2015年時点でのフリーランスの国内人口は、約127万人と推計されています(リクルートワークス研究所調べ)。年々増加傾向にありますが、なぜフリーランスで働く人が増えているのでしょうか?それは、フリーランスの自由な働き方に魅力を感じているからではないかと考えられます。
自由な働き方ができることはフリーランスのメリットですが、逆にデメリットでもあります。自由度が高いために、必然的に自分で判断しなければならないことが増えます。つまり、しっかりと成功するための知識や失敗しない知識をつけておくことが重要なのです。なんとなく始めてしまう前に、まずはしっかりとした準備をしましょう。すでに始めている場合は、後からでも知識をつけておくとよいです。
この記事では、これからフリーランスのクリエイターとして働こうと考えている方・すでに始めている方のために、どんな仕事があるのか、フリーランスになるための準備、成功のポイントなど基礎から応用までの使える知識をお伝えしていきます。また、フリーランスのクリエイターに発注したい方向けに、発注する際のポイントをお伝えします。ぜひご一読して、フリーランスのクリエイターに関する知識をつけておきましょう。
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フリーランスのクリエイターの仕事と相場
ウェブデザイナー
どんな仕事?
ウェブサイトのデザインや構成を考える仕事です。最近では、レスポンシブウェブデザインが流行していますので、スマートフォンやタブレットサイトの対応も必要になってきます。
必要な知識・スキル
ウェブデザインは、一般的にPhotoshopかIllustratorで行われることが一般的です。両方のソフトが使えることが望ましいでしょう。また、HTMLやCSS、JavaScriptの知識も必須です。
報酬の相場
月額だと月30万円~50万円、ページ単位だと1ページ1万円~2万円といったところです。
イラストレーター(グラフィックデザイナー)
どんな仕事?
イラストの制作やパンフレット、チラシなどの広告の制作をする仕事です。最近では、ソーシャルゲームがブームになっていることもあり、ゲームキャラクターイラストの需要が高まっています。
必要な知識・スキル
こちらもPhotoshopとIllustratorが業界の標準になっていますので、両方のソフトの知識が必要です。チラシなどの場合には、商業デザインに精通していることが望ましいでしょう。
報酬の相場
月額だと月25万円~40万円、枚数単位だと1枚5000円~15,000円といったところです。
3Dデザイナー
どんな仕事?
主に、ゲームキャラクターなどのゲーム関係の3Dモデルを制作する仕事です。今では、スマートフォンでも3Dゲームがプレイできるようになり、需要も伸びています。
必要な知識・スキル
3D業界ではMayaと3dsMaxが使われている現場が多いです。どちらかのソフトの知識は必須でしょう。また、スマホゲーム開発の場合は、Unityの知識も必要になります。
報酬の相場
月額で月35万円~60万円といったところです。
フリーランスと会社員ではどう違うの?
フリーランスと会社員のクリエイターの一番の違いは、営業活動が必要かどうかです。当然ですが、フリーランスでは待っていても向こうから仕事がやってくるわけではありません。なんらかの営業活動をして仕事を見つけなければなりません。会社員なら技術だけでもやっていけるかもしれませんが、フリーランスでは営業スキルは技術と同じぐらい重要になってきます。継続的に仕事を得られるように営業スキルを磨いていきましょう。
クライアントとはどんな契約方法があるの?
直接契約する
企業と直接コンタクトをとって、業務請負契約をする方法です。報酬は高くなる傾向にありますが、もともとなんらかの人脈がないとなかなか契約につなげることが難しいです。サラリーマン時代の人脈を活かせる方にはおすすめします。
エージェントサービスを使う
クラウドワークス テックなどのエージェントサービスを使う方法です。担当者の方が、仕事の紹介や企業との仲介をしてくれますので、自分から直接営業をかけなくてもよくなります。なかなか自分一人で営業活動をするのが難しい方におすすめします。
クラウドソーシングサービスを使う
クラウドワークスなどのクラウドソーシングサービスを使う方法です。サイト上で、仕事探しから契約、報酬の受け取りまですべてが完結します。地方に在住の方で、近くで仕事を探すのが難しいといった場合におすすめします。
フリーランスで成功するためのポイントと手順
クリエイターが、フリーランスで成功するためのポイントと手順を説明します。
1:自分の強み(ウリ)がなにか考える
まずは、自分の強みがなにかはっきりさせておきましょう。たとえば、ウェブデザイナーなら、「SEOに強いサイトが作れる」「デザインからコンテンツ制作まで一貫して引き受けられる」などです。フリーランスはあなた以外にもいますから、他者との差別化は重要な要素です。
2:強みをアピールするポートフォリオサイトを作る
強みをクライアントにアピールできるポートフォリオサイトを作ります。クリエイターの方は凝ったサイトを作ってしまいがちですが、シンプルなサイトでいいのです。重要な事は、クライアントに強みをアピールすることです。変にデザイン性の高いサイトは、一般の方にはわかりにくいだけです。
3:ポートフォリオサイトを活用して仕事を受注する
ポートフォリオサイトができたら、それを使ってクライアントに売り込みをかけましょう。近くの企業に営業に行ってもいいですし、エージェントサービスを活用するのもいいでしょう。また、ポートフォリオサイトに仕事を依頼するフォームを設けておきましょう。単純にメールアドレスを掲載しておくだけでも受注につながるかもしれません。
4:完了した案件を実績としてポートフォリオサイトに掲載する
受注した仕事が完了したら、クライアントの許可を得て、ポートフォリオサイトに実績として掲載しましょう。こうして、実績を積み重ねていけばどんどん受注確率がアップしていきます。ポートフォリオサイトがある程度充実してきたら、ブログやSNSを始めるのもよいでしょう。
発注者が見ているポイント・見るべきポイント
発注者が見ているポイント・見るべきポイントは、やはりなんといってもポートフォリオなどの実績です。フリーランスの実力はさまざまなので、初回発注の場合は実績が重視されるのは当然のことですね。後は、基本的なコミュニケーション能力やレスポンスの速さが常識的な範囲内かでしょう。
フリーランスのクリエイターのよくある失敗例
フリーランスのクリエイターが陥りがちな、よくある失敗例を紹介します。
一つの案件に時間をかけすぎる
一つの案件を完璧に仕上げようと思っていたり、修正の要望を際限なく聞いていたりすると、時間がいくらあっても足りません。フリーランスでは、時間管理も重要ですから、報酬に応じて案件に割り当てる時間をコントロールすることが必要です。
依頼された仕事しかせず、自分で仕事を作ろうとしない
サラリーマンのように頼まれた仕事ばかりこなしていては、仕事の依頼がなくなったときに収入も途絶えてしまいます。ある程度別のことに割り当てる時間を作り、自分の能力を活かしたサイドビジネスを始めてみるのがよいでしょう。
いま必要とされているクリエイターとは?
転職情報サイト”はたらいく”によると、2016年~2017年の市場動向予測では、求人広告制作の需要が高まっているとのことです。これはおそらく、求人倍率の上昇により、企業が優秀な人材を確保するのに積極的になっていることが要因と考えられます。また、ウェブコンテンツ制作の需要も伸びており、デザインとともにコンテンツ制作までできるクリエイターは重宝されるでしょう。
まとめ
クリエイターは技術を持っていて、フリーランスとして働きやすい職種です。しっかりとした知識持っていれば、サラリーマンよりも稼ぐことができます。クリエイターといえども、営業活動のことも考えておくべきです。まずは、ポートフォリオを充実させることからはじめましょう。さあ、あなたもフリーランスのクリエイターとして活躍してみませんか?
実際のフリーランスの案件を見てみよう
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