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企業DTPデザイナーは厳しくなる?

近年、DTPデザイナーとして経験を積み、WEBデザイン業界へ進出する人や、逆にWEBデザイナーが活躍の場を広げるべくDTPの知識、経験を積むケースが増えています。これは、デザインソフトの発達などにより、デザイン自体への敷居が低くなったためであり、ノンデザイナーでもツールの使用方法を知っていれば、一定のデザイン(らしきもの)ができてしまうことが大きく影響しています。

加えて、DTPデザイナーは、「スマホやタブレットの普及などにより、紙媒体の受注が減少し今後厳しくなる」と言われがちなため、企業勤めのままでどこまで活躍できるか不安がよぎる人も少なくありません。

とはいえ、ここ数年で雑誌や広告パンフレットが全てゼロになることは考えにくく、プロの仕事を必要な時だけ実践してくれるフリーランスはまだまだ活躍するチャンスを秘めています。

関連記事:フリーランスのWEBデザイナーになるには?必要なスキルや案件獲得方法を解説

フリーランスに向けて必要な知識、積んでおきたい経験とは

  • DTPにおける得意分野の構築

DTPで作成する成果物にも、雑誌や広告チラシ、小冊子など様々な媒体があります。勿論一つの媒体の経験しかないよりもまんべんなく様々な事ができた方がよいのですが、その中でも得意分野を確立したほうがやはり人脈は広がります。フリーランスで業務をする際に、繰り返し案件をくれる顧客を確保できるかどうかが大きなポイントとなりますが、得意分野のあるデザイナーの方が依頼しやすいのが実情です。

  • DTP以外のデザインの知識

先ほどは、DTPにおける得意分野を作ることの話をしましたが、得意分野以外にも様々な知識を持っていることで広がる可能性があります。クライアントの要望だけではなく、業務や置かれている状況からデザインを提案できることもありますし、冊子だけではなくクロスメディア展開が想定されているでは、デザインの内容が変化することもあります。WEBデザインなども兼任できることが必須というわけではないものの、一つの案件から様々なデザインを想像できるかどうかは大きな分かれ道となるでしょう。

フリーランスのDTPデザイナーの可能性

企業DTPデザイナーの多くが「残業が多い」「同じ作業の繰り返しで経験を積んだ実感がない」という不満を抱えたことがあり、デザインスキルを活用する別業種への転職を考える人も少なくありません。

ですがフリーランスという立場で有れば、その不満を解消することができるかもしれません。残業に関しては、自分で業務量を選べるフリーランスなら決まった時間内で作業を終えることも可能ですので、本人のスキルと努力次第で効率よく収入を得られることができます。実際、優秀なDTPデザイナーが結婚を機に退職、子育てなどがひと段落した段階で在宅オペレーターとして復帰するケースも最近増えているようです。

また、同じ媒体しか担当したことがないデザイナーに関しても、本人のスキルと努力が影響するため少々大変な部分は否めないのですが、フリーランスの方が複数のクライアントと出会う可能性が大きく自身の希望を叶えやすくなります。

成功するために

他の業種と比べ、大きく収入が飛躍するケースが少ないのがDTP業界の特徴ともいえますが、フリーランスであれば、請け負う案件ごとに金額を決められますので会社勤めの時より高収入を狙うことも可能です。

ただ、企業勤めのDTPデザイナーよりも単金を高く見積もるのであれば、単に制作スピードが速い、仕事がキレイといった成果物の評価だけでは単価アップには繋がりません。成果物の評価に加え、完成したデザインをクライアントに提案する能力や、エンドユーザーへの訴求力が高いデザインを作成できるといったブランディング力も重要になります。

特にフリーランスで「DTPオペレーター」ではなく「DTPデザイナーという表現を強く色づけたいなら、「相手を説得できるデザイン」ができるディレクション力を身につけることは必須といえます。もし企業でDTPオペレーターを経験した人が、独立してデザイナーになりたいとしたらクライアントの表現したいことは何なのか。成果物に求める結果は何なのか。企業内では他の人員がヒアリングした内容に関し、直接ヒアリングできるチャンスでもあります。

今までは想像力でカバーしていたことが、直接理解できる、理解した内容に関して自分の感性と経験で制作ができるのは、フリーランスのDTPデザイナーならではです。経験が浅い間はクラウドソーシングなどを利用して、直接ヒアリングする能力を磨くのも一つです。

メールや電話など直接会えなくても細かなヒアリングをするツールは無限にあります。きめ細やかで丁寧な仕事をし、かつ自分のライフプランに合ったクライアントに出会えれば、DTPデザイナーとして活躍する道はまだまた広がっているはずです。

参照:DTPデザイナーとして成功するための秘訣を解説した記事はこちら

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