹底解説した記事はこちら
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